家具屋さんの焼印

川端様からAJIMという家具屋さんの焼印製作を依頼されました。焼印屋さんにとっては家具屋さんは大切なお客様で、需要の多くを家具屋さんに依存しています。AJIM様は、お名前からは家具屋をイメージしずらいと思いますが、今の家具屋さんの名前は、見ただけでは何屋さんなのかわからないお洒落な名前が多くなってきています。なぜAJIMという名前を付けたのかと疑問に思ったので調べてみました。AJIM(アジム)とは、「海人族」を表す古語という事で、海人族とは、昔、九州地方で活動していた海や水を司る豪族の事を言うそうです。アジム様は造船の町長崎で、船舶用家具メーカーとして出発されたという事です。実は、小樽も昔は造船業が盛んでした。北洋漁業の全盛の頃は、私の生まれた小樽の高島という町にも、造船所が数か所あり、小学校時代の同級生の家が造船所をしていたので、よく造船所のなかで遊んでいました。又、私の奥さんの父親が元船大工をしていて高島にありました古崎造船という所で働いてのちに、建具屋さんを始めたとの事で、何かしら縁があるかもしれませんね。
アジム様の家具も船舶での使用で培った技術を生かして堅牢で、細部まで手を加えたこだわりの家具に現在風の洗練されたデザインを加えた新しいオリジナル家具を販売しています。

アジム様焼印
アジム様の焼印画像

上の写真は出来上がったアジム様の焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。上の電波が発信されているようデザインの部分は、波が伝わる様子を表していると思われます。この焼印の大きさは、幅25ミリ×高さ28ミリで100W電気ごて仕様で作りました。