英語長文焼印と商品タグ

わたべ様からのご注文で、英語の長い文章が書かれた焼印と商品タグに押すための焼印を製作しました。実は、焼印の原型を作るときに、モデリングワックスを文字カッターという先の細くなった刃物で削りますが、ここまでの工程は機械でできますが、ワックスを削った後に削った部分にワックスの削りくずが溜まってきますので、これを取り除く作業が必要になり、この作業、先の尖った柄付針での手作業となり、拡大鏡を覗きつつ慎重に取り除きますので、時間と労力が必要になります。過去にこの工程を短縮化できないかと、刃物の角度を変えたり、ワックスを特殊な溶剤で洗ったり、液状のシリコンゴムに浸して真空脱泡機で空気を抜いて固めてゴムごととりさる方法等色々と試しましたが決定的な方法が見つからずに一番の難所となっています。デザインが複雑になる程この工程に時間がかかるので未だに解決法を試行錯誤している状態です。

左の写真はわたべ様の1本目の焼印に印面の写真です下の方に英字の長文があり、スプレー管の中にも英字が含まれています。又右上の雲状の部分には細い彫り文字で英字が書かれていますので、印面の温度調整をしっかりとしないと綺麗に押すのは難しいデザインの焼印です。印面の大きさは、幅83ミリ×高さ55ミリで300W電熱仕様で作りました。右の写真は、2本目の印面で商品タグに押して使う目的で作りましたので、サイズや色といった項目が記入されています。大きさは1本目と同じで仕様も同じです。

左側の写真は1本目の試し押し画像です。文字が入り組んでいる下の部分は比較的綺麗に出ますが、上部の雲の内側部分は、細い部分が回りの熱で変色してしまうのでぼやけた感じになっています。製作も押すのも難しい焼印といえます。
右の写真は、商品タグに押すための方で、白い部分と黒い部分のバランスがよく大型でも押しやすい焼印です。スタイル等5項目を後で記入して商品タグとして使用するので、手書きのスペースを残しています。

あんまん、肉まんの焼印

前田様からのご注文で、あんまん、にくまん、豚まんに押す3本の焼印を製作しました。寒い時期になるとついあんまんを食べたくなります。どちらかというとにくまん、豚まんよりあんまんの方が好きです。中華料理で出てくる小龍包は、小型のにくまんという感じがして好きですが、コンビニの店先で買うのはいつもあんまんです。あんまんも練りあんは苦手で粒あんが好きです。あんまんやにくまんに押す焼印の場合、形は押した時に均等に圧力のかかる円形が一番よく、焼印を押す表面も平らでないために、小さな印面で彫りの深いものがベストになります。今回の2本の焼印は円形で、もう1本は豚のお尻の形ですが、均等に圧力がかかりやすい形なので、円形と同等の扱いになります。大きさは、15ミリと押しやすいサイズですので、特に問題はありません。15ミリの大きさですと、普段は電熱式の場合、80Wの電気ゴテをお勧めするのですが、今回、1本の電気ゴテで差し替えて3本使いたとの事でしたので、一つ上の100Wで製作することにしました。焼印をおさめて実際に使った所、1本の電気ゴテでは、能率が悪くなるので2本追加で電気ゴテを購入頂き、それぞれ1本の電気ゴテをつけて使うことになりました。

前田様焼印
前田様の3本の焼印

上の写真は、3本の印面を並べて写したものです。左から豚まん用の豚のお尻の図柄と中央はあんまん用、右はにくまん用になります。後ろに見える棒の部分は、電気ゴテに仕込む部分で、差し込んだ後に固定用ネジを締めて使います。この棒の部分電気ゴテのワット数により変わり、100Wですと太さ8ミリの銅棒になります。

左の画像は、豚まんに押す豚のお尻の焼印です。尻尾の部分がお尻であることを表現しています。真ん中の画像は、にくまん用の焼印で、右の画像はあんまん用の焼印です。3本同時のご注文でしたので複数本割引を使い値引きしました。

 

