クローバーの焼印

大賀様より四葉のクローバーのデザインの焼印製作を以来されました。子供が小さい頃、一種に四葉のクローバーを探した記憶があります。なかなか見つからずに諦めかけた時に、息子が見つけて飛びあがって喜んでいた様子を今でも思い出します。見つけると幸運が訪れるという四葉のクローバーですが、その意味は、4枚の葉が、希望、誠実、愛情、幸運を表しているとは知りませんでした。別の説によると四葉の形が十字架に似ているために縁起が良いと言う説もあるそうですが。普通の三葉のクローバーの異性体として、現れるそうですが、四葉だけではなく、五葉や八葉の物もあり、ギネスブックの記録では、56葉のものまで認定されているそうです。(日本の岩手県花巻市に住んでいるクローバー研究家の小原繁男さんが見つけたそうです。)又、三葉以外の葉の異性体が現れる確率は0.01%位との事ですので、滅多に見つけられない訳です。

クローバー焼印
四葉のクローバーのデザインの焼印

上の写真は、製作いたしました四葉のクローバーがデザインされた焼印です。幅37mm×高さ12mmの直火式仕様で作りました。リッツという英字を入れて横に四葉のクローバーを入れましたが、四葉の茎の部分が細いので製作は中々大変でした。四葉のデザインが決まるまで色々な写真や画像を見て、何種類かに絞り、その画像を白黒にしてデザインを決めましたので製作まで結構、時間がかかりました。

 

靴に焼印

石垣様より靴に使用する焼印の製作依頼を受けました。靴をみると内側の踵の部分あたりに、メーカー名やブランド名が表示されているのを見ます。普通は、箔押しと言って薄い金色や銀色の箔をホットスタンプで押して使います。箔押しの場合、使っているうちに、箔が剥がれてきて表示が薄くなります。箔押しは、温めたホットスタンプで、箔の裏側の粘着部分を溶かして、表面に接着させるので、箔が剥がれてしまうと表示も消えてしまいますが、焼印で押した場合には、表面部分が焦げ茶色に変色するだけでなく、熱で凹ができますので、長く使っていると、焦げ茶色の部分は薄くなりますが、凹部分が残るために文字が消えることはありません。又、箔押しのような消耗品の必要もない分だけ経済的に使えます。

靴焼印
靴に押す焼印

上の写真は、石垣様からの依頼で製作しましたEmi-Shoes様の焼印です。大きさは50mm×18mmで100W電気ゴテ仕様で製作しました。Emi-Shoes様はフルオーダーメイドで靴を作っています。私も昔、オーダーメイドの靴を持っていました。バイクに乗っているので、バイクのチェンジギアを靴の上で操作するために、靴の上の部分が減ってしまうので、バイク雑誌をみてライダー専門の靴を作っている所に注文しました。柔らかく履きやすくて、バイク仕様の靴ということで気に入っていました。特殊な用途で使うものは靴に限らずオーダーメイドでないと能力を発揮できないので、少し高めになっても作ってもらった方が良いと思います。

 

ウミガメの焼印

榊原様よりウミガメの焼印製作を依頼されました。日本では、アカウミガメ、アオウミガメ、タイマイ、オサガメ、ヒメウミガメの5種類のウミガメが見られるとの事です。このうち、アカウミガメとアオウミガメについては、日本の砂浜でも産卵の様子が見られます。ウミガメの様子を写したテレビやウミガメをモチーフにしたアニメ番組、ウミガメのヒーロー物等世界中の人から愛されているウミガメですが、詳しい生体は、よくわかっていないそうです。亀は、外的に攻撃されると甲羅の中に手足と尻尾を隠しますが、ウミガメは甲羅に手足を隠すことが出来ないそうです。海洋学者の研究によるとウミガメの甲羅は、早く泳げるように形状が進化したものだそうです。貴方も、テレビで産卵の為に陸に上がってきたウミガメが泣いている様子を見たことがあると思います。心を揺さぶる映像ですが、実は泣いているのではなく、ウミガメには、体内の塩分を調整する塩類泉と呼ばれる機関が目のそばにあり、陸に上がった時に余分な塩分を体外に出すために塩類泉から放出するのが涙に見えるそうです。又、ウミガメは肺呼吸をしていますので、海な中で活動しているときは、5分程しか息を止めることができないのですが、海中でじっとしている時には5時間も息を止めることができる驚異的な能力を持っています。愛らしい姿を見せてくれるウミガメですが、ウミガメが生息していくためには、多種多様な自然条件が必要で、環境破壊の進む現在では、ウミガメの生息範囲は年々狭まってきており、今ではウミガメの全種類がレットリストに乗っていて絶滅が心配される動物になっています。

