星の小さな焼印

ケーアイ様からのご注文で星の小さな焼印を作りました。ありそうでないデザインの焼印として星のマークがあります。今まで数個しか作った事がなく、どうしてなのか不思議な焼印の1つです。星というと夜空に輝く無数の星を思い出す方も多いのではないでしょうか。私も高校生の頃、星を見るのが好きでした。どうにか貯めて10cm反射望遠鏡を買い、月を見た時の感動は今でも覚えています。
月は近い天体で小さな望遠鏡でも十分に楽しめますが、それ以外の天体の場合小さな望遠鏡では点に見える域を出ません。私の持っていた10cmの望遠鏡では、土星の輪がどうにか確認できる程度で、太陽系の惑星としてある程度見る事が出来るのは木星と土星と太陽(間接的にみる方法で黒点を見ることが出来ました。)くらいで、その他の惑星は、太陽系外の星を同じくしか見ることが出来ませんでした。そんな、小さな望遠鏡でも案外楽しめたのは星雲や星団でした。一番よく見えて楽しめる星団としてはプレヤデス星団があると思います。望遠鏡で見るとちゃんとスバル自動車のエンブレムのような形に見えます。赤道儀という地球の自転の動きに合わせて移動できる機種の望遠鏡でしたので、写真を楽しむ事も案外できました。有名なアンドロメダ星雲も赤道儀を使い露光時間を長くして移せば星雲とわかる写真が撮れました。最初のうちは、赤道儀をうまく合わせることが出来ませんでしたが、本を読みつつ何度も調整してコツを掴みました。そのうちにお金をためて少し大きな望遠鏡を買い夜空を見てみようか思っています。

ケーアイ様焼印
ケーアイ様の星の焼印

上の写真は出来がった星の焼印を木の板に押した試し押しの画像です。小さな焼印で大きさは6ミリ程です。スタンドを使い電気ごてを使用するので150W用の棒に取り付けました。あまりにも小さいので写真がなかなかうまく撮れずに大変でした。

 

京(kei)?の焼印

keiという文字の焼印を製作しました。keiと聞いて最初に思ったのが、日本のスーパーコンピュータ京の事でした。京に関しては誰もがご存知と思いますが日本が世界に誇るスパコンで、その計算回数の位から京と名付けられた程の性能です。その後、スパコンランキングでは、中国に負けましたが、中国のスパコンは、只、cpuを大量に取り付けただけで、確かに演算処理は、cpuの多さにものを言わせ早いのですが、大量の電力を必要として一説には、水力発電所1か所位の電力が必要で、おまけに活用するソフトもないので、只のスピード競争で勝つためのスパコンのようです。その点でも日本の京は、気象予報システムや新素材の発見のために実際に使われています。数年前までは、コンピュータの性能向上はすごかったですね。私が最初に使ったMZ-1500というシャープのパソコンは、今では電卓にも及ばない存在になっています。そんなコンピュータの性能向上ですが今ではすこし鈍化しているような気がします。回路の線幅を細くする限界まで来ているので、性能を著しく上げるためには、量子コンピュータの出現を待つしかないでしょう。焼印の線の太さも鋳造の場合0.5ミリ位で、それ以上細くするには、放電加工機で削り出すしかなくなります。脱線したので、話を少し戻します。民主党時代の事業仕分けで、蓮舫議員が、京に関する予算で「1位ではなく2位ではいけないのか?」という話をしたことがありましたね。なにも本筋がわかっていないようで、順位の問題ではなく、世界競争で先進技術の優位性を保つために必要な予算で、長い目で見れば後で何倍にもなって戻ってくることがわからなかったのでしょうか?それなら議員の定数を減らした方がよほど役にたつと思いますが。

kei焼印
keiの焼印画像

写真はkei(京?)の焼印をベニア板に試し押しした時の画像です。小さな焼印で幅15ミリ程で、80W電気ごて仕様で作りました。

アイスの棒の焼印

アイスの棒に押すのに使う焼印を2本製作しました。アイスの棒は、細長く小さいので、電気ごて式の焼印でも手でもって押すのは難しく、商品として使う場合には特に焼印を押す本数が多くなり、ロスを抑えないとならない為に焼印スタンドの使用と押す棒にあった冶具を使う事が必要になってきます。メタルアートでは実際にアイスの棒に焼印を押している動画と説明をyoutubeでも配信していますので興味のある方はそちらもご覧ください。アイスの棒部分に「当たり」や「はずれ」と焼印を押してあるものは昔からあったようで、私の小さかった昭和40年頃にもあった記憶があります。子供の時に近くの店で棒のアイス(当時はアイスというより氷みたいでしたが?)を買ってもらい食べながらあたりが出るのを楽しみにしていた事を思い出しました。そういえば、小学校の時の理科の実験でアイスキャンデーを作りました。試験管に、牛乳を砂糖を混ぜたものを入れて、大きなビーカーに氷を沢山いれ、塩をかけることで冷やして固めて作りました。塩が解ける時に周りから熱を奪う融解熱を教えるための実験でした。理科の先生が結構実験好きだったので色々な実験をして楽しかった記憶があります。多分、当時の理科に実験が楽しかったから、大学でも化学科を選んだのかもしれませんが?

