恋愛成就の焼印

プレステージ様より恋愛成就という文字の入った焼印製作を依頼されました。恋愛成就という文字は、焼印製作では定番になっている文字の一つで、お守りや絵馬、お菓子等に広く使われています。いつの時代になっても、男女の恋愛に関するグッズは、売れるようで少子化や晩婚化に関係なく一定数作っています。全国には、恋愛成就にご利益のある神社やパワースポットも多く、北海道でも有名なところは、札幌にある北海道神宮(今一歩を切り出せないでいる時に訪れると、境内の陽の気が背中を押してくれるそうです。特に末社の頓宮には恋愛運をアップさせる効果があるとの事です。)、同じ札幌市内の西野神社は、安産子育ての神の鵜草葺不合命と縁結び、開運、安産の神である豊玉姫命が祀られており、特に女性の願いことを叶えてくれるそうです。札幌の郊外、温泉地として有名な定山渓温泉には、岩戸観音堂があり、洞窟の中には大小沢山の観音様が置かれ、恋愛成就や結婚等の悩み事を聞いてくれると人気があります。その他、十勝の浦幌神社や美瑛神社も恋愛成就でご利益があると人気の場所になっています。今ではスマホの待受画面にしておくと恋愛成就にご利益のあると言われる画像やスマホ専門の恋愛成就ストラップなんかも販売されているそうです。

恋愛成就の焼印
恋愛成就のお守りに押す焼印

上の写真はプレステージ様の焼印の試し押し画像です。楽しくてご利益がありそうなデザインですね。大きさは幅38mm×高さ39mmで150W電気ゴテ仕様で作りました。

スキー場の焼印

スキーリゾートの裏磐梯高原ホテル様の焼印を製作しました。北海道育ちの私には冬といえばスキーでした。幼少の頃は、まだスキーが一般的ではなかったので、祖父ちゃんが、竹を割って、熱したコテで加熱して先端を曲げて作ってくれた竹スキーで遊んでいました。幼稚園に行くようになると、モンダハンと呼ばれるスキーで遊んでいました。モンダハンとは、スキーに靴(スキー靴ではなく普通の長靴でした。)を取り付けるコの字型の金具がつけてあり、金具についた革ベルトで固定する簡単な方式で、スキー板も今のような合版の板ではなく、単板でエッジもないものでした。その後、スキー靴がでてきて、金具もカンダハンと呼ばれるスキー靴の後ろ側にワイヤーをかけて前方のバネ付きの金具で締める方式になりました。小樽の小学校でしたので、冬になるとスキー授業が行われましたが、雪道を学校までスキーを担いで行くのが大変だった記憶があります。スキー授業は、学校の近くの裏山で行われたので、スキーを履いたまま、山を登り坂を滑ると繰り返していました。中学校に入ると、学校が山の上でしたので、(昨年統合され廃校になった小樽市立末広中学校)スキー授業でスキーを持って通うのが大変で、禁止されていましたが学校帰りには、スキーで滑って帰っていました。又、中学生の頃、スキーにワックスをかけるのが楽しく、ワックスをかけては、焼印のコテのような金属のコテを温めて、スキー板に当てて均一にのばしたりした記憶があります。スキー遠足という行事もあり、小樽市内の天狗山に行きリフトを何回乗れるか友達同士で競った事もありました。小樽では、高校の授業でもスキーがありますので、殆どの子供はスキーを乗ることができます。今はもう還暦が近いのでスキーを滑りに行くことはありませんが、そのうちに挑戦して見たいと思います。

裏磐梯様焼印
裏磐梯高原ホテル様の焼印

上の写真は製作しました焼印をシナベニア板に試し押しして押した画像です。大きさは35mm×25mmの直火式仕様で作りました。あるスキー場で、ロッカーの鍵が木札で出来ていて、その木札に焼印が押してあったのを見たことがありますが、残念ながら、この焼印はどのように使ったは聞かなかったのでわかりません。

