座右弓の焼印

小山弓具店様からの依頼で座右弓と書かれた焼印を製作いたしました。最初は、座右弓とは、何の事だろうかと思いましたが、弓を引く練習をする為に使う弓の柄の部分にゴム紐のついたトレーニング機器だとわかりました。昔流行ったブルーワカーの弓版みたいなものです。私も、コンパウンドボウという強化プラスチックと滑車を組み合わせた弓をもっていますが、引くのが大変でした。普段あまり使わない筋肉を使うのでキツメの弓を引くには筋トレが必要になります。コンパウンドボウは、ゲリラ戦で使う目的で作られていますので、耐久性があり、コンパクトで強力な弓でレーザーサイトで狙いを定めますが、和弓は長くでしなやかな弓で弓全体を使って矢を射る感じがします。 高校時代に学校の近くに弓道場があったので、手伝いをさせられた記憶があります。もちろん弓道部ではなかったのですが大会運営に人手が足りなく駆り出されました。弓道場の雰囲気は好きですが、弓道のことは何もしりませんでしたので係りの人に指示されて動いていただけでした。

左の写真は、小山弓具様の依頼で製作いたしました座右弓の焼印です。大きさは高さ23mm×幅10mmで直火式焼印で作りました。線の太さが違う面白いデザインの枠に古印体の書体で座右弓としました。右は座右弓の現物写真です。本物の弓と同じ矢摺とうが巻かれており、もった感覚も弓と同じくなります。
近頃は、弓道女子が人気で、弓を射る姿をyoutube等で見かける事が多くなっています。

バラクーダの焼印

伊藤様からバラクーダという魚のデザインの焼印製作を依頼されました。ミリタリー好きの私には、バラクーダと聞くと、アメリカの潜水艦をイメージしてしまいます。又、バラクーダという魚は、高速で泳ぎ回るので、ドイツやイギリス、アメリカでも魚雷の名前になっている事も多いです。潜水艦では、日本の潜水艦(原子力潜水艦以外で)が世界一の性能と言われいます。潜水艦の命とも言える静音性は抜群でアメリカとの軍事訓練でもアメリカ軍に発見されずに攻撃することができるようです。元々、日本は専守防衛を基本にして兵器を調達してきましたので、原子力潜水艦のような、外洋にでて任務をこなすものより、日本近海で隠密行動をとる方に主眼がありましたので、敵に察知されないように非大気型の動力機関を備え、性能を上げてきました。動力としては、静粛性にすれたデーゼル機関やスターリングエンジン、日本が誇る電池技術を使用したリチウムイオン電池を備えた機関等多種多様にわたっています。又、潜水深度も世界一で、日本の高い技術を生かした鋼材を使用し、敵の潜水艦が攻撃出来ない深度から、深深度魚雷という深い海からでも発射できる魚雷(日本のみが所有)で攻撃できるのも日本だけです。四方を海に囲まれている日本だからの発達だと思います。

バラクーダの焼印
伊藤様のバラクーダの焼印

上の写真は、伊藤様よりご注文頂きましたバラクーダの焼印を試し押しした画像です。コミカルに描かれているバラクーダと所々隙間の空いた書体が印象的です。大きさは、85mm×60mmの大型の焼印で、300W電気ゴテ仕様で作りました。

京都の木下様依頼の焼印

京都にお住まいの木下様からのご依頼で焼印を製作いたしました。デザインを拝見した所、なんのデザインかわかりませんでしたので、お聞きしたところ、2本の鞭の間に、フランス語でレイ女王様と書かれている事を知りました。
製作した焼印を革製品に押したいと言われたので、革であれだ大丈夫ですとやり取りをしましたが、色々と話をしている中で、革だけではなく。皮(人の)に押したらどうなるかとの質門もされました。流石に試した事がないのでわかりませんとお答えしましたが、実は今までに何度か、人に押したいとの事で質問を受けたことがあります。最初は、犯罪に使うのではないかと疑念をいだいていましたが、メールや電話で話を聞くとプロのSMの女王様で、仕事として依頼されるとの事でしたので、焼印を小道具の一つとしてお客様の要求するサービスに使ってもらう事を考えてひとつの提案をしました。普通にやけどをしないように使うこと?として、木下様が使っている低融点の真っ赤なロウソクを分けてもらい、そのロウソクの融点付近まで温度を下げた焼印の印面をロウソクにつけて溶かして、それを皮膚につければ溶けた真っ赤な蝋が付着して、演出効果もあがり、比較的安全に小道具として使うことができると思いました。全く初めての試みだったのでうまくいくかどうかわかりませんでしたが、焼印は100Wの電気ゴテ仕様で作り、熱のまわりを抑えて溶けた蝋をつけるために彫りを10mmと深くして印面を作って、温度コントローラも普段使っているPC-11(50%から100%の間で出力を変えることができる)から、PC-31(0%から100%で出力を変えることが出来る)にして、比較的低温で使かえるようにして収めました。実際に収めた焼印を使ってみて好評を頂きましたので、ホットしました。

