相撲の焼印

鈴木様から北の海部屋と相撲文字で書かれた焼印の製作を依頼されました。
北の海は、北海道が生んだ大横綱で、現役の頃、私もテレビでよく見て応援していました。最初はふてぶてしい態度(実際には、態度ではなく顔付きが険しかったのでそのように思われていたのでしょうね。)でなんとなく違和感がありましたが、幾度となく取り組みを見ているうちに好きになりました。あまり相撲に興味のない私でしたが、北の海と大鵬、千代の富士は好きでした。今の相撲は不祥事が多く見る気もしません。高の岩の暴力問題でも、被害者側の貴乃花親方の処分の方が重いのおかしいですね。審議委員会なるわけのわからない会を作り、臭いものにワンクッションおいているようにしか見えません。暴行事件があったのは事実ですので、法治国家である日本では、警察の関与が当たり前で、相撲協会の方に報告がなかった事が貴乃花親方の処分の対象事項になっていますが、これまでにも色々と問題を起こしている協会に報告するともみ消されてしまうという心配があったものと思います。国技として優遇を受けている相撲ですが、相撲協会からみに事件が多いのは事実ですので、外部委員会などを作らずに、相撲協会内部をクリーンにして、開かれた組織にして再出発して相撲協会内の力で問題解決できる組織にしないと存在意味がなくなると思います。歴史がある国技の相撲だから、襟を正して国民のみんなから応援してもらえる組織にして欲しいと思います。又、開かれた組織にできないのであれば、一度、国技から外して、再申請できるような制度が欲しいところです。

北の海部屋焼印
鈴木様から依頼の焼印

上の写真は鈴木様からの依頼で製作しました北の海部屋の焼印です。相撲文字として有名な勘亭流の書体は文字が太く、余白部分が狭いので焼印には不向きな書体ですが、印面がある程度大きくなれば製作できます。製作した焼印の大きさは高さ83ミリ×幅21ミリで300W電気ゴテ仕様で作りました。

あいうえお焼印

東様からのご注文でaiueo(あいうえお)という文字の焼印を製作しました。あいうえおはご存知の通り平仮名の始まりですが、物事の始まりの意味でも使われます。小学校に入学した時に、最初の国語の授業で五十音を覚えますが、あいうえお~と読んで覚えた記憶があります。息子が小さい頃、公文式をしていましたので、五十音表をもらい息子の部屋の壁に貼って一緒に読んでいました。そう言えば昔、NHK教育番組で「あいうえお」という子供向けの国語番組がありましたね。学生の頃、商業劇団に入っていた私には、「あめんぼあかいなあいうえお」、「うきもにこえびもおよいでる」、「かきのきくりのきかきくけこ」等の練習をした記憶があります。この歌は北原白秋のあめんぼの歌だそうです。
あめんぼの歌以外でも、外郎売りのセリフなんかも苦労して覚えましたが、今ではうろ覚えでいえませんが…拙者親方と申すは、お立会のうちにご存知の方も…
小学校での国語の初等教育が行き届いているおかげで日本は、世界有数の識字力をもつ国になっていますが、世界には、読み書きのできない子供達がまだ多くいますので、豊かな国を作る為には教育が必要だと改めて感じています。又、近頃、パソコンやワープロで文章を書く事が多くなり、漢字を思い出せないことがありますので、漢字がわからなくなった時にはなるべく辞書を引くようにしています。

東様焼印
あいうえおの焼印

上の写真は、東様からの依頼で製作しましたあいうえお焼印です。大きさは幅47ミリ×高さ10ミリの横長で、150W電気ゴテ+温度コントローラ仕様で作りました。英字で表されたaiueoの配置のバランスがよく、余白と黒字部分の比率もちょうど良く押しやすい焼印だと思います。

米の焼印

堀場様からの依頼で米つぶの外形の焼印を作りました。米は私たち日本人の主食として弥生時代から食べ続けられてきています。近年は、パン食の人も増えてきたようですが、まだまだ米が主食の座をキープしています。だいぶ前になりますが米不足で大変だった時期があります。普通の米が出回らずにタイ米を食べた記憶があります。タイ米はパラパラして粘り気がなくチャーハン等で食べるのであれば美味しいのでしょうが、普通に炊いて食べるのは、日本人には向かないですね。そんな米不足騒動でしたが、後に聞いた話によると、実際には、米が不足していた訳ではなく、誰かの思惑で不足状態が作られ、価格の高騰を目論んだものと言われていました。物の価格が需要と供給で決まるので、利益追求の為に仕掛けられたものなのでしょうね。その後のオイルショックも、トイレットペーパーの不足も仕掛け儲けた人がいると思います。それに今の石油の価格も投機筋に操作されている事が明白ですね。一部の人の利益の為に多くの一般大衆が迷惑する構造はいつの時代も変わらない事のようです。
米の話からずれてしまいましたが、実は、米や植物も人間に対して生き残り戦略を立てているという学者もいます。米は消化がよく、食べてもすぐに空腹になるのは、米の生き残り戦略だと言う事ですが、にわかには信じられないと思うのは私だけでしょうか?

