にんにくの焼印

青森様からにんにくに関する焼印製作を依頼されました。にんにくはヒガンバナ科ネギ属に分類される多年草で、古代エジプト時代から栽培されおり、最古の医学書とよばれるエーベルパピルスにも薬としてのっています。日本には、中国経由で8世紀に伝わってきました。にんにくには、各種ビタミン、ミネラルが多く含まれていて栄養価の高い食品ですが、独特の香りやにおいがあり強壮作用があるために煩悩を呼びおこす原因にあるといわれ古来、禅宗では、ネギやニラとともに五辛と呼ばれて食べてはいけない食物でした。全世界のにんにくの8割を中国が占め、日本のにんにく生産については、青森県がその8割を占めており、青森ブランドのにんにくは世界生産1位の中国でも有名になっています。
にんいくの独特なにおいと香りには、魔よけの作用があるとされ、中世ヨーロッパでも家の戸口ににんにくを取り付けているシーンを吸血鬼映画等でよく見かけます。そんなにんにくも食べすぎたり、体調の悪い時のは、害がでるようで、胃腸障害やにんいくアレルギーを起こしたり、血液中の赤血球を破壊することもあるそうですので、とり方には注意が必要になります。餃子や中華料理に欠かせないメジャーな食材のにんにくには、にんにくの日という記念日があり、4年に1回の2月29日と定められいます。

左の写真は製作の為に頂戴しました画像です。カスレのある筆文字のような書体でできる限りカスレ部分を残したいということで、カスレ部分も丁寧にトレースしました。デザインに描かれいる「じょっぱり」とは津軽弁で頑固者という意味があるそうです。頑固なほど品質に拘り作ったにんにくということでしょうね。
右の写真は出来上がった焼印をシナベニア板に試し押しした時の画像です。細かなカスレ部分も印面上では出ていましたが、実際に焼印を押してみると、放射熱で変色してしまい写真からはわずかしか確認できません。只、写真ではなく、実際に押した板をよく見るとカスレ部分も多く出ていますので、時間をかけて作ったかいはあると思います。この焼印の大きさは幅80ミリ×高さ60ミリで大型の部類に入る焼印で、電熱式をご希望でしたので、300W電気ゴテ仕様で作りました。電源を入れっぱなしで一度に多くの板に押したいと言う事から400W用の大型コントローラもお勧めしました。一般的にカスレ文字のある焼印を押す場合には、印面温度を高めにして素早く押す方が綺麗に出やすくなります。