革工芸用いもりの焼印

いもりの焼印製作を依頼されました。デザインを画像でもらったのですが、デザインの右端に落款が描かれており、その落款の文字が守宮と書かれていましたので人の名前かと思いましたが、調べてみたら、守宮とは、いもり(ヤモリ)と読むそうです。いもり、ヤモリの2種類の読み方があるのですが、生物学的には、ヤモリ読んだ方が正しく有鱗目ヤモリ科の爬虫類で林や家の周りに住んでおり灰褐色で斑紋があり、尾の部分が再生し、瞼が動かない生き物です。又、いもりは、昔から言い伝えられる妖怪の仲間で、戦で死んだ武士の霊が、小人の妖怪となり井戸の周りに住み着いたものです。守宮の言葉の語源は、後宮を守る(女性の操を守る事です。)が守宮になったとこ事で、ヤモリの粉末を女性の肌に塗るとアザのような印が出来て、浮気をするとそのアザが消えるという言い伝えからきているそうです。なんともすごい言い伝えですね。

左の写真は、製作時に頂戴しました白黒原画です。この原画よりトレースして製作しました。右の写真は、出来上がりました焼印をシナベニアの板に試し押しした画像です。大きさは、幅75mm×高さ45mmで300W電気ゴテ仕様で作りました。革に押す焼印としましては、押し安い方だと思います。印面の彫りの深さも押しやすいデザインでしたので標準の3mmにしました。確かに印面の彫りが深い程、綺麗に押しやすくなりますが、印面のサイズが大きかったので、深く彫ると温まるのが、遅くなりますので、標準彫りで作る事にしました。

 

能代の焼印

能登様より能代のおなごりフェスティバルin能代の焼印製作を依頼されました。おなごりフェスは、「夏祭りを見ながら、行く夏を惜しむ」をコンセプトに昭和59年から開催され、東北地方の有名なお祭りを中心にして、他の地域のお祭りも参加するお祭りを集めたイベントで、9月の第二土曜日に開催されます。
内容は、青森ねぶた、能代役七夕、秋田竿燈まつり、盛岡さんさ踊りや東京の浅草サンバカーニバル等色とりどりで、25万人以上が集まります。機会があれば行きたいイベントです。青森のねぶた祭りには、友人が青森にいるので行ったことがあります。市内がすごく混雑していて、宿泊先も祭りの時期はどこも一杯で泊まれないので友人の家に泊めてもらい、祭り会場に行くのも、車は渋滞して使えないので、30分以上かけて歩いて行きました。祭り独特の活気ある雰囲気に飲み込まれながら楽しいひと時を過ごしました。お祭りやイベントは焼印を作るものには、ありがたい行事で、露天で販売される食べ物に関するもの、山車や提灯等に使うもの等、色々な焼印の需要があります。

左の写真は能登様から頂きました焼印のデザイン画像です。この画像からトレースして製作しました。右は、出来上がったおなごりフェスティバルの焼印をシナベニアの板に試し押しした画像です。大きさは47×34mmで、150W電気ゴテ仕様で作りました。

子牛の焼印

北海道日高町にありますココペリサドラー様からの依頼で焼印を製作いたしました。ココペリサドラー様は、名前のサドラーからもお判りと思いますが、馬具を作っている工房です。日高地方は、馬の産地として有名で数々の名馬を育ててきた場所です。私も体験程度ですが乗馬したことがあります。小樽の春香山に乗馬体験できる施設があり、数年前の冬の時期に息子たちを連れて馬に乗ってきました。3月でまだ、雪の残る山道を馬にのり、小川を越えたりして、小さな丘の天辺まで行き、石狩湾を望む眺望を楽しみました。体験後、しばらく股のあたりが痛かった記憶があります。ココペリサドラー様では、馬具の修理もしてくれるとの事で、偶然、他の人のブログを見ていたらココペリさんの名前が出てきて驚きました。馬の鞍等の馬具は、厚い革で作らており、一つ一つ手縫いで縫い上げて作っている映像を見たことがあります。丹念に時間をかけて作り上げた鞍の裏側に焼印を押している場面も出ていました。趣味でナイフを作っている私も自分でナイフのシース(ケース)を手縫いで作ったことがありますが、2本の針を使い締めながら縫い合わせていくのは大変で、手にまめが出来て痛かった覚えがあります。

ココペリサドラー様焼印
ココペリサドラー様からの依頼の焼印

上の写真は、ココペリサドラー様からの依頼で製作した焼印です。子牛と思われる動物がデザインされています。製作は、現在使用の150W電気ゴテに付け替えて使うので、150W用の替棒に取り付けて納品しました。