堀場様焼印
堀場様の米の焼印

上の写真は、堀場様からのご注文で製作しまいた米つぶのデザインの焼印の試し押し画像です。RICE,RICEと2度同じ文字が出てきて、米をもっともっと作りましょうという強いイメージが感じられます。大きさは幅30mm×高さ27mmで100W電気ゴテ仕様で作りました。

ひばちの焼印

岩本様からの依頼で「ひばち」という文字だけの焼印製作を依頼されました。文字だけの焼印製作は案外多く、全体の1割位は文字焼印が占めています。昔、祖母の家にひばちがあったことを覚えています。ひばちと言っても円形のものではなく、箱型で、木製の四角い木枠の中に灰を入れる金属の枠がついているタイプで、中央部分に鉄瓶を置いておく為の金属の足のようなものが載っていました。ひばちの端に金属で出来た火箸が2本置いてあり、小さい頃、テレビで流行っていた黄金バットのシルバーバトンの替りに火箸で遊んだ記憶があります。時々、
ひばちに入っていた白いサラサラとした灰で山を作ったり崩したりしても遊んでいました。暖房としてのひばちは、北海道では不向きで、石油ストーブを使いながらひばちも使っていたと思います。今は殆ど見かけないひばちですが、メタルアートにも、石油を使ったストーブ型のひばち(火鉢)があります。暖房として石油ボイラー式の床暖房を入れているので、普段は、必要ないのですが、年に何度か極端に寒い時があり、そんな時に石油式のひばちを使います。着火も電池式で手軽にできますし、上に水を入れたヤカンを載せておくと湿度の調整もできます。そしてたまーに、ヤカンの中に缶入りの甘酒やココアを入れておき、一休みの時に飲んでもいます。そんな石油式のひばちですが、最初に購入した時には、地金を作るために使っていました。火鉢にステンレスの容器をかけて、大きなインゴットの錫の合金を溶かして小さい小口の地金にし、鋳造用の地金を作っていましたが、今は錫合金の物を作らないので冬にしか活躍の場がなくなってしまいました。

岩本様焼印
岩本様のひばちの焼印

上の写真は、岩本様からのご依頼で製作しましたひばちの焼印の試し押し画像です。幅28mm×高さ35mmの大きさで直火式にて作りました。

ふくろうの森の焼印

まつりや様からふくろうの文字デザインの焼印製作を依頼されました。今回は同じ焼印を2本サイズを変えて製作します。同じデザインで大きさの違う焼印を同時に複数本ご注文の場合には複数本割引が出来ます。これは、原型を作るデータの共用ができるのでその分値引きをするシステムになっています。ふくろうは結構人気のあるキャラクターで何本も製作していますが、今回は文字を木のように配列したデザインになっています。ふくろうは頭が良い鳥で、受験シーズンになりますとふくろうをモチーフにした色々な合格祈願の木札が販売されます。
北海道には、大型のシマフクロウが生息しています。フクロウはワシや鷹と同じ猛禽類で、主に食する動物はネズミ類になり夜行性で主に夜に狩りをします。目が大変よく、暗闇でも獲物を見つけることができ、木にとまってそのまま静かに周りを見渡すことができるように首は約270度近くまわり、体を動かさないでそのまま後ろを見ることも出来ます。又、獲物に気づかれずに静かに飛ぶことができ、耳も非常によく、独特な顔の作りも周りの音を集めて聞くことに役立っています。尚、動物には珍しく、一夫一妻制で、同じところに巣を作る事もあります。

まつりや様焼印
ふくろうの木の焼印

上の写真は、まつりや様からのご注文で製作しましたふくろうの木の焼印の試し押し画像です。焼印は、30mm×18mmと20mm×12mmの2本を同じデザインで作りました。仕様は80W電気ゴテを使い、1本の電気ゴテで差し替えて使えるようにそれぞれの印面に80W用の7mmの棒を取り付けました。

