カニの焼印

コンフォート様からの依頼でカニ(渡カニだと思います。)の焼印を製作しました。製作にあたり頂戴しましたデザインが図鑑に出てくるような画像でしたので、製作用のデザインに変えることに苦労しました。焼印を製作するために必要なデザインとは、製作する実寸で、太さが0.5ミリ以上必要で押したときに熱で変色してつぶれない余白が必要になります。普通は、画像を拡大して細かな部分を修正しやすいようにして線の太さを決めるので、小さな図形が集まって形を構成しているようなデザインの場合には、工夫と時間が必要になります。

左の写真はコンフォート様から頂戴いたしましたカニの焼印製作用の画像です。よく見ますと左右が逆になっていますが、デザインを逆にしたいとの事で、通常であれば製作用のデザインが完成した時点で、ソフトウエアでリフレクトという左右反転させる作業をするのですが、あえて反転しないまま、機械切削データにしました。右は完成した焼印をシナベニア板に試し押しした時の画像です。焼印製作上、表現できない部分は、塗りつぶし等の別な方法で再現しました。焼印の大きさは、幅68ミリ×高さ56ミリで、電熱式での希望でしたので、大型の300W用電気ごてに取り付けて作りました。カニの種類はわかりませんが、中華料理に出てくるワタリガニではないかと思います。北海道に住んでいるとカニと言えば毛ガニ、タラバガニ、花咲カニが多いのであまり見慣れていないカニです。今では毛ガニも高級品になっていますが、私の小さい頃は、カニかご漁の漁船も地元から出ており、もらったカニを80cm位ある大きな釜でゆでておやつ代わりに食べたものです。小学校時代に、よくイソ船で遊んでいました時に、岩陰にいる毛ガニを船上から見たこともあります。今ではそんな事もなくなり、釣りをするのでも、自由にできない場所があるくらいに規制が厳しくなっていますが。
この前、テレビを見ていたら中国の上海カニの輸入が中止になったニュースを放映していました。上海カニの料理を中華飯店で食べたことがありますが、非常に美味しかった記憶があります。只、この頃の中国の食品には、色々な疑惑が報道されているので、美味しい上海カニでも食べる気はおきません。体に入るものですので、美味しい前に安全である事が前提になると思います。中国の行き過ぎた利益追求により中国の食品を食べる気がしないので、中国産をなるべく買わないようにしていますし、仕方なく買う場合には、日本の会社が現地で生産している品物しか買わないようにしています。