ウミガメ焼印
ウミガメをモチーフにした焼印

上の写真は榊原様のウミガメ焼印をシナベニアに試し押しした画像です。18mm角に入る大きさで、80W電気ゴテ仕様で製作しました。小さな印面ですので、革のキーホルダーに押したり、木の小物に焼印を押して使うそうです。

 

梅どら焼きの焼印

包装企画様から梅どら(梅どら焼)の焼印の製作依頼を受けました。どら焼は、焼印を製作する機会の多い食品です。皮部分に適度な弾力性があり、皮の色がうす茶色であることから、印面の放射熱による周りの変色が目立たないため印影も綺麗に見えます。直火式が80%、電気ゴテ式が20%位の割合で製作しており、直火式での製作が多く、特に通常の印面より深く彫る5~6mmの深彫の印面で、柄の部分を90度曲げた仕様が殆どをしめます。
梅どら焼は、梅が入った手作りどら焼で、道産の小麦を配合して、厚めにふんわりとしつつふっくらと焼き上げた皮に、手亡豆と使った白あんに合うように全国から集めた梅を厳選して、風味が合うものを使い作った、さっぱりとして仄かな梅の香りがするどら焼です。白あんではなく、北海道産の小豆を使った粒あんに梅をまるごといれた物もあります。又、梅をまるごと1個使う梅どら焼が主流ですが、白あんに梅ジャムを混ぜて、梅の風味を抑えたどら焼も販売されています。高級な梅どら焼では、熟成された梅酒につけた梅を使っている物もあるそうです。低カロリーで健康に良い梅を使ったどら焼と言うことで女性にも人気があります。

梅どら焼印
梅どら焼に押す焼印

上の写真は、包装企画様よりの依頼で製作いたしました梅どら焼に押す「梅どら」の焼印です。高さ30mmの柄の部分を90度曲げた直火式仕様で作りました。
枠の部分は普通の枠だと味気がないとの事で、途切れたガタガタの枠を使いました。

 

わんぱく寺子屋焼印

前川様より焼印2本製作依頼を受けました。1本はキャラクターでもう1本はわんぱく寺子屋の焼印です。よく時代劇を見ていますと、子供たちが読み書きを学ぶ為に寺子屋に通っている場面を目にします。武士や僧侶やお医者さんが、町の子供達を集めて開いていたもので、元々はお寺や神社が開いていたものが、商業の発達により、読み書き算盤の必要性が高まったことにより広がったそうです。
一般に江戸時代の日本は文明的に遅れていたイメージがありますが、実は、フランスやイギリス等の西洋諸国よりも就学率は高く70%以上あったと言われています。明治維新後、日本が急速に発展できた原因の一つにこの高い就学率があったと言われる程です。又、寺子屋の生徒と先生の間には、師弟関係が強くあったので、師匠が亡くなった時には、生徒(筆子)がお金を出し合って墓を建てることが普通で、その墓を筆子塚と言うそうです。この師弟関係も日本が技術立国として発展していく礎になったことは明白です。

上の写真左側は、製作用に頂戴いたしましたデザイン画です。gif画像でしたのでイラストレーターを使いパスデータにして作りました。大きさは横60mmで仕様は直火式で作りました。右の写真は、出来上がった焼印を板に試し押しした画像です。デザインは線画でしたが、実際に焼印にして押した時にインパクトが弱いとの事で、文字部分は塗りつぶしになりました。

上の左の写真は、製作用のデザイン画です。カラーの原画でしたので、焼印を作る場合の凸凹をどのようにするか相談しました。焼印は白黒の2価でしか表現できないために、カラーのデザインをそのまま使うことができません。黒は凸部分、白は凹部分として考える癖がついていますので、ついつい、凸凹はどうしますか?とお客様に聞いてしまいます。上の写真で目と口の部分を見比べてもらえば判ると思いますが、キャラクターのイメージが少し違うものになっています。白黒になると表現できる幅が少なくなりますので、デザインによっては違うイメージになりますので、十分な打ち合わせが必要になります。