キリスト教会の焼印

はるな様からの依頼で四角い会社の印鑑に似た落款のようなキリスト教会の焼印を製作しました。私は元来、無宗教者で(人間の作った宗教は信じておりませんが、宇宙を司っている神?は存在していると思います。)特定の宗教はありません。日本人の宗教感はほとんど同じだと思います。家に仏壇があるから仏教を信仰している訳ではなく只なんとなく受け継いでいるというのが本音だと思います。元々、殆どの家には、神道の神棚と仏教の仏壇があると思います。このことから、宗教自体を信仰しているのはなく、文化の一環としての行事として捉えていると思います。もっと違った考え方をすると日本人の事なかれ主義が影響して、今までと同じようにしていれば無難に解決出来るという思いかもしれませんね。そんな私ですが、高校時代に先輩に引っ張られて教会に行ったことがあります。その時に先輩は一生懸命にキリスト教の事を語っていましたが、私には歌った賛美歌が良かった記憶しかありません。この時の影響かその後、歌は好きになり今では、ヘンデルのメサイヤやモーツァルトのレクイエム等を歌わせてもらったり、クラシック音楽を聞くことが趣味になっています。 フランシスコザビエルが、来日してキリスト教を日本に布教させる為に色々な行動をとりましたが日本人信者を増やすことができなく帰国したことは有名ですが、この原因は、信長のキリスト教弾圧等が原因と言われるのですが、私の考えでは、日本人は元々、どんな宗教にも信仰心はなかったせいで布教しなかったと思います。
幕末以後、日本がヨーロッパの列強の植民地にならなくてすんだのも、キリスト教の布教の失敗から日本人の心底を知ったヨーロッパ人が、植民地として平定するのは難しいと思ったと私は考えております。

はるな様焼印
はるな様の落款形焼印

写真ははるな様の依頼で製作いたしました四角い落款のようなキリスト教会の焼印の試し押し画像です。製作は実際に使用している印鑑を押した紙をもらいましてその紙からトレースして製作しました。大きさは30ミリ角で100Wの電気ゴテ仕様で作りました。

虎の焼印

ドンキホーテ様からのご依頼で虎の焼印(タイガースの)を製作しました。画像ファイルからトレースしての製作になりましたが、デザインが複雑でしたので時間がかかりました。私はプロ野球はあまり見ないのでわかりませんが、阪神タイガースのファンは熱狂的で熱い人が多いと聞いていました。阪神タイガースが優勝した時のテレビ放映で、阪神ファンの人たちが、道頓堀川に飛び込む姿をみましたが、さすが大阪の阪神ファンだと思いました。道頓堀川といえば他の意味でも阪神ファンに影響を与えているようで、カーネル.サンダースの呪いというものがあるそうです。ケンタッキーフライドチキンの生みの親のカーネル.サンダースの像を、1985年に阪神がセントラル優勝した時に、阪神ファンの人が道頓堀川に投げ入れた所、その年から阪神の成績が急降下したということで都市伝説化されました。私の年代では、虎を見るとタイガーマスクを思い出します。孤児院出身で悪役レスラーの巣窟である虎の穴に所属している伊達直人が、昔お世話になった孤児院に援助して行くうちに正義感に目覚めて悪役レスラーから正統派のレスラーに変わっていく過程で、虎の穴との対決や日本プロレスの仲間の友情に支えられ、最後には虎の穴の首領を打ち負かすストーリーでしたが、昭和の哀愁が漂い、涙ぐむ場面も多く、感動しながら見ていました。だれがなんと言っても黄色と黒の縞模様に、鋭い牙をもつ虎の姿は勇者を連想させます。

左の写真は、ドンキホーテ様から頂戴した焼印用の版下画像です。この画像から切削用データを作りました。右の写真は、出来上がった焼印をシナベニアの板に試し押しした時の画像です。口の周りは黒い部分の面積が広く、そばにある小さな白い部分は、放射熱の影響で変色してしまいます。焼印の大きさは高さ70ミリ×幅65ミリで300W電気ゴテ仕様で作りました。野球に関する焼印もちょくちょく頼まれます。背番号の焼印やチームのロゴマーク、革のグラブに押したり、グッツ販売に使われるようです。

 

キャラクターの顔の焼印

リコマニア様から2本の焼印製作を依頼されました。1本はRIKOmania様の頭文字をデザイン化したRの文字と女性キャラクターの顔の焼印です。顔の焼印は画像ファイル(bmp)からの製作で、今回はデザインが細かく、焼印サイズが30ミリとあまり大きくないので詳細な製作データが必要な為に画像ファイルをそのまま使わずに、トレースしてパスデータを作ってから切削用DXFデータに変換しました。ちなみにRIKOmania様は、渋谷の街で情報をチェックしているスタッフが人に気にいられ、こんな感じんが欲しかったと言われるような企画を立案、ご提供する会社です。面白い社名ですが、会社を立ち上げた女性社長のあだ名がRIKOでmaniaはオタクのmaniaと社長の名前の真理子のmaを繋げた言葉の遊びで命名したそうです。人の集まる都市には、流行の兆しや組み合わせるとヒット商品になるような商材があり、アンテナを広ろげてその情報をキャッチ出来る人だけが次のヒット商材を生み出せるのだと思います。そんな次のトレンドを発掘して情報発信していくことは大変な仕事だと思われます。著名な経営者や1代で大きなビジネスを築き上げた人は、ビジネスに対する広範囲で高性能のアンテナを持っていたと思いまし、普段から注意深く物事を見て、チャンスとみれば行動出来る実行力ももっていたと思います。RIKOmaniaの女性社長さんもきっとそんな方だと思います。

