ひらがなの焼印

自動車関係のシャロン様から「じどうしゃや」と、ひらがなで書かれた焼印製作を依頼されました。自動車屋と漢字で書くよりひらがなにした方が見た目の訴求力はあると思います。今の生活になくてなならない自動車ですが、若者の間では自動車離れが叫ばれているのも事実です。東京のような公共交通の便の良いところに住んでいると自動車の必要性は低くなると思いますが、北海道のように面積が広く、人口密度の低い地域では、公共交通を使える地区が限られており、個人の家から、色々な商業施設までの公共交通手段がなく、自動車に頼らなければならない場所が沢山あります。又今の時代、小さな個人商店がなくなってきているので、どうしても遠方に買い物をしに行く必要も出てきます。私の家の周りでも殆ど車を持っています。奥さんが買い物に行くための軽自動車があるのが普通です。郊外では、都市部と違い土地はありますので、車を止めて置く場所には困らないのも一因だと思います。車が生活に必要な事は、逆に高齢化が進み車を使うことができない人が増えている問題も引き起こしています。高齢者の移動手段が車しかない為に高齢でも運転を続けないとならない実情から高齢者の交通事故が増えています。一番の解決方法は、速く完全自動運転車が登場する事だと思います。地域の取り組みとして、乗合のマイクロバスを走らせたり、移動販売車を走らせたり、コンビニで自宅までの配達するサービスを始めたりする取り組みはありますが、一部地区に限られ、人口の少ない農村部では、なにも対策がとられていないのが実情です。

シャロン様の焼印
シャロン様ご注文の焼印

写真はシャロン様からの依頼で製作したじどうしゃやの焼印です。楕円形の外枠にひらがなで「じどうしゃや」とデザインされその下にルート339と道の名称が入っています。ちなみに国道339号線は、青森県弘前市から東津軽郡外ガ浜町まで繋がる国道で、青森県龍飛岬の部分で階段国道と呼ばれる車が通ることができない全国唯一の国道として有名です。シャロン様の焼印の大きさは、幅50ミリ×高さ30ミリで150W電気ゴテ仕様で作りました。楕円形の焼印で押しやすい縦横の比率が1:3までですので、今回の場合は押しやすい楕円の焼印に入ります。又ひらがなで焼印をつくる場合に一番問題になるのは濁点です。濁点の間の余白が狭いと潰れて1つの塊になってしまいますし、間を広げすぎると間抜けな印象になります。