イベント用食品への焼印

ウインナー、ソーセージの焼印作り

時期が過ぎてしまいましたが、ハロウィン用にハムやソーセージに押す為に製作しました焼印をご紹介いたします。今回の焼印は、まんさく工房様からの依頼で製作したもので、まんさく工房様は、牛肉や豚肉、鶏肉等の販売や加工品の販売をしています。私も肉好きなのでホームページを拝見しつつ舌つづみをうっていました。

FAXのデザイン
ファックスでもらったデザイン

上の写真は製作用のファックスでもらった画像です。帽子の白い部分の線が細すぎて作るのが難しかったので調整してデザインを確認頂き製作にかかりました。

まんさく工房様焼印
出来上がったまんさく工房様焼印

食肉に押す仕様で出来上がった焼印です。印面の彫の深さは6ミリと深めにしてあり、押す肉が柔らかい事から、台座部分も触れないようにオフセットをゼロにして作りました。ガス抜き穴をつけて、直火式の棒部分も太めの8ミリにしました。

まんさく工房様焼印を紙へ
出来上がったまんさく工房様焼印を紙に押しました。

出来がったまんさく工房様の焼印を試し押しで厚紙に押した時の画像になります。

まんさく工房様から頂戴した焼印画像

焼印を納めた後にまんさく工房様から実際に押した時の画像を頂戴いたしましたので掲載します。

ポークソーセージへの焼印画像

まんさく工房様のポークソーセージという商品に今回作りました食品用お化けカボチャの焼印を押した画像です。

ポークソーセージに焼印
焼印をポークソーセージに押した画像

ポークソーセージに焼印を押してから真空パックに詰めた画像になります。印面を6ミリと深くしたことと、台座部分をカットした事により必要なデザイン部分だけが綺麗に押せました。

ぐるぐるウインナーへの焼印画像

ぐるぐるウインナーという商品に押した画像ももらいました。ぐるぐるウインナーとは、ウインナーソーセージを巻いてカタツムリのようにしたものです。

ぐるぐるウインナーへ焼印
ぐるぐるウインナーへ焼印を押した画像

上の写真は3本のぐるぐるウインナーへ焼印を押し、真空パックした画像です。

ぐるぐるウインナーへ焼印拡大写真
拡大したぐるぐるウインナーへ焼印の画像

拡大した画像ももらいました。ウインナーソーセージの巻き目の凸凹部分はデザインが途切れていますがカボチャのイメージは伝わると思います。
今回製作頂きました焼印は時期物になりますので、次回のハロウィンまで出番はありませんが、来年も使って頂ければ幸いです。

 

 

げいこのどらやき焼印

キャラクター焼印をどらやきに押す

和菓子屋さんのお客様からどらやき用の焼印製作を依頼されました。このお客様から注文頂く焼印は6ミリの深い印面のもので、どらやきの場合、皮の部分が柔らかいので印面の彫が通常の3ミリですと、台座の部分が触れて焼けてしまう可能性がある為に6ミリ彫り指定になっています。只、鋳造で焼印を作っているので、彫が深くて線が細くなると湯回り(溶けた金属が型の中にめぐる事)が悪くなり、鋳造欠陥が出てしまうので、細すぎて上手くいかないような箇所は多少太めにして、鋳造後に線を削り太さを合わせる事もあります。

げいこの焼印

げいこの焼印印面
げいこの焼印印面の画像

上の写真は、げいこの焼印の鋳造後の画像です。印面の材質は真鍮ですが、鋳造直後は、酸化被膜は表面に出来ていますので、変色しています。この変色ですが、一度、火で加熱して少し冷やして水をかけると綺麗な真鍮色(金色ぽっく)なります。写真の白い部分は石膏系埋没材(鋳型を作る材料)のあとです。

げいこの焼印試し押し

鋳造後に研磨、ねじ切り等を終えてから試し押しをしました。さすがにどらやきは用意していないので試し押しには、白い厚紙を使っています。元は木で試し押ししていましたが、試し押しした板を切るのが大変でしたので、厚紙に試し押しして、ハサミで切って出来あがった焼印に添えて送るようにしています。

げいこ焼印試し押し
げいこ焼印を厚紙に試し押し

上の写真はげいこ焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。「げいこ」とは、ひよっとしたらカエルのことではないでしょうか?聞き忘れましたが、画像からそのように推測されます?

