食堂の焼印

銚子屋食堂の「木の子めし」とデザインされた焼印を製作しました。昔は、家のそばにも食堂がありましたが、今は、コンビニやレストランチェーンの出店等で減りあまり見かけなくなりました。高校生の頃は、学校帰りにお腹がすいて、途中の大衆食堂へ入ってよく定食を食べて帰ったものです。数年前までは、食堂というよりは、ラーメン屋さんですが、おばあさんが一人でこじんまりと営業している店があり、昔風のあっさりとした出しのきいたラーメンが食べられましたが営業をやめてしまい、今、同じような味のラーメン店を探していますがなかなか見つからずにいます。豚骨や味の濃い系のラーメン屋さんは沢山あるのですが、シンプルに魚貝の出しだけの塩味で、トッピングされているのもナルトとメンマとふ位しかないさっぱりとしたラーメンが食べたくなるのも年齢的な要求なのでしょうか?ラーメンと言えばラーメン屋さんの焼印を作ったことがありますが、普段厨房で火を使うので直火式で作りましたが、火に炙ったり、冷ましたりとハードな使い方をしていたので寿命が短くなり、相談されて、鋳鉄の焼印とチタンの焼印を外注で作ってもらい納品したことがあります。ラーメン屋さんなので、チャーシューに焼印を押していたのですが、印面に油分が付着してその油分を含んだ焼印を再度、火で加熱する事で、劣化と金属疲労が思った以上に早く進み、困っていたので、鋳鉄とチタンの両方を使い比べてもらい意見を聞きました。鋳鉄、チタンのどちらもメタルアートで製作できませんので、外注に出しましたが、金額的には、どちらも同じような金額になりました。鋳鉄の方が、重く使い勝手はチタンの方が良かったみたいですし、チタンは鉄よりも融点が200度以上高く、化学反応を起こしにくい素材ですので、結局、チタンの方が長持ちするという事でその後そのラーメン屋さんでは、チタンの焼印を使うことになりました。

食堂の焼印
銚子屋食堂様の焼印

写真は製作いたしました銚子屋食堂様の焼印を杉の板に試し押しした時の画像です。普段はシナベニア板で試し押ししているのですが、知り合いから、使わなくなった杉の板をもらったのでその板で試し押ししてみました。シナベニアよりも」焼けにくく、印面の温度を上げないと印影が薄くなることがわかりました。
製作しました焼印は幅50ミリで150W電気ごて仕様で作りました。
焼印は、木の子めしの文字と銚子屋食堂の文字を掛け合わせたデザインで、白抜きの文字をうまく使っています。銚子屋食堂様は那須塩原温泉にある食堂で、キノコと旬の野菜を使った木の子めし定食は、一番人気になっています。