メンテナンスは

焼印も使っていると汚れてきます。特に食品に使う場合、食品の焦げが印面にこびりついてしまうことがありますが、そのままにしておくと印面が腐食(さび)して弱くなりますので、使い終わったら、綺麗に掃除した方が長持ちします。直火式焼印の場合には、使い古しの歯ブラシを使い、中性洗剤を入れたお湯につけてもらい、しばらく置いた後にこすって汚れを落とします。電気ゴテ焼印の場合には、電気ゴテ部分は水につけると故障しますので、必ず先端のネジを緩めて印面部分を取り外して印面部分だけをお湯につけて下さい。
柔らかい歯ブラシでこするのはOKですが、ワイヤブラシは印面を傷めすので使わないで下さい。電気ゴテ焼印の場合、使用後に印面部分を取り外さないと、焼き着けをおこしたり、サビついて抜けなくなる場合が出てきますので、使用後は、印面部分を取り外して、使う場合に再度、とりつけて使用する事をオススメ致します。

丸い棒に焼印を押したいのですが

太鼓のバチや木の杖といった丸い物にも焼印を押すことができますが、この場合、コツが必要になりますので、十分に押す練習をする必要があります。丸い物の場合、焼印を当てると動いてズレてしまう可能があるので、ずれないように固定する治具を用意して、焼印の印面を丸い棒の円周に沿って押すような感じで、印面の端から押していきます。言葉では表しにくいので、何度か試し押しをして要領を掴んでもらえればと思います。

直火式焼印を電気ゴテ焼印にできますか。

直火式で作った焼印を電気ゴテ焼印にすることは、可能です。只、直火式焼印の場合、棒を取り付けるためのネジ穴を開けるために印面より取り付け穴の分だけ大きく作っていますので、その分、温める為に大きめの電気ゴテが必要になる場合があります。
逆に電気ゴテ焼印を直火式焼印にする場合には、ネジの取り付け穴部分を確保できない可能性も出てきますので、場合によっては変えることができない事もあります。

電気ゴテ焼印のヒーターは切れたらどうするか。

電気ゴテ焼印の場合、コテの電熱ヒーターが切れることもあります。どの位で切れるのかは使い方やあたりはずれがありますので一概にはいえません。ヒーターが切れた場合には、替ヒーターを販売しておりますので、ヒーターを交換することになりますが、電気ゴテで40Wから100Wまでのヒーターは、ドライバーがあれば簡単に交換することが出来ますが150W~300Wまでのヒーター交換には、半田付けをする箇所がありますので、ご自分で出来ない場合には、メタルアートまでお送り頂く事になります。

焼印の寿命は?

実は、焼印には、寿命があります。一般的に、直火式焼印より電気ゴテ焼印の方が印面の寿命は長くなりますが、電気ゴテにヒーターの寿命もありますので、一概にはいえません。
押すものによっても寿命が変わります。食品ですと、焦げがこびりついたりして印面を傷める事がありますので、その分、寿命は短くなります。正しくメンテナンスを行って使ってもらえればそれだけ寿命は長くなります。

背景が黒い焼印はできますか。

焼印の場合、黒い部分が凸で焼ける部分になり、白い部分が凹で焼けない部分になりますが、黒い部分の中に小さな白い部分があるデザインの場合には、黒い部分から出る放射熱で白い部分が変色する場合がありますので、白い部分が十分に広い場合には、可能ですが、狭い場合には、オススメできない場合があります。

焼印を刻印としても使う事ができますか。

焼印と刻印は全く違うもので、焼印は熱を伝えやすいように銅合金で作りますが、刻印の場合には、強度が一番重要なので、鋼材で作ります。銅合金は、熱を伝えやすいのですが、強度は鋼材より劣りますし、鋼材は強度はありますが、熱を伝えやすくないので、併用は出来ません。

木だけではなく、革や食品に併用できますか。

焼印自体は、用途によってそれほど違いがありませんので、印面のデザインによっては使えます。食品に使う場合には、十分に洗浄したあとご使用下さい。 印面の彫りの深さにより変わる場合もありますので、御見積の時にその旨をお伝えいただければ、最善のものをご提案させて頂きます

電気ゴテ焼印の印面を差し替える事ができますか

電気ゴテ焼印の場合、電気ごての先端のネジを緩めれば、印面(印面に棒が溶接されたもの)を抜く0事ができますので、差し替えて使うことは可能です。只、電気ゴテのワット数により温める事のできる印面の大きが違いますので、印面の大きさが極端に違う場合には、差し替えての使用が出来ない場合もあります。

どの位大きなものまでできますか?

直火式と電気ゴテ式により製作出来る大きさが変わってきます。電気ごて式の場合には、あまり印面が大きくなるとそれを温めることの出来る電気ゴテがなくなりますので、概ね、80ミリ位までになります。 直火式の場合には、大きなものでも製作出来ますが、印面が大きくなればなるほどに、加熱による変形を防ぐために台座部分の厚くなりますので、その分重さも増えますし、加熱出来るバーナー等の熱源も大型になります。普通にDIYショップ等で売っているバーナー の場合には100ミリ前後までしか温められませんので、それ以上大きくなると、道路工事用の大型バーナー等の設備が必要になってきます。