和菓子職人さんから聞いた話

別の和菓子屋さんの焼印を専門に押している職人さんからどらやきと焼印について聞いた事があります。実は、和菓子屋さんの職人は直火式の焼印を好んで使うのですが、本来は半田ごて式(電気ゴテ式)の方がどらやきには向いているそうです。その訳は、電気ゴテ式の焼印の場合、熱源が印面から離れた所にあるので焼印の印面の表面部分より内側の方が多少温度が高くなるので、最初に温度の低い部分がどらやきの皮にふれてるので、焦げ臭さが減少するそうです。逆に直火式焼印の場合、印面の表面が直接火に触れる為に、表面部分の方が温度が高く、その温度の高い部分が最初にどらやきの皮に触れるので焦げが急速にできて、その結果、食べた時に焦げ臭さが残ってしまうそうです。その職人さんは直火式焼印の焦げ臭くなるのを和らげるために、火で炙ったあとに、霧吹きで焼印の印面に少しだけ水を吹き付けて印面表面の温度を少し下げてから焼印を押すといいと言っていました。焼印を押す前にどらやきの皮自体に霧吹きで少量湿らせると、食べた時の焦げ臭さを抑えることが出来ると聞いた事はありましたが、印面自体も冷やす事があるとは知りませんでした。もう一つ部外秘の方法があると言っていましたが残念ながら教えてもらえませんでした。どなたかわかる方がいらしたら教えて頂ければと思います。

 

ノースランドの焼印

ノースランドというゴシック体の文字焼印を作りました。ノースランドと言えば、ニュージーランドの北側の地方の事やアフリカで2008年5月に独立した国名が頭に浮かぶと思います。ちなみにノースランド国の国旗は青い背景に白い星が中央に配置されています。ノースランド国を知らない人でもソマリアの内戦の事は知っていると思います。そのソマリアのスール州、サナーク州、アイン州がノースランド国になりました。別の話では、地方都市や各地にノースランドという会社やリゾート、お菓子等があるので今回製作の焼印はどのノースランドを意味して作ったかは定かではありません。そう言えば、家の近所にパチンコのノースランドがありました。ある意味では、北海道も日本の北の大地なので、ノースランドともいえるかもしれませんね。

ノースランド焼印
ノースランド焼印の画像

上の写真は、出来上がったノースランドの焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。この焼印の大きさは幅50ミリで直火式焼印の柄を真っすぐにした仕様で作りました。ゴシック体ですので焼印としては押しやすいのですが、濁点がありますので、印面は、5ミリの深彫にしました。又、出来上がった焼印を最初に試し押しした時に、濁点の隙間が狭く、くっつきそうだったので、小さな鏨を入れて文字間の余白を広げました。鋳造で焼印を作る場合、解けた金属が固まる時に、ヒキと呼ばれる歪みが出来る事がありますので、そのような時にも、鏨やルーターで調整する事があります。

ダイヤのような焼印

aiueoの小さなダイヤ?焼印

英字でaiueo(あいうえお)と書かれたダイヤモンドを横から見たような小さな焼印を作りました。「あいうえお」は五十音の始まりで、色々な物事の初めを表すのによく使われますね。又、ダイヤモンドは自然界で一番硬い物質として知られていますので、物事の最初から最後までという意味でダイヤモンドと「あいうえお」を選んだのではないかと推測しました。

ダイヤの焼印試し押し

ダイヤ?焼印
ダイヤモンドのような焼印

上の写真は、出来上がったダイヤモンドのような焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。幅10ミリ程の小さな焼印で、非常に小さかったので「あいうえお」
の文字は製作できませんとお伝えいたしましたが、それでも良いのでと言われて作りました。「A」の文字はかろうじてわかる程度になってしました。
この焼印、電気ゴテ仕様と言われたので40W用の一番小さな電気ごてに取り付けて製作しました。前の文章でダイヤモンドが一番硬いと書きましたが今では違うようです。調べただけでも、ウルツャイトフッ化ホウ素、ロンズディライト、カルビンというようなダイヤモンドよりも硬い物質が出てきました。もっともこの中のロンズディライト、カルビンはダイヤモンドと同じく炭素で出来ているものでロンズディライトは隕石の中にも含まれている物質だそうです。特にカルビンはダイヤモンドの3倍硬いとされているので、量産されれば超硬工具にとって替わるかもしれません。