焼豆腐に焼印

京和リードカンパニー様より、ちゃんこ屋さんの焼印製作を依頼されました。寒い時期になりますと鍋ものが恋しくなりますね。我が家は、寒くなるとおでんの回数が増えます。おでんと言いますと地域によっては、味噌ダレをつけた物もありますが、我が家のおでんは、味をつけた出汁に煮込んで作る方のおでんです。大根やちくわ、牛すじ、厚揚げ、こんにゃく、焼豆腐、卵等色々と煮込んで熱々を食べるのが一番です。お店で食べるおでんの焼豆腐には、焼印が押してある場合もありますね。私の実家のおでんでは、よく自家製の魚のすり身を入れていましたので、格別の味がしました。ちゃんこ鍋は、東京でサラリーマンをしていた頃初めて食べました。当時付き合っていた娘とちゃんこのおいしい店を探して味噌ちゃんこを食べました。みなさんもご承知の通り、ちゃんこ鍋というと力士が食べる鍋ですが、力士が太っていて体が大きいのはちゃんこ鍋のせいだと思っていましたが、どうやらそれだけではなさそうです。ちゃんこ鍋は、野菜や肉、魚等の豊富な食材で作られていて、栄養豊富で、体も温まり代謝が上がるので健康的な食事だそうです。稽古の後、腹いっぱいちゃんこ鍋を食べてその後昼寝をするのが体が大きくなる原因だということです。

ちゃんこ屋焼印
ちゃんこ屋さんの焼印

上の写真は、製作しましたTAIKAIと言う、ちゃんこ屋さんの焼印です。50mm×35mmの大きさで150W電気ゴテ仕様で製作しました。焼印の大きさからして、ちゃんこの具材に使用するのではなく、販促用に使うようです。

りんごの焼印

山岸様からりんごの形をした紅玉会という会の焼印製作を依頼されました。紅玉はりんごの種類で、アメリカ原産で、酸っぱ味があり、お菓子用によく使われる種類です。又、熟した実には、ワックス分が多く布でこするとピカピカになります。全国の生産量の約60%を青森が占めるりんごです。近頃の地球温暖化と環境の変化により近い将来、りんごの主要産地が青森県から北海道になると言われており、北海道でもりんごの栽培と研究開発が盛んに行われるようになってきました。私の所では、仁木町からりんごを1箱、箱買いしています。木箱に入ったりんごで木箱の外側には、あさひと焼印が押してあります。実は、あさひとう銘柄のりんごが大好きですが、近くのスーパー等に置いていないために箱買いしています。あさひは、酸味があり、デリシャス等とは違った食感があり好きになりました。後で知ったことですが、アップル社のロゴのりんごのマークもあさひだったそうです。それと隣の余市町から「りんごのほっぺ」というりんごジュースもかっています。100%のりんごジュースで自然の美味しさが楽しめます。価格は少し高めですが?

左の写真は、製作時に頂戴したデザインです。白黒のjpg画像で頂戴しました。右の写真は実際に製作した焼印をシナベニア板に試し押しした画像です。文字部分の書体が違いますが、原画のままの書体ですと、製作する焼印のサイズでは綺麗にでなくなる恐れがありましたので、相談の上で変更しました。サイズは高さ25mmで、80W電気ゴテ仕様で作りました。

漁箱の焼印

松島様より宝島という文字の焼印製作を依頼されました。小さい頃は、海賊の物語を読んで宝が隠してある島があるのではないかと思っていた事がありました。子供の頃は気づきませんでしたが、今、考えみると宝島と言えるような所があった事に気づきました。私が小学生だった頃(今から50年位前になりますが)、地元の人にアカハゲと呼ばれる場所がありました。岬の突端にある小さな石浜で、崖の下にあり、前方が海なので、船でないと行くことができない場所でした。漁師町でしたので、友達に磯周り(小さな船で、磯にいるウニやアワビを獲っている漁師の事です。)の子供もおり、一緒に小さな手漕ぎの船で遊んでいました。アカハゲは島ではありませんが、船を使わないと行けないので、島のような場所で、ウニやアワビを獲って食べたり(今では密猟ですが、当時はあまり煩くなく、磯周りの子供と一緒ですのでOKでした。)、潜って遊んでいました。それと、アカハゲの海辺には、よく銃弾が落ちていました。(第二次世界大戦の時の弾薬を海に投棄したので流れ着くことがありました。)この銃弾(弾頭部分だけで薬莢はありませんでした。)を大事に集めていたこと思い出します。私のようにその時には気づかなくても後で、自分だけの宝島があった事に気づくのかもしれませんね。よく遊んでいた手漕ぎの船には、磯メガネという水中メガネやノンコと呼ばれるカギ爪や木製の漁箱があり、そこに丸一の焼印が押してあった事も覚えています。