上の写真はアイスの棒に押す為に作った焼印をベニア板に試し押しした画像です。手元にアイスの棒がありませんでしたので、実際に押せなかったのは残念です。冶具等はご自分で作ると言われていたので試し押しして終わりました。
取付は300W電気ごての19ミリの棒にロウ付けして納めましたので、19ミリの棒を差し込む専用の機械を持っていると思います。

 

 

クラウドランドの焼印

桑原様からのご注文でCloud Land(クラウドランド)という焼印を作りました。クラウドランドの意味がわかりませんでしたので調べてみました。最初は、コンピュータ用語のクラウドと関係があるのかと思いましたが、全然関係なく、クラウドランドとは、仙境や夢の国という意味だそうです。夢の国があったらいいだろうなと考えたのは子供の頃で、みんな大人になると夢の国が存在しない事を知っています。そう言えば昔、北朝鮮が、希望溢れる国であると宣伝していて日本からも移住した人がいると聞いたことがあります。勿論いまではそんな国ではないことはわかっていますが、一縷の希望をもって移住した人の気持ちもわかります。深く考えると夢の国とはどのような国なのでしょうか?なんでも願いが叶う国?でもそうではありませんよね。人間はなんでも望みが叶うのであれば生きるための目標を見失うと思います。確かに生きていくことは大変で、困難な事やうまくいかない事もありますが、すべてがうまくいく事も同じくらい切ない事かもしれません。人生について書かれた本を読んでいると、生きる目的について色々と書いていますが、私の考えとしましては、生きることは悪い事も良い事も起こる事が幸せであり、全部を含めて体験する事が大事なのだと思います。例えば、病気にならないと健康のありがたさがわからない事と同じで、良い事を感じるためには、悪い事の経験もないと無理ではないかと思います。只あまり極端な経験は避けたいのが人情だと思いますが?

桑原様焼印
桑原様の焼印画像

上の写真は桑原様の焼印をシナベニア板に試し押しした時の画像です。ゴシック体のしっかりとした書体で読みやすいと思います。大きさは、幅54ミリ×高さ6ミリで非常に細長い焼印で、100W電気ごて仕様で作りました。

家族団らんの焼印

影絵のような家の枠に3人が寄り添っているようなデザインの焼印を製作しました。その家には、煙突があり煙突より出ている煙でCasamiaという英語らしい文字が書かれています。そういえば、この頃、建つ新築の家には煙突はありませんね。暖房器具の発達によるのでしょうか?冬の暖房と言えばストーブでしたが今はエアコンを冬も使う家が多くなっている事とセントラルヒーテイングで、ボイラーを使い沸かしたお湯を家全体に通して床暖房にする家が多いからなのでしょうか?屋根の上に煙突がある家は、昔からの古い家だけになってきています。
そういえば昔、東京でサラリーマンをしていた頃のアパートも煙突はありませんでした。暖房と言えばガスストーブだったので煙突が必要なかったからですが、ガスストーブは、部屋全体を温めるのに不向きで、結構ガス代がかかった記憶があります。

能登屋様焼印
能登屋様の焼印画像

写真は、シナベニア板に試し押しした能登屋様の焼印の画像です。ちょうどサザエさんのエンディングに出てくる家のような感じです。焼印の大きさは、幅30ミリ×高さ29ミリのほぼ四角形で100W電気ごて仕様で作りました。煙が表している文字Casamiaを調べましたが、確かな事はわかりませんでした。只Casaは、住居の事だと思います。今は核家族化が進んで昔のように家族団らんという風景はあまり見る事がないようですね。私の家でも息子が大きくなって家を出ましたので今は、夫婦2人暮らしになってしまいました。多分、未来には、サンタクロースが煙突から入って来る!という言葉も死語になるかもしれませんね。
この焼印の印影からは暖かい家族団らんの様子が伝わってきます。

 