ギリシャ文字の焼印

オメガの焼印製作

ギリシャ文字の24番目最後の文字オメガ(Ω)の焼印を製作しました。オメガというギリシャ文字は世界的にも有名で色々な分野で使われており、一番知られるのは、オメガというスイスの高級時計メーカーでないでしょうか?勿論、私は持っていませんが、友人がしているのを見せてもらった事があります。スイスの高級時計だけあり独特の雰囲気を醸し出していました。そう言えば高校の時に電気抵抗でΩ(オメガではなくオームです。)が出てきましたね。

オメガ焼印の試し押し

オメガ焼印
紙に押したオメガ焼印

上の写真は出来上がったオメガの焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。この焼印の大きさは、幅15ミリで、40Wの半田ごてに取り付けて製作しました。版下は画像でもらいましたので、トレースしてデータを作ってからの製作です。
他に知られているギリシャ文字として放射線の種類を表すアルファ(α)、ベータ(β)、ガンマ(Γ)がありますね。小学校の算数ででてくる円周率のパイ(π)もギリシャ語ですし、数学では、デルタ(Δ)やシグマ(Σ)、日本が打ち上げたロケットの名前にもイプシロン(ε)というように自然科学に関する分野でよく使われてるのもギリシャ文明によるところでしょうか。

焼印をお湯で加熱する

低い温度での焼印押印

今まで、焼印を加熱するのに、バーナーの炎や半田ごての電気ヒーターの熱を使ったものをご紹介してきましたが、今回は、比較的低い温度で焼印を温めて、色々なものに押して試してみます。第一弾として、お湯で焼印の印面を温めて使ってみました。お湯の場合、沸騰させても100度が限度で、焼印を長く沸騰したお湯につけていれば理論上は印面の温度が100度になると思います。(多分98度前後かと思いますが?)その温度で変形するような素材を選んで試し押しします。
今後は食用油(天ぷら油)を加熱して150度前後にしたものと、溶かした錫の中に印面をつけて200度前後に加熱した場合で試していく予定です。

お湯加熱装置
焼印をお湯で温める装置

上の写真は、今回、焼印をお湯で温める為に準備した機材になります。アルコールランプでビーカー内の水を加熱して使います。アルコールランプの下に見える青い物と白い物は、スタンドが高すぎたので、アルコールランプを高くするために置いたものです。

お湯で温めた焼印をPP(ポリプロピレン)に押す。

最初に比較的熱に弱いプラスチックとされているPP(ポリプロピレン)にお湯で約100度に加熱した印面を押してみたいと思います。プラスチックには、融点という溶ける温度と熱変形温度という柔らかくなる温度があります。ちなみにPPの融点は、160度、熱変形温度は、69度~77度になります。

PPの容器
ポリプロピレンの容器

上の写真は、今回、試し押しに使ったポリプロピレンの容器です。綿棒を入れる容器ですが、裏面の表示でPP製と確認できましたので使いました。ちなみに蓋の平らな部分に焼印を押してみました。

PPへ焼印
ポリプロピレンに焼印を押す。

上の写真は、ポリプロピレンの蓋にお湯で温めた焼印を押しあてた実際の画像です。お湯が沸騰してからしばらく待って焼印の温度が100度近くになっていたと思いますが小さな後しかつきませんでした。(ちなみに今回使った焼印は肉球の焼印です。)ポリプロピレンの熱変形温度が70度前後なので綺麗な凹みが出来るかと思いましたが微かに凹んだだけで終わったのは、焼印の印面自体の温度は十分にあったのに、印面が小さく、熱容量も小さかったために、 ppの蓋に触れて急激に印面温度が低下したのが原因だと思います。残念な結果でした。

