焼印リサイクルマーク

木のリサイクルマークの焼印を作りました。木や紙はリサイクルの進んでいる部材ですが、流通量が一番多いプラスチック製品のリサイクルはまだまだのようです。近ごろ、マイクロプラスチックの海洋汚染の問題が取り沙汰されていますが、自然界で分解されないブラスチックゴミの問題はかなり深刻で、これから長い時間、人間はもとより生態系全体に脅威になると思います。海洋生物の食物連鎖は、太陽光線で光合成し海の栄養分で育つ植物プランクトンから始まり、植物プランクトンを食べる動物プランクトン、それを食べる小さな魚、その小さな魚を食べる大きな魚と続いていきますが、マイクロプラスチックは、元々のプランクトンと間違えられて捕食され食物連鎖の中に入り込んでいきますので、どこまで汚染が進んでいるか調査が難しく、具体的な解決策はないようです。今できる事は、プラスチックを使わない事ですが、完全に生活の中に入り込んでいるプラスチックを使わない事は出来ませんので、コストが高くても自然界で分解できるプラスチックの使用に変えていき、リサイクル率をもっと高めていく必要があると思います。それに、プラスチック製品をゴミとして輸出している現状も見直さないとならないでしょう。前にメタルアートでも、プラスチック再生のワックスを鋳造に使用していた事があります。このワックス、硬くて切削性は良いのですがその反面、割れやすく、価格が石油から作られたワックスの3~5倍以上しましたので使うのを止めました。もう少し価格が安くなれば使いたいとも思います。

リサイクルマーク焼印
リサイクルマーク焼印の画像

上の写真は、木のリサイクルマークの焼印を板に押した時の画像です。リサイクルを表す三角形の矢印記号の中に木がデザインされており一目で木のリサイクルだとわかります。大きさは画像からわかり通り幅25ミリで80W電気ごて仕様で作りました。メタルアートの焼印の素材の真鍮ですが、一部、リサイクル金属を混ぜて使っています。真鍮棒の切削端材と新品の金属材料を混ぜて使いますが、リサイクル材料の割合が多いと鋳造に影響しますので、3割以上、リサイクル素材を入れる事はできません。又、定期的にご注文頂く一部のお客様から、印面がすり減って使わなくなった焼印を戻してもらい、棒材(電気ごて式の場合の棒材で300W用のみ)を再利用しています。