食の焼印

石原様よりEAT(食べる)とフォーク、スプーンのデザインの焼印製作を依頼されました。食生活が豊かになり栄養不足の心配がいらなくなった今の日本ですが、世界中には、餓死する人も多く、先進国で無駄にしている食料をうまく配分できれば殆ど解消されるとの事ですので、我々も何かの行動をとらないといけない時期にきていると思います。又、2030年までに太陽活動が60%減り、氷河期が来る確率が97%と言われています。現在のテクノロジーでは、人類が絶滅することはないようですが、一説によると20億人以上が死亡するとも言われています。それだけではなく、地球の現在の人口を維持出来るだけの農作物は取れなくなる事が原因であちこちで、食べ物をめぐって戦争が起き、ごく一部の人しか生き延びることができないとの予測もあります。現に今の日本の状況を見ると前兆とも言えるような事が起きています。海では海水温の変化により、今まで取れていたサンマやイカの漁獲量は激減し、農作物の収量も減っています。地球温暖化のせいだと言われていますが、温暖化だけでは説明できない部分もあり、太陽の活動の低下の影響ではないかと言う科学者もいます。すぐそこまで迫っている危機に備えて経済構造や流通の変更等、出来ることをして備えておくべきではないでしょうか。

石原様焼印
石原様のEATの焼印

上の写真は、石原様からの依頼で製作しました食の焼印をシナベニアに試し押しした画像です。大きさは25mm角に収まるサイズで100W電気ゴテ仕様で作りました。

 

座右弓の焼印

小山弓具店様からの依頼で座右弓と書かれた焼印を製作いたしました。最初は、座右弓とは、何の事だろうかと思いましたが、弓を引く練習をする為に使う弓の柄の部分にゴム紐のついたトレーニング機器だとわかりました。昔流行ったブルーワカーの弓版みたいなものです。私も、コンパウンドボウという強化プラスチックと滑車を組み合わせた弓をもっていますが、引くのが大変でした。普段あまり使わない筋肉を使うのでキツメの弓を引くには筋トレが必要になります。コンパウンドボウは、ゲリラ戦で使う目的で作られていますので、耐久性があり、コンパクトで強力な弓でレーザーサイトで狙いを定めますが、和弓は長くでしなやかな弓で弓全体を使って矢を射る感じがします。 高校時代に学校の近くに弓道場があったので、手伝いをさせられた記憶があります。もちろん弓道部ではなかったのですが大会運営に人手が足りなく駆り出されました。弓道場の雰囲気は好きですが、弓道のことは何もしりませんでしたので係りの人に指示されて動いていただけでした。

左の写真は、小山弓具様の依頼で製作いたしました座右弓の焼印です。大きさは高さ23mm×幅10mmで直火式焼印で作りました。線の太さが違う面白いデザインの枠に古印体の書体で座右弓としました。右は座右弓の現物写真です。本物の弓と同じ矢摺とうが巻かれており、もった感覚も弓と同じくなります。
近頃は、弓道女子が人気で、弓を射る姿をyoutube等で見かける事が多くなっています。

バラクーダの焼印

伊藤様からバラクーダという魚のデザインの焼印製作を依頼されました。ミリタリー好きの私には、バラクーダと聞くと、アメリカの潜水艦をイメージしてしまいます。又、バラクーダという魚は、高速で泳ぎ回るので、ドイツやイギリス、アメリカでも魚雷の名前になっている事も多いです。潜水艦では、日本の潜水艦(原子力潜水艦以外で)が世界一の性能と言われいます。潜水艦の命とも言える静音性は抜群でアメリカとの軍事訓練でもアメリカ軍に発見されずに攻撃することができるようです。元々、日本は専守防衛を基本にして兵器を調達してきましたので、原子力潜水艦のような、外洋にでて任務をこなすものより、日本近海で隠密行動をとる方に主眼がありましたので、敵に察知されないように非大気型の動力機関を備え、性能を上げてきました。動力としては、静粛性にすれたデーゼル機関やスターリングエンジン、日本が誇る電池技術を使用したリチウムイオン電池を備えた機関等多種多様にわたっています。又、潜水深度も世界一で、日本の高い技術を生かした鋼材を使用し、敵の潜水艦が攻撃出来ない深度から、深深度魚雷という深い海からでも発射できる魚雷(日本のみが所有)で攻撃できるのも日本だけです。四方を海に囲まれている日本だからの発達だと思います。

