竹とんぼの焼印

木村様より大きなサイズの電気ゴテ仕様の焼印製作を依頼されました。89mm×47mmの大きな焼印で、300Wの大型電気ゴテでできるギリギリの大きさです。竹トンボがデザインされていて家具を作っているのが分かる文字が配置されていました。この前、NHKの番組で竹トンボをどれだけ飛ばせるか競う番組が放送されていました。飛距離を正確に判断できるように、竹トンボを飛ばす専用の機械を作り、竹トンボ作りの名人や、精密加工の技術者達が、飛距離を競っていました。空気力学や飛行学の観点から長い時間飛んでいられるように設計された竹トンボは、流石に長時間飛行していましたが、名人に竹トンボも負けずに飛んでいました。私も小さい頃、オヤジと一緒に竹トンボを作った記憶があります。使わなくなった竹箒の持ち手の竹の部分をノコギリで適当な長さに切って、ナタで割り、小刀で、削ってねじれが出るように羽の形を整えて、中心部分にキリで2箇所穴を開け、その穴を小刀で少しえぐって大きくし羽の部分を作ります。その後、持ち手の部分も竹を削って作りますが、羽の中央部分に開けた2つの穴に持ち手の部分は嵌るように、穴の間隔に添って2つの出っ張りを作り完成させました。出来上がった竹トンボを手の平をすり合わせるようにして、持ち手に回転を与えつつ、腕全体を上に上げて飛ばしますと、羽の部分が回転しながら高く上がっていき、その様子を眺めて楽しんだ記憶があります。

木村様焼印
竹トンボのデザインの焼印

上の画像は、木村様からのご依頼で製作しました大型の焼印の画像です。FREESという文字とcreation furnitureと家具屋さんを表す文字、竹トンボの飛んでいる様子を表すデザインになっています。木製の家具等に使用する焼印の製作の場合、40から50mm前後の大きさの物が殆どで、80mmを超える物はあまりありませんのは、木の小物も作っている所が多く、両方に使うためだと思います。