京都の木下様依頼の焼印

京都にお住まいの木下様からのご依頼で焼印を製作いたしました。デザインを拝見した所、なんのデザインかわかりませんでしたので、お聞きしたところ、2本の鞭の間に、フランス語でレイ女王様と書かれている事を知りました。
製作した焼印を革製品に押したいと言われたので、革であれだ大丈夫ですとやり取りをしましたが、色々と話をしている中で、革だけではなく。皮(人の)に押したらどうなるかとの質門もされました。流石に試した事がないのでわかりませんとお答えしましたが、実は今までに何度か、人に押したいとの事で質問を受けたことがあります。最初は、犯罪に使うのではないかと疑念をいだいていましたが、メールや電話で話を聞くとプロのSMの女王様で、仕事として依頼されるとの事でしたので、焼印を小道具の一つとしてお客様の要求するサービスに使ってもらう事を考えてひとつの提案をしました。普通にやけどをしないように使うこと?として、木下様が使っている低融点の真っ赤なロウソクを分けてもらい、そのロウソクの融点付近まで温度を下げた焼印の印面をロウソクにつけて溶かして、それを皮膚につければ溶けた真っ赤な蝋が付着して、演出効果もあがり、比較的安全に小道具として使うことができると思いました。全く初めての試みだったのでうまくいくかどうかわかりませんでしたが、焼印は100Wの電気ゴテ仕様で作り、熱のまわりを抑えて溶けた蝋をつけるために彫りを10mmと深くして印面を作って、温度コントローラも普段使っているPC-11(50%から100%の間で出力を変えることができる)から、PC-31(0%から100%で出力を変えることが出来る)にして、比較的低温で使かえるようにして収めました。実際に収めた焼印を使ってみて好評を頂きましたので、ホットしました。

京都木下様の焼印
革(皮も)に使用する為の焼印

上の写真は、京都の木下様からの依頼で製作しました焼印の試し押し画像です。用途と熱の関係から10mmで深く彫り、100W電気ゴテと低温使用ができるように特殊なPC-31という温度コントローラをつけました。大きさは幅40mm×高さ13mmです。この焼印を収めた後に木下様から肉に押した画像をもらいました。
その後、木下様から2本目のご注文を頂き、印面の温度を抑えて実際に人体に使用してみてその写真をお送りいただきました。その写真が下の画像です。

頂戴した写真
頂戴した皮膚に試した写真

上の写真が送ってもらいました皮膚に押した画像です。1本目と同じデザインでTOMOKOと文字を変えたものです。温度を調整して使っているので1週間程で跡は消えてなくなるそうです。意外な焼印の使い道に私も驚きました。