京都木下様の焼印
革(皮も)に使用する為の焼印

上の写真は、京都の木下様からの依頼で製作しました焼印の試し押し画像です。用途と熱の関係から10mmで深く彫り、100W電気ゴテと低温使用ができるように特殊なPC-31という温度コントローラをつけました。大きさは幅40mm×高さ13mmです。この焼印を収めた後に木下様から肉に押した画像をもらいました。
その後、木下様から2本目のご注文を頂き、印面の温度を抑えて実際に人体に使用してみてその写真をお送りいただきました。その写真が下の画像です。

頂戴した写真
頂戴した皮膚に試した写真

上の写真が送ってもらいました皮膚に押した画像です。1本目と同じデザインでTOMOKOと文字を変えたものです。温度を調整して使っているので1週間程で跡は消えてなくなるそうです。意外な焼印の使い道に私も驚きました。

 

 

ブルドックの焼印

阿辺様よりブルドックという文字とダーツのデザインの焼印製作の依頼を受けました。ブルドックというと第一にトムとジェリーに出てくるブルドックのスパイク(ブルおじさん)を思い出します。小さい頃よくテレビを見て笑っていました。ブルドックは1700年代にイギリスで、雄牛(ブル)と戦わせる見世物が流行した時に牛と戦わせる犬として品種改良されたものが始まります。その後、1835年にイギリスで動物虐待法ができたので、動物同士を戦わせるブラッドスポーツも禁止になり、番犬や愛犬として飼われるようになり、闘犬時代の凶暴性も必要がなくなって取り除かれました。今のブルドックは怖い顔とは裏腹に温厚で大人しい犬になっています。もう一つの描かれているデザインがダーツです。ダーツもイギリス発祥のスポーツで今では、ダーツバーとよばれるバーカウンターがあり軽食も提供できるダーツの施設があり人気をよんでいます。昔のダーツは金属の鋭く尖った棒を的に刺していましたが、今の主流は、ソフトダーツと呼ばれるプラスチック製の棒が、的に沢山植え込まれた棒状の突起に挟まって固定される方式で、スポーツとしてより危険性が少なくなっています。

ブルドックの焼印
ブルドックとダーツのデザインの焼印

上の写真は、阿辺様ご注文の焼印の試し押し画像でシナベニアの板に押したものです。ブルドックという文字に向かってダーツの矢が飛んできているデザインで右下に犬の足型の落款も描かれています。大きさは、幅80mm×高さ35mmの大型で、直火式仕様にて作りました。

リサイクルマークの焼印

ユニーク様からリサイクルマークの焼印製作を依頼されました。間伐材をリサイクルして作った商品に使用する為の焼印です。間伐材は、木材市場にそのまま出す事はできないので、色々な木製品に加工して流通しています。例えば一番有名なところでは、集成材をして立派な柱にしたり合板にしたりして活用されますが、今研究中なのは、セルロースナノファイバーの材料として高付加価値を持った素材に加工する事だそうです。セルロースナノファイバーは、木材や植物の骨格をなしているセルロースという物質をナノメートルサイズまで微小にした繊維で、鋼鉄よりも強く、軽い素材です。又セルロースは自然分解しますので環境にも優しく、これからの世界に必要な新素材になります。同じく新素材として研究中のカーボンナノファイバーも強度や軽さの面で優れた素材ですが、自然界には極少量しか存在しておらず、自然分解しづらいことから環境にかける負荷の面を考えるとセルロースナノファイバーの方が優れています。森林大国である日本にはセルロースの未活用の資源が豊富にあり、活用できる技術もありますし、研究開発では世界をリードしていますので、炭素繊維のように、世界をリードする新素材をして売り出すことができると思います。

ユニーク様焼印
リサイクルマークの焼印

上の写真は、ユニーク様のリサイクルマークの焼印の画像です。左に木の周りにリサイクルを表す三角形の矢印のロゴが描かれ、右の文字で間伐材使用をうたっています。大きさは、幅70mm×高さ25mmで、150W電気ゴテ仕様で製作しました。