 

会席料理の焼印

奈良県にあります倭膳たまゆら様の焼印を製作いたしました。たまゆら様のお料理は、出来合いの冷凍食品や保存料、添加物は使用せずその時の季節にあった旬の食材を使って作られています。お手頃なランチメニューから、本格的な会席料理まで取り揃えており、鮎の塩焼きや天ぷら等の単品料理も揃っています。又、赤ちゃんが生後100日に、一生涯食べ物に困らないようにとの願いで行う、お食い始めの膳も用意されており、このお膳には、タイは勿論の事、石のように丈夫な歯が生えるようにとの願いを込めて、石が2個添えられております。
ゆっくりとご自宅で料理を楽しみたい方の為に、仕出しも致しております。
オンラインショップもありますので、遠方の方でも奈良にこだわった手作りの柿の葉ずしや穴子や鯖の棒ずし、大和牛のローストビーフ棒ずし等を味わうことができます。

たまゆら様焼印
倭膳たまゆら様の焼印

上の写真は、倭膳たまゆら様からのご依頼で製作しました焼印を板に押した試し押し画像です。大きさは高さで40mm、100W電気ゴテ仕様で製作しました。左上の倭膳の文字が小さくてうまく出るかどうか不安でしたが、どうにか製作出来ました。お店のロゴマークなので、焼印を製作する場合のデータは、デザイナーの方が作ったイラストレーターのパスファイルで頂戴出来ました。

 

どらやきの焼印

わかさや本舗様より製作依頼を受けまして、どらやき用焼印を作りました。わかさや本舗様は道民であれば誰でも知っている「わかさいも」を作っている会社です。大正8年創業の老舗のお菓子屋さんで、いも風味のお菓子は、観光地の土産店や空港、ホテル等で見かける定番お土産です。昆布を細く切って、芋の筋に見立て、昆布の旨味と塩加減が絶妙な餡、本当に芋のような感じがします。北海道の酪農産品をつかい、どら焼き、饅頭から洋菓子系の夕張メロンクリームサンドやじゃがバターと多彩なバリエーションと味で楽しませてくれます。

わかさや本舗様焼印
わかさや本舗様の北海道の形の焼印

上の写真は、わかさや本舗からご依頼頂きました北海道150年事業の焼印です。300W電気ゴテ仕様で製作しました。北海道150年事業とは、2018年で北海道と命名されてから150年経つことをお祝いする事業です。道民一体となって、先人から受けついだ、自然環境や文化、教えを財産にして未来へと広げ、北海道から新しい価値を発信し、次の世代へ繋げる試みです。クラウドファンディングの活用支援や道の交付金による北海道未来事業の支援、スポンサー企業や個人のサポーターの支援、様々な特別企画等、これからの北海道をみんなでプッシュしていきましょう。北海道は、元々、良質な農産物や水産物、美味しい水、綺麗な空気等、環境資源に恵まれていましたが、恵まれた資源を直接流通させる事には力を注いできましたが、資源を自ら高付加価値化して事業を起こして発信する事は不得手だった面があると思います。これからの北海道は、豊富な資源を自らの手で高付加価値化させた商品を製造して、世界に流通させて行くことが更なる発展につながると思います。日本発ではなく北海道発を目指して道民一丸になり努力することが第一だと思います。

 

帰農館家具焼印

北海道中標津町にあります佐伯農場様より帰農館の家具焼印製作を依頼されました。私の生まれた昭和35年に雪印乳業(現メグミルク)が佐伯農場の中に立てた集乳場を農業をもっと理解してもらいたいとの願いで立てたミュージアムが帰農館です。又、帰農館が勧めています生活様式が帰農館スタイルと呼ばれるもので、19世紀のアメリカの生活共同体が生み出した優れた農産加工品や自給自足していく中で身につけていった農場のサイロや建物、道具、家具といった暮らしに必要なものを自分達で作る職人技術を残していきたいと、帰農館スタイルの家具の展示販売もしております。同じ佐伯農場さんに敷地内には、荒川版画美術館もあり、明るい陽光と木のぬくもりが漂う館内には、中標津町ゆかりの木版画家の松本五郎さんや中標津町在住の細見浩さん、故根本茂男さんの版画作品が展示されています。中標津町内には、佐伯農場様が運営するレストラン牧舎もあり、新鮮な農畜産物を使った美味しい食事が楽しめます。