お湯で温めた焼印をワックスに押す。

続けて同じ条件で、モデリングワックスに押してみました。このモデリングワックスは、色々な端材を混ぜて再利用したものなので正確な融点はわかりません。

ワックスに焼印
お湯で温めた焼印をワックスへ押す

写真はモデリングワックスにお湯で温めた肉球の焼印を押したものです。ネコの肉球だとわかる位凹んで周りが溶けています。ワックスの融点が低かったようで、もう少しぬるめのお湯にした方が綺麗に押せたと思います。

お湯で温めた焼印をチョコレートに押す。

最後に、別の焼印(肉球にはワックスがついているので、楓の焼印にしました。)をお湯で温めてチョコレートに押して見ました。

チョコレート画像
試し押しのチョコレート

写真のチョコレートの裏側の平らな部分にお湯で温めた焼印を押しました。

チョコに焼印
チョコレートに焼印

上の写真は、お湯で温めた楓の焼印をチョコレートに押した時の画像です。印面の温度が少し高ったようで溶けすぎていますね。その内に温度管理して実験してみたいと思います。

最後に!

お湯で焼印を温めると比較的低い温度で試し押しできるので色々と活用法があるようです。お湯で溶ける金属なんかも試すと面白いでしょうね。

 

パチンコ屋さんの焼印

にゃんまるの焼印作り

パチンコ大手のマルハンのキャラクターのにゃんまるの焼印を製作しました。にゃんまるがデザインされた焼印を作るのはこれで3本目でそれぞれ違ったデザインのものを作りました。お客様からの依頼で作った焼印の場合、掲載許可をお願いして載せていますが、メジャーなにゃんまるだと掲載を断わられるかと思い掲載のお願いをしませんでしたが、この度ダメもとで頼んだところOKでしたので掲載させてもらいました。残念ながら私はパチンコをしませんので、今のパチンコ台等はわかりませんが、まだ、手打ちの時代に多少遊んだ経験はありますので
パチンコの楽しさも多少はわかります。

どら焼き用にゃんまる焼印

今回、製作しましたにゃんまるの焼印はどら焼きに押す為に作ったものです。直火式焼印で柄を90度曲げた仕様で作り、お客様からはいつも通りの6ミリの深彫仕様という事で製作しました。

にゃんまる焼印印面
鋳造後のにゃんまる焼印印面

上の写真は、鋳造後に型材からばらした時のにゃんまる焼印の印面の画像です。所々に白く見えるのは、鋳造用石膏の後です。この後、印面を洗浄して、穴あけやタップ立て等の組み立て作業を行い仕上げていきます。

にゃんまる焼印試し押し
厚紙ににゃんまる焼印試し押し

上の写真は、完成後に厚紙ににゃんまる焼印を試し押しした時の画像です。印面の彫りを6ミリにしていますが、どら焼きに綺麗な印影をつけるには高い技術が必要になります。キャラクター物の焼印の場合、細かな線や入り組んだデザインのものが多いので、焼印として製作する場合に、線分調整が必要になる事が多々あります。

創作文字の焼印

作られた文字の焼印

読めない漢字だと思い辞書やネット等で色々と調べましたが結局わからない漢字だったので、ご自分で作った漢字ではないと思いつつ記事にしました。
焼印を作っていますと見た事のない漢字や文字のデザインを目にします。普段は愛用のワープロ.パソコン漢字辞典をひいて、作りや画数から漢字を探します。今回の漢字も同じ要領で探しましたがみつかりませんでしたので、ネット上に出ていないと思い、色々な検索事案を用いて探しましたがわかりませんでした。焼印の製作を依頼されたお客様に聞ければよかったのですが、この焼印自体、2013年に製作したもので、その時に聞き忘れてしまい、昔のデータを見ている時に発見したので改めて聞くことが出来ませんでした。