左の写真はRIKOmania様のRをデザイン化した焼印の試し押し画像です。丸みを帯びたアニメの題材で出てきそうな文字です。大きさは、幅20ミリ×高さ17ミリで、1本の電気ゴテで印面部分を差し替えて使う為に大きな顔の方に合わせて100W仕様で作りました。中央の画像は、製作用に頂戴した画像ファイルで、ここからデータを作りました。右の写真は、実際に完成した焼印を試し押しした時のものです。大きさは幅30ミリ×高さ29ミリのほぼ正方形に収まる形です。顔の方の焼印を鋳造する場合に、星のマークの細い棒の部分、30ミリでは、うまく出ない可能性がありましたので、少し太めにして鋳造して、試し押しをしながらルーターで削って調整して作りました。デザイン画では、耳の下の部分に2つの小さな点がありますが、顎の線の近くの点は、印面上は出ていても、いざ焼印を押すと放射熱で変色して判読できなくなってしまいました。同じように髪の毛の部分もうまくでませんでした。

ひらがなの焼印

自動車関係のシャロン様から「じどうしゃや」と、ひらがなで書かれた焼印製作を依頼されました。自動車屋と漢字で書くよりひらがなにした方が見た目の訴求力はあると思います。今の生活になくてなならない自動車ですが、若者の間では自動車離れが叫ばれているのも事実です。東京のような公共交通の便の良いところに住んでいると自動車の必要性は低くなると思いますが、北海道のように面積が広く、人口密度の低い地域では、公共交通を使える地区が限られており、個人の家から、色々な商業施設までの公共交通手段がなく、自動車に頼らなければならない場所が沢山あります。又今の時代、小さな個人商店がなくなってきているので、どうしても遠方に買い物をしに行く必要も出てきます。私の家の周りでも殆ど車を持っています。奥さんが買い物に行くための軽自動車があるのが普通です。郊外では、都市部と違い土地はありますので、車を止めて置く場所には困らないのも一因だと思います。車が生活に必要な事は、逆に高齢化が進み車を使うことができない人が増えている問題も引き起こしています。高齢者の移動手段が車しかない為に高齢でも運転を続けないとならない実情から高齢者の交通事故が増えています。一番の解決方法は、速く完全自動運転車が登場する事だと思います。地域の取り組みとして、乗合のマイクロバスを走らせたり、移動販売車を走らせたり、コンビニで自宅までの配達するサービスを始めたりする取り組みはありますが、一部地区に限られ、人口の少ない農村部では、なにも対策がとられていないのが実情です。

シャロン様の焼印
シャロン様ご注文の焼印

写真はシャロン様からの依頼で製作したじどうしゃやの焼印です。楕円形の外枠にひらがなで「じどうしゃや」とデザインされその下にルート339と道の名称が入っています。ちなみに国道339号線は、青森県弘前市から東津軽郡外ガ浜町まで繋がる国道で、青森県龍飛岬の部分で階段国道と呼ばれる車が通ることができない全国唯一の国道として有名です。シャロン様の焼印の大きさは、幅50ミリ×高さ30ミリで150W電気ゴテ仕様で作りました。楕円形の焼印で押しやすい縦横の比率が1:3までですので、今回の場合は押しやすい楕円の焼印に入ります。又ひらがなで焼印をつくる場合に一番問題になるのは濁点です。濁点の間の余白が狭いと潰れて1つの塊になってしまいますし、間を広げすぎると間抜けな印象になります。

