感動感謝の焼印

感動感謝という漢字の小さ目の焼印を製作しました。印面自体の大きさは、幅24ミリ×高さ8ミリという小さなものでさらに画数の多い漢字と文字の書体的に作りにくい焼印でしたので、いつもより慎重に作業に取り掛かりました。この焼印、印面は小さいのですが、焼印スタンドに取り付けて使用する為に、150Wの大きな電気ごてを使い、専用の13ミリという印面よりも太いサイスの丸棒に取り付けての製作になりました。

感動感謝の焼印
感動感謝の焼印画像

上の写真は出来上がった感動感謝という焼印を厚紙に押した時の画像です。太い線と細い線が混じったデザインの小さな焼印で、もらったデザインのままではあまりにも線が細くなりうまく鋳造できないので、線を多少太くして鋳造して、出来上がってから、試し押しをしながら少しずつ線を削っていき、原画のデザインに合わせるようにして製作しました。年末になり、この記事を書いていると、今年、私は感動感謝したことがあるかとふと考えてみました。この年になるとあまり感動する事は無くなりますし、普段の生活の中では尚更だと思います。そんな私ですが結構映画を見に行くので、感動感謝とは少し違うかもしれませんが、今年見た映画の中で一番記憶に残っているものを上げてみたいと思います。今年、俳優の樹木希林さんがなくなり、彼女の最後の映画になりました「日日是好日」という題名の映画が印象的でした。この映画、茶道の先生をしている樹木希林さんとお弟子さんの日常的な関わりを描いている映画で、静かに淡々と時間が過ぎていくような雰囲気がある映画でした。彼女の独特なイメージと茶道という普段あまり触れない社会を題材にしていましたが、人の心と日本人らしい特質、文化に触れて、今年見た邦画のなかでは一番良い作品でした。近頃、名優と言われるような俳優の方々が亡くなる事が多く、私の好きな名優さんも又一人お亡くなりになったと寂しさを隠せませんでした。