当て字と思われる焼印製作

難解?な焼印
当て字?の焼印

上の写真が読めなくて辞書等で探しましたが結局わからずに当て字と判断した文字の焼印になります。この焼印、枠も竹をデザインして作られいるので、結構細かな部分まで気を使ってる様子がうかがえますので、文字自体にも何かの意味があるように思います。ひょっとしたら単に私が探す事が出来なかっただけで、この文字が存在するかもしれません。そこで、この文字をご存知の方がいらっしゃいましたらメール頂ければ幸いです。当て字だとして私なりの推測をしてみました。木辺の竹とムで構成されていて枠も竹のデザインですので、竹を使った何かを表していると思いました。そこで、木と竹を材料にして作る何かを表しているのではないか考え、又、ムという文字が入る事から、鈴虫を飼うような竹と木で出来た虫かごを表しているのではと私は考えましたが皆さんはどう思われますか? ご意見聞かせてほしいと思います。

 

 

京都工学院様の焼印製作

食品用直火式焼印の製作

お客様からの注文で京都工学院様の焼印を製作しました。北海道に住んでいる私には京都工学院という学校自体しりませんでしたので少し調べてみました。
正式名称は、京都市立京都工学院高等学校といい、京都市立洛陽工業高等学校と京都市立伏見工業高等学校が合併して2016年4月に出来た学校です。今まで学校の校章の焼印や文化祭での使う焼印は色々と製作してきましたので、学校関係のお客様も結構おります。中でも工業高校からの注文割合が高いのは、物を作る事を学んでいるせいでしょうか?

出来上がった工学院様の焼印の印面

工学院様焼印
工学院様焼印の印面画像

上の写真は出来上がった京都工学院様の焼印の印面画像です。お菓子用の焼印なので印面の彫りの深さは、6ミリの深彫にしています。印面の彫が深くても食品のような柔らかい素材い押す場合には、台座部分が触れてしまう可能性があるので台座部分も熱伝導に影響しない範囲でなるべく削るようにしています。

工学院様焼印の試し押し画像

工学院様の試し押し画像
工学院様焼印の試し押し画像

写真は出来上がった工学院様の焼印を厚紙に試し押しした画像です。お菓子用に深彫で作った焼印なので、厚紙には楽に押せます。焼印の印面の温度ですが、厚紙の方が高い温度で押さないと綺麗に押せませんので、お菓子に押す場合より多少過熱気味で押しています。この焼印のように三角形に近いデザインの場合には、三角形の頂点部分に力が加わりやすいので、三角形の中心部分に力が加わるようなイメージで印面を押し付けた方が良いと思います。

 

テトリスのような焼印

和菓子屋さんのどら焼き用焼印

広島県にある和菓子屋さんからどら焼きに押す為の焼印製作を依頼されました。その焼印のデザインが四角形が沢山並んでいて昔懐かしいテトリスを思い出しました。私個人としては、テトリスには深い思い入れがあります。大学時代の履修していた科目に「コンピュータと科学」という講義があり、それに触発されて、一番最初に自分でプログラミングして作ったのがテトリスでした。今のようにカラーではなく液晶画面だったポケットコンピュータという電卓の親分のような機械で作った簡単なものでしたが、友人が欲しがってコピーした記憶があります。

6ミリの深彫の焼印

和菓子屋さんの場合、焼印を押す専門の職人さんがいる所があります。その職人さんにより違った仕様での製作になる事が多く、今回ご注文頂きましたお店の場合も焼印の印面の彫の深さはいつも6ミリと指定してきます。直火式で柄を曲げたタイプというお菓子屋さん仕様の焼印です。

テトリス?の焼印
テトリスを思い出す焼印

上の写真は鋳造後の焼印の印面画像になります。下の方に白く見えるのは埋没材という鋳造用の型材(石膏系)で、その後取り除いて面だし(鋳造の場合には、鋳型が平らでも、金属が固まる時の収縮により微妙な凹みが生じますので、その部分を平らに削る作業の事です。)を行い裏面に穴を開けてタップでねじ切りして仕上げます。

試し押ししたお菓子用焼印

テトリス?焼印試し押し
厚紙に試し押ししたテトリス様焼印

上の写真は出来がった焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。私がテトリスのような焼印と言いましたが、実際のデザインがピンとくる方いますか?
答えは、25周年を意味する「25th」を台形型にした焼印になります。