お酒という文字の焼印

天池様からのご注文で日本語で「お酒」とデザインされた焼印を作りました。外国人の来日ブームのせいか、アルファベットの焼印で「OSAKE」という文字のものも作った事があります。お酒は20歳からとよくいいますが、私が初めてお酒を飲んだのは小学校の頃だと思います。小さい頃、お正月の御屠蘇として飲んでいました。御屠蘇(おとそ)とは、お正月に今年も一年間無病息災でありますようにと願いを込めて飲む縁起もののお酒で、風習として未成年が飲んでも差支えのないものだと思っていました。勿論、厳密には違法だと思いますが… お屠蘇として飲んでいたのは日本酒で、親父の出身が新潟県だったので、新潟の親戚から送られてきた「越の寒梅」というお酒を飲みました。小さな盃で1杯だけでしたが、あまり美味しいものではないのに大人がどうして好んで飲むのか疑問でした。只、甘酒だけは、小さい頃から好きで飲んでいましたので、お酒も甘酒のようなものだと考えていた時期もありました。その後、高校生の時にビールを飲みましたが、初めてのんだ時は、こんな苦くて不味いものは大人になっても飲みたくないと思いましたが、その後、成人して仕事についてからは、ビールの味が美味しく感じるようになり、時たま飲むようになったのは、味覚が変わったか?、ビールに慣れたかどちらかでしょうね。
そんな私ですがタバコは吸ったことがありません。正確に言うと、一度だけ吸いましたが、その後すっていないと言った方が良いのですが、小さい頃、よく父親がシャボン玉にタバコの煙を入れて遊んでくれました。その煙入りのシャボン玉を手で壊して煙をだすのが好きで何度も頼んで遊んでいました。ある時に、父親が目を話した隙に自分でもやってみたいと思い灰皿の上に置いてあった火のついたタバコをおもいきり吸い込んで、むせて大変なめにあいました。これがトラウマになり以後タバコを吸うことがなくなりました。高校は男子校だったので、私以外は多分全員タバコを吸っていたと思います。今では、ひょっとして子供にタバコを吸わせたくない場合、小さい頃に吸わせてみるのも良いかもと思っています。

天池様の焼印
天池様のお酒の焼印

上の写真は、天池様からのご注文で製作しました「お酒」と書かれた焼印をシナベニアの板に試し押しした画像です。お店の木製の注文板に押して使うとの事でした。 大きさは縦45ミリ×幅16ミリで150W電気ゴテ仕様で作りました。

三つ星印の焼印

東京の三井様からの依頼で星印の焼印を製作しました。デザインは、星印が3個並び英語でSHOWAと書かれています。星のデザインは、元々、古代のエジプトが発祥で、天井に空を表すために書かれていたものだそうです。星のデザインが入った焼印をつくる事は非常に多く、10個に1個の割合位で、どこかに星のマークが入っています。古代の神話や世界観では、天体や宇宙が神々の世界として表されていますが、星の運行や配置等も人間の想像性を掻き立てて、知らないことへの畏怖や謙遜へと繋がっていると思います。少年科学館で初めてプラネタリウムを見たときに、宇宙の広さと謎について想像してワクワクした事を覚えています。夜空に点のように光り輝く星でも、実際には太陽よりもはるかに大きく、地球から光の速さでも何万年もかかるような距離にあるとは、信じられない事でしたし、その星々の先には、大宇宙が広がっていて、宇宙の端はどうなっているのだろうとよく考えていました。結局、今の科学でも宇宙の端がどうなっているかは不明で、人間の創造力を超えた問題だと思います。人間は光で物を見ていますので、宇宙の端は光の速さよりも速く膨張しているとの事ですので人間の能力では、永遠に宇宙の端を見つける事はできないのでしょうか。数学的な手法を使って宇宙の端を説明している学者さんがいて先日、テレビで紹介されていました。内容的にはよくわかりませんでしたが、数学の知識を使えば宇宙の端の状況を説明できるそうですが、説明出来た所で、それが事実であることを確認することができないのでにわかには信じられませんでした。人類の歴史はわからない物を解明して、生活に役立つように利用して発展してきましたので、宇宙についても同じように不明な点を解明しつつ、利用していけばいずれは宇宙の謎に迫れるかも知れないですね。私の生きている間には無理でしょうが。

三井様焼印
星と英語の焼印

写真は、三井様からの依頼で製作しました焼印の試し押し画像です。上の部分に星が3つ並んでいますね。みっつ並んだ星を見ると格付けの星のマークを連想してしまいます。三ツ星は上級ランクですね。SHOWAの文字を見て、昭和を連想するのは昭和生まれだからでしょうか?平成も30年になり年々昭和生まれの人は減っていき、今の若者は平成生まれですよね。ひと時もスマホから手を離さずに歩いている若者を見ますとつくづく年齢を感じてしまいます。昭和の30年代生まれの私にはインターネットについて行くにがやっとで、スマホは持っていなくガラケイで電話とメールしか使っていませんが、スマホを巧みに操る若者を見ていると羨ましくすら感じます。 三井様の焼印の大きさですが、幅14ミリ×高さ10ミリの小さめで、40W電気ゴテ仕様になっています。

