理義字の焼印

山田さんからのご注文で同じ粉という漢字が2文字並んでいる焼印を製作しました。「粉粉」という焼印で何と読むのかはわかりませんでしたが、調べてみると予想通りに「こなごな」と読み、物が壊れて細かく砕ける時につかう「こなごな」でした。又、面白い事に、粉粉粉粉粉(コナゴ:コナの文字が五つ並んでいるので)というゲーム作家がいらっしゃる事も書かれていました。調べている過程で、粉粉のように同じ漢字が続く事を理義字という事をしりました。その理義字についての解説を見てみると、同じ漢字を2つないし3つ組み合わせて作られる漢字の事で、別な意味で形態が奇妙な漢字や形が面白い漢字のい事を指す事があるそうです。只、3つ以上並んでいる場合は理義字とは言わず、逆に漢字の作りの一部に同じ漢字が並んでいるような場合には、理義字を含む漢字(協、脇など)と呼ぶそうです。江戸時代に寺子屋等で漢字の勉強をするために用いた理義字集などもあったそうです。又、同じ漢字を続ける場合(早々、佐々木等で使われる)に表す「々」は理義字とは別ものだそうです。後で知ったのですが今回作りました山田さんの焼印「粉粉」はお店の名前だそうです。

山田さんの焼印
山田さんの焼印画像

写真は山田さんからご注文頂きました焼印を白い厚紙に試し押しした時の画像です。写真からは大きな焼印のように見えますが、実際には、幅15ミリ×高さ6ミリの小さな焼印で、40W電気ごて仕様で作りました。小さな焼印の試し押し画像を写真で撮るのは難しく何度も撮りなおしてどうにか撮ることが出来ました。