バラクーダの焼印
伊藤様のバラクーダの焼印

上の写真は、伊藤様よりご注文頂きましたバラクーダの焼印を試し押しした画像です。コミカルに描かれているバラクーダと所々隙間の空いた書体が印象的です。大きさは、85mm×60mmの大型の焼印で、300W電気ゴテ仕様で作りました。

京都の木下様依頼の焼印

京都にお住まいの木下様からのご依頼で焼印を製作いたしました。デザインを拝見した所、なんのデザインかわかりませんでしたので、お聞きしたところ、2本の鞭の間に、フランス語でレイ女王様と書かれている事を知りました。
製作した焼印を革製品に押したいと言われたので、革であれだ大丈夫ですとやり取りをしましたが、色々と話をしている中で、革だけではなく。皮(人の)に押したらどうなるかとの質門もされました。流石に試した事がないのでわかりませんとお答えしましたが、実は今までに何度か、人に押したいとの事で質問を受けたことがあります。最初は、犯罪に使うのではないかと疑念をいだいていましたが、メールや電話で話を聞くとプロのSMの女王様で、仕事として依頼されるとの事でしたので、焼印を小道具の一つとしてお客様の要求するサービスに使ってもらう事を考えてひとつの提案をしました。普通にやけどをしないように使うこと?として、木下様が使っている低融点の真っ赤なロウソクを分けてもらい、そのロウソクの融点付近まで温度を下げた焼印の印面をロウソクにつけて溶かして、それを皮膚につければ溶けた真っ赤な蝋が付着して、演出効果もあがり、比較的安全に小道具として使うことができると思いました。全く初めての試みだったのでうまくいくかどうかわかりませんでしたが、焼印は100Wの電気ゴテ仕様で作り、熱のまわりを抑えて溶けた蝋をつけるために彫りを10mmと深くして印面を作って、温度コントローラも普段使っているPC-11(50%から100%の間で出力を変えることができる)から、PC-31(0%から100%で出力を変えることが出来る)にして、比較的低温で使かえるようにして収めました。実際に収めた焼印を使ってみて好評を頂きましたので、ホットしました。

京都木下様の焼印
革(皮も)に使用する為の焼印

上の写真は、京都の木下様からの依頼で製作しました焼印の試し押し画像です。用途と熱の関係から10mmで深く彫り、100W電気ゴテと低温使用ができるように特殊なPC-31という温度コントローラをつけました。大きさは幅40mm×高さ13mmです。この焼印を収めた後に木下様から肉に押した画像をもらいました。
その後、木下様から2本目のご注文を頂き、印面の温度を抑えて実際に人体に使用してみてその写真をお送りいただきました。その写真が下の画像です。

頂戴した写真
頂戴した皮膚に試した写真

上の写真が送ってもらいました皮膚に押した画像です。1本目と同じデザインでTOMOKOと文字を変えたものです。温度を調整して使っているので1週間程で跡は消えてなくなるそうです。意外な焼印の使い道に私も驚きました。

 

 

ブルドックの焼印

阿辺様よりブルドックという文字とダーツのデザインの焼印製作の依頼を受けました。ブルドックというと第一にトムとジェリーに出てくるブルドックのスパイク(ブルおじさん)を思い出します。小さい頃よくテレビを見て笑っていました。ブルドックは1700年代にイギリスで、雄牛(ブル)と戦わせる見世物が流行した時に牛と戦わせる犬として品種改良されたものが始まります。その後、1835年にイギリスで動物虐待法ができたので、動物同士を戦わせるブラッドスポーツも禁止になり、番犬や愛犬として飼われるようになり、闘犬時代の凶暴性も必要がなくなって取り除かれました。今のブルドックは怖い顔とは裏腹に温厚で大人しい犬になっています。もう一つの描かれているデザインがダーツです。ダーツもイギリス発祥のスポーツで今では、ダーツバーとよばれるバーカウンターがあり軽食も提供できるダーツの施設があり人気をよんでいます。昔のダーツは金属の鋭く尖った棒を的に刺していましたが、今の主流は、ソフトダーツと呼ばれるプラスチック製の棒が、的に沢山植え込まれた棒状の突起に挟まって固定される方式で、スポーツとしてより危険性が少なくなっています。

ブルドックの焼印
ブルドックとダーツのデザインの焼印

上の写真は、阿辺様ご注文の焼印の試し押し画像でシナベニアの板に押したものです。ブルドックという文字に向かってダーツの矢が飛んできているデザインで右下に犬の足型の落款も描かれています。大きさは、幅80mm×高さ35mmの大型で、直火式仕様にて作りました。