ナキウサギの焼印

杢様の動物の焼印

工房杢様からのご注文でナキウサギの焼印とモモンガの焼印の2種類を製作しました。モモンガの焼印は、動物の焼印紹介ページで使いました。(ムササビと書いていますが?)ナキウサギは、一見した所、ハムスターやネズミに見間違う姿をしていますが、よく見ると目の部分が兎のような感じです。世界中に30種類程生息しているそうで日本では、北海道にエゾナキウサギという種類がいますが北方圏にすむキタナキウサギの亜種になるそうです。ナキウサギは草食動物で草を食べますが、食べた草を1回目の柔らかい糞として排出し、そのあとにその糞を再び食べるそうです。1回目に出す糞は緑色をしておりまだ栄養分が残っていてその残った栄養分を吸収するために糞を食べるようで、2回目の糞はコロコロとした固形のものだそうです。 そういえばテレビでナキウサギの映像を見たことがありますが、険しい岩場の高い地域にすんでいるので、十分に栄養を取るだけの植物が生えていないからでしょう。又、ナキウサギは冬眠しないので、新鮮な草を集めてその草が乾くのをまって固めて巣穴に運んで、寝床と食材として巣穴の中で寒い冬を過ごすそうです。そんなナクウサギですが、北海道に生息しているエゾナキウサギも道央や道東方面に生息しているようで、登山者でもめったに見る事ができない貴重な動物のようです。もし見たいのであれば、食べ物を貯めるために活発に活動する9~10月頃の昼間で、然別湖周辺がよいそうです。ちなみ「ピチュッ」と甲高い声でなくそうなので鳥の鳴き声に間違うことが多いようですので注意してください。

杢様焼印
杢様の焼印画像

上の写真は、杢様のナキウサギの焼印をベニア板に試し押しした時の画像です。可愛らしいデザインですね。大きさは高さ30ミリ程で、100W電気ごて仕様で作りました。

 

英語の細長い焼印

small woodsの焼印

small woodsという英語の文字焼印を2種類作りました。日本語ですと1つの漢字で表される文字数が多いので文字の数の少ない印面で表せますが英語の場合、スペルをアルファベット1文字ずつ表すことになり文字数の多い印面になってしまいます。わかりにくいので具体的な例をあげると、木と漢字で1文字で表現できるものを英語にしますとWOODと4文字になってしまいます。この例のように英語で表記する焼印の場合、日本語の場合の数倍の文字数になってしまいます。
このように英語で焼印を作る場合には、日本語より文字数が多くなってしまうという短所もありますが、逆に英語の焼印の場合には、アルファベット表記になり日本の漢字のように1文字で画数が多い複雑な文字がないのでその分作る安くなる長所もあります。

smallwoods様焼印1
smallwoods様焼印1の画像

上の写真は、左側に木を2本模したデザインのロゴが入ってその横に文字が配置されています。高さ7ミリ程ですので、六角のロゴ部分で製作できるかギリギリの大きさでした。文字部分に使った書体は太めで丸い書体だったので、文字部分についてはもう少し小さくできたのですが、ロゴマーク部分は小さくできなかったので、この大きさで作ることになりました。本来、もう少し小さい方がよかったようです。

smallwoods様焼印2
smallwoods様焼印2の画像

この写真はロゴマークを付けないでデザインされた方の焼印で、こちらは部分的に白い余白がある書体でしたので、太めの文字でないとうまく出ないことから太めでなるべく単調な書体での製作になりました。大きさは、幅50ミリ×高さ5ミリで2本の細長い焼印にはそれぞれ100W電気ごてをつけて作りました。

 

 

 

羊毛工房の焼印

ボルセリアミュー様の焼印

東京の練馬区にありますボルセリアミューの上田様からのご注文で焼印を製作いたしました。練馬区の富士見台と住所がなっていたので懐かしくも思いました。実はサラリーマン時代、同じ西武線の保谷という所に住んでいて富士見台には友人がいました。ボルセリアミュー様は、羊毛工芸を中心に展開している工房で、出張教室やグループでの受講も可能だそうです。私の所にも羊の毛で作った物が幾つかあります。私の場合は、知り合いの林さんという陶芸家の方が倶知安寒別町にいまして羊を沢山かっています。どう見ても陶芸家というよりも羊飼いといった方がぴったり来る気さくで優しい方です。たまに遊びに行き羊を見てきます。羊蹄山にすそ野にあるFAFという陶芸工房をしていて、廃校を工房兼住まいにしておりますので、懐かしい落ちついた雰囲気があり奥さんと二人で訪ねてついのんびりとしてしまいます。先月、林さんの所に訪れた時も、生まれたばかりの子羊を見てきました。そう言えば、上野動物園のパンダが生まれた時に、羊の毛で作った白黒の小さなパンダをテレビで盛んにみましたが、羊の毛で作った作品は、温かみがあり、ふわふわしていて可愛らしく女の子が好きそうなものでした。