宝島の焼印
松島様の宝島の焼印

写真は松島様からの依頼で製作しました宝島の焼印の試し押し画像です。島の文字が面白い書体です。大きさは、幅15mm×高さ8mmの小さな40W電気ゴテ式のものです。

 

木札の焼印

高木総合土木様より木札のデザインの木札に押す焼印の製作依頼を受けました。普通に絵馬や木札に押す焼印は沢山作って来ましたが、木札のデザインの焼印を木札に押す事は考えてもみませんでした。昔から神社の絵馬には、その年の干支の焼印を押すので、秋口になりますと、干支の焼印作りが増えてきます。ところでなぜ絵馬というかわかりますか?昔、神様は馬に乗った姿で人々の前にお出ましになるという言い伝えから、神事の時には、馬を献上する習わしがあり、一般市民や馬を献上出来ない人は馬の焼き物や木、紙で馬の形を作り納めていたものが、奈良時代頃から木に馬の絵を書いて献上するようになり、絵馬になったとこ事です。この頃、合格祈願の絵馬も多いせいか、志望校合格、合格祈願といった受験に関する焼印を絵馬に押すことも多くなってきています。

高木様焼印
木札のデザインの焼印

上の写真は高木総合土木様からの注文で製作いたしました焼印のシナベニアへの試し押し画像です。面白いデザインで、2枚に木札にそれぞれ押立町とたか木の文字が入った物を更に木札に押すという発想は面白いと思います。元々お祭りの時に使う木札はお守りの意味があったとの事ですが、昔は、お祭りが人々にとって大きな娯楽の一つであり、よその町からやってくるお客も多かった事から、地場で活躍している事をアピールするのに、自分の名前や屋号を入れて作ったようです。製作した焼印の大きさは60mm×30mmで直火式仕様で作りました。

スコップの焼印

三宅様より猫とスコップのデザインが入った焼印製作依頼を受けました。よく、スコップと言いますがショベル(シャベル)とは違うものなのでしょうか?調べたら英語読みでは、シャベルでスコップはオランダ語からきているそうです。北国では、必需品で、私の家にも何本かあります。勿論、冬の除雪の際に使うのですが、雪国では、数種類あるのが普通です。柔らかい雪が積もった場合には、先端部分がプラスチックで出来ている軽くて扱いやすいスコップで除雪しますし、積もった雪の場合には、少し硬いので、先端がアルミで出来ている少し頑丈で軽めのスコップを使います。又、昼間に溶けた雪が、気温が低くなって固まった場合には、鉄で出来たスコップを使います。鉄のスコップにも種類があり、先端が平らなものと先端が尖った剣先と呼ばれる物があります。剣先は氷を割る時に使います。スコップの柄の部分には、製造元の焼印が押されているものも多くあります。スコップではありませんが、溜まった雪を排雪する場合にママさんダンプという除雪道具も使いますが、ママさんダンプは、雪国の各家庭には、数本あるのが普通です。一度に多くの雪を運ぶ事ができるように大型のスコップ状の部分に両手で押して使えるように鉄のパイプが取り付けてあります。又、スコップでは割れない氷もありますので、ツルハシという氷や硬いものを割るための道具も各家庭にあります。雪国に暮らしていると、結構、雪の為に使う出費もあります。
雪が溜まってくると、町内会やご近所でお金を出し合って排雪業者を頼む事も年に何度かあります。自治体でも排雪をするのですが、せいぜい年に数回程度ですので、自宅の周りの雪が溜まって車が通ることができなくなりますので、排雪業者に依頼する事になります。除雪費用がかかる雪国では、税務控除の中に除雪控除を作ってもらいたい位です。

スコップ焼印
猫とスコップの焼印

写真は、製作しました猫とスコップが描かれたデザインの焼印です。幅30mmで100W電気ゴテ仕様で製作しました。このように面白いデザインで製作する事も多々あります。