カトラリーの焼印製作

ケーアイ様からカトラリーの4種類の焼印製作を依頼されました。カトラリーとは、食卓用のスプーンやナイフ、フォークの事ですが、中世ヨーロッパでは、暗殺を恐れて銀製のカトラリーが使われていました。当時、暗殺に使われた毒物がヒ素の化合物で、精製技術が未熟だった為に、ヒ素に硫黄分が残り、その硫黄に銀が反応して硫化銀になることで、銀食器が変色する事を利用したそうです。
メタルアートでも、柄の部分が木管楽器のフルートの形をしている925銀製のスプーンを製作して収めたことがあります。
今ではカトラリーの大半がステンレス製になっています。今回の焼印もカトラリー本体は金属なので押すことができないのでカトラリーのセットを収める木製のケースに押して使用すると思います。

上の写真はカトラリーの木製箱に押すために製作しました4種類の小さな焼印の試し押し画像です。一番左はアルファベットのMの文字に花の飾り等を加えたデザインで、大きさは幅10ミリ×高さ7ミリと小さなものです。左から2番目の画像はバラの花をイメージしたデザインの焼印で、大きさは、幅10ミリ×高さ8ミリです。右から2番目は、葉っぱを2枚重ねたデザインで、大きさは幅8ミリ×高さ5ミリになります。一番右の画像は、「many」のアルファベットの焼印で、大きさは、幅15ミリ高さ7ミリになります。この4本の焼印は、1本の40W電気ゴテで差し替えて使用するようになっており、各焼印の印面台座部分には、40W用の5ミリの銅棒が取り付けられています。1本の電気ゴテで印面部分を差し替えて使う場合、別の印面に差し替えてから焼印が押せる状態まで印面が温まるには、多少時間がかかります。お客様によっては、焼印を押す能率を上げるために、お使いになってから、電気ゴテを追加注文される場合もあります。ケーアイ様も能率を上げる為に別に40W電気ゴテを1本追加され、電気ゴテ2本と焼印の印面4本の体制で使用されました。1本の電気ゴテで複数の印面を差し替えて使用する場合に、別の方法もあります。その方法は、熱容量の大きめ電気ゴテを使用して温度コントローラを使う方法です。熱容量が大きい電気ゴテは当然、温まるのも早くなりますが、温まり過ぎる事もありますので、この場合には温度コントローラの併用をおススメしております。

リスの焼印

駒川様から小さなリスの焼印製作を依頼されました。デザインはbmpファイルでもらいました。製作する焼印が大きなもので、単純なデザインであればbmpファイルのままデータ化して原型作りをするのですが、今回は15ミリと小さい為に精度の高い版下データが必要になる為に、bmpファイルを版下にして輪郭をトレースしパスデータを作ってから切削データにしました。今回の頂いたデータをそのまま使う場合、40ミリ位の大きさでしたらbmpファイルのままで切削データに使えたと思います。デザイン的に一番大変なのは、カスレのある筆文字のデザインを画像ファイルで貰う場合です。この場合、貰った画像ファイルを製作する焼印のサイズで一度プリントして、概ね0.5ミリ以下の部分は、デザイン的に一番影響しないように、削除するか大きくするか判断し輪郭をトレースしてからお客様にご提示して製作になります。

左の写真は、駒川様から頂戴したbmp画像のデザインです。四葉のクローバーの葉の付け根部分と尻尾の付け根の細い白い部分とりすの目の部分は、サイズ的にかなり小さくなるので、焼印うぃ作ってもうまく出ないかもしてませんとお伝えしました。右の写真は出来上がった焼印をシナベニアの板に試し押しした時の画像ですが、目の部分と尻尾の白い部分変色してわかりにくくなってしまいました。大きさが幅15ミリ×高さ10ミリと小さいので、その分、彫りが浅くなり変色しやすくなります。一応、目の部分は円形だったので鋳造後にドリルで深めに穴を開けましたがそれでも完全な白にはなりませんでした。仕様は40W電気ゴテ式で作りました。
私の自宅は、山のそばにたっていますので、二階の窓から外を眺めるとリスを見られる事があります。多分、大きさからシマリスだと思いますが、木々の間を忙しそうに動き回っている姿を見ると心が和みます。たまに散歩で出かけることがあるなえぼ公園でも、リスを見かけたことがありますが、この時見たリスは、かなり大きかったのでエゾリスではないかと思います。なえぼ公園には、カメラや双眼鏡をもって野鳥やリス等を観察している人が結構います。近くに人が居ると姿を現さない臆病な動物ですし、少しの物音でも驚いて逃げてしまうので、隠れるようにして、息をころし木々の間から見ていました。木々の間を飛ぶように素早く移動するリスを目で追うのは大変で、リスの姿を追うことに夢中になり音を立ててしまいリスに逃げられる事も多々ありました。