上田様焼印
上田様の焼印画像

写真は上田様からのご注文で製作しました焼印を茶色の革に押した時の画像です。焼印の大きさは、幅35ミリ×高さ5ミリの小さなもので、80W電気ごて仕様で製作しました。文字は明朝体系の文字でしたので、大きさ的にギリギリの所だったと思います。

anch crashの焼印

安斎様の焼印

安斎様という革製品を製作販売している方よりのご注文で、Anch Crashと書かれた焼印を作りました。Crash(クラッシュ)と書かれているように、何かがはじけて飛び散るようなデザインの焼印でした。Anch(アンチ)とは、反対や対抗と訳され、訳としては、大勢に反抗して砕け散るというような意味なのでしょうか?この前、偶然にyahooショップで焼印のデザインと似ている画像を見つけました。その名前もAnch Crashというブランドで、名前の通りに若者向けの奇抜なファション衣料や小物を販売しているお店でした。さらに、驚いたことに代表者の方が小樽の方だったので、多分、安西様と知り合いなのだと感じました。私自身はファションセンスはほとんどなく、どんな服装をしていてもあまり気にしないほうですが、安西様にお会いした時に、ファションにも気を使っている方だと感じましたし、60年代のアメリカを彷彿させるような、車に乗っていたので驚きました。いわゆる古き良きアメ車と言えるような車で、大きくて幅が広く、車の後ろ側に羽のような部分のあるオープンカーでした。軽乗用に乗っている私には驚きものでした。その後安斎様には何度か革用のミシンの使い方を教えてもらい、服装のイメージとは違い優しい方だと思いました。

安斎様焼印
安斎様の焼印画像

上の写真は安斎様からのご注文で製作しまいた焼印をシナベニアの板に試し押しした時の画像です。この焼印の大きさは、幅33ミリ×高さ7ミリで80W電気ごて仕様で作りました。はじけたような細かな点があり作るのが難しい焼印でした。

 

 

木の玩具に焼印

高務様の焼印

高務様から木のおもちゃに押す為の焼印製作を依頼されました。車のデザインにToy plus-oneとう文字が入っています。今の玩具は、電子的なゲームが主流になり木のような自然の素材でできたものはあまり見かけなくなりました。子供の頃、竹ひごと紙で飛行機をよく作っていました。私の親父が物を作る事が好きだったので一緒に作った記憶もあります。竹ひご(竹で出来た細い丸棒です。)をローソクの火で加熱して、曲げていき、飛行機の翼の骨組みを作ります。又、竹ひごと竹ひごをくっつける時にはニューム管というアルミニューム製の細いパイプに通して繋ぎ、飛行機の本体はバルサ材の軽い木を使っていました。竹ひごで作った翼の骨組みに紙を貼って飛行機の翼を完成させて、バルサ材の胴体に取り付けて、飛ばすための動力は、ゴムを使い、飛行機の表面のプロペラを手で回して、プロペラにつながっているゴムをねじり、そのゴムが元に戻る時の力でプロペラを回して飛ぶ構造でした。翼の部分に紙を貼ったノリが乾くのを待って飛ばしました。軽くい機体の飛行機は、結構長く飛んでいた記憶があります。そういえば、親父に竹とんぼの作り方を教わった記憶もあります。切り出しナイフで竹を削り作っていましたが、不思議と当時はナイフで手を切った事もありませんでした。

高務様焼印
高務様の焼印の画像

上の写真は出来上がりました高務様の焼印をシナベニアの木に試し押しした時の画像です。大きさは、幅35ミリ×高さ22ミリで、100Wの電気ごてを取り付けました。木の玩具の場合、焼印を使う事が多く、その理由は、塗料を使うよりも体にはよくエコだからといいます。合成樹脂を使った塗装をすると、子供が口に入れてしまう可能性がある玩具には不向きなので、木に焼印を押しただけの玩具であれば口に入れても実害が少ないからでしょうね。後で知ったのですがtoy plus-oneは、小さな子供たちに安全な木の玩具を提供している兵庫県のお店の名前で、積み木やパズル等の知育玩具を製造販売しています。そういえば私の息子が小さかった頃、無垢の木で出来た積み木を探して買った記憶があります。その後、せっかく買った無垢の木の積み木に息子がマジックで悪戯書きをしたのにはまいりましたが?