帰農館焼印
帰農館様の焼印

上の写真は、佐伯農場様の帰農館の焼印のシナベニア板への試し押し画像です。左側にサイロ、右側に帰農館の建物が配置されており、明朝体で帰農館の文字と英字でkinoukanとデザインされています。48mm角の大きさで150W電気ゴテ仕様で製作しました。

食肉検査所の焼印

富山県の食肉検査所の焼印を製作しました。全国各地区にあります食肉検査所ですが、普通の人には馴染みのない所だと思いますので、どのような所なのか少しふれてみたいと思います。私たちがスーパー等で普通に買う食肉ですが、畜産を営んでいる業者さんから食肉検査所に持ち込まれ検査されて合格になったものだけが流通経路にのる事ぐらいはなんとなく知っていました。倶知安町に住んでおります友人が羊を飼っており、真狩町のマッカリーナに卸していると聞いたことがあり、その話の中で食肉検査の事を聞いた事があります。食肉検査では、3つの「ない」が要だそうです。その3つとは、病気がない、薬が残ってない、汚れてない、だそうです。病気がないと汚れがないは検討つきますが、薬がないは思いませんでした。テレビ番組で、抗生物質づけの家畜の番組を見たことがあるのを思い出しました。家畜が病気にならない為に育てる過程で大量の抗生物を使っている為に、抗生物質に対する耐性を持った菌が出てきた、いざ、人間が病気で抗生物質を使おうとした時に使うことができないという内容で、実際に使われている抗生物質の量は医療で使われている物よりも畜産産業で使われている方が多いと聞いてびっくりした記憶があります。又、新しい抗生物質の開発に力を入れていても、耐性菌も多くなりいたちごっこの現状という話を聞いて驚きました。
抗生物質を開発する方もビジネスとしてやっているために利益を追求しないとならないのはわかりますが、病気の治療以外での抗生物質の使用は避けてもらいたいと思いました。

食肉検査所焼印
富山の食肉検査所焼印

上の写真は製作いたしました食肉検査所の焼印です。シンプルなデザインの50mm程の焼印ですが、肉に押すとのことで300W電気ゴテ仕様で製作しました。

クロワッサン島焼印

植田様という個人の方から、沖縄のクロワッサン島(水納島)の焼印製作を依頼されました。CROISSANT ISLANDという文字を初めて見たとき、読めなかったので調べてみましたら、クロワッサンアイランド(島)ということがわかりました。
クロワッサンアイランド(パンのクロワッサンに形が似ているのでそう呼ぶとの事)に行くは、沖縄本島北部の渡久地港から船に乗りますが、渡久地港は、那覇から車で2時間位の場所にあるそうです。渡久地港から、水納までは、船で約15分程かかり、往復船代が1,710円かかります。水納に渡ると店がないそうなので、必要な食料等の物資は、買って持って行かないとならないということです。渡久地港の船乗場も、中国人や韓国人が多く、どこか外国の避暑地に来たような錯覚を覚えます。島に着くと、すぐにビーチが広がっており、近くに、仮設のレンタルショップがあるので、ビーチパラソルやスノーケリングの道具を借りるのですが、早めに借りないとなくなるので注意が必要とのことです。それと近くに休憩所がありますので、急なスコールの時には雨宿り出来ますし、有料のシャワー施設もあるのですが、船の出港時間が迫るとシャワー施設が混雑して行列ができるので、早めに利用するのが良いとのことです。

クロワッサン島焼印
クロワッサン島のデザインの焼印

上の写真は、製作しましたクロワッサンアイランドの焼印の試し押し画像です。大きさは、40mm×20mmの楕円形で、直火式仕様焼印で製作しました。中央の黒い部分が島のデザインで、CROISSANT ISLANDの文字を中央に配置しました。ちなみにCROISSANT はフランス語のクロワッサンの意味です。