極小Rの焼印

アルファベットのRという文字にひげをつけたデザインの小さな焼印を製作しました。大きさが幅5ミリしかないので台座部分を少し大きめに作り、彫りを深くして対応しました。焼印にも押しやすい大きさがあり、30~50ミリ位の大きさのものが一番押しやすいようで、それよりも大きくなると押した時に均一に印面をあてるのが難しくなり、印影の濃淡ができやすくなりますし、逆に極端に小さい場合には、力が入りすぎて焼跡が濃くなる傾向があります。このことから印面の大きな焼印の場合には、印面の温度を高めに設定した方が綺麗に押しやすく、小さな焼印の場合には逆に温度を低めにした方が押しやすくなります。今回の焼印の場合には、80Wの半田ごてに取り付けて使用するので、印面の大きさから電気ごての熱量が多いので、その分工夫をしており、電気ごてに差し込む銅棒(8ミリ丸)を普段より長めにして熱の伝わりを少し落として、さらに銅棒の横に小さな空気穴を開ける事により印面が過熱しすぎるのを防いでいます。

極小R焼印
極小R焼印の画像

上の写真は出来上がった極小Rの焼印を厚紙に押した時の画像です。幅が5ミリと小さいために写真のピントが上手く合わなくピンボケになってしました。マクロ撮影で何度か撮りましたがうまくいきませんでした。一眼レフカメラでないと小さなものは無理かもしれません。小さいと言えば、どの位小さなものまで存在するか疑問に思った事はありませんか?よく小さい物の代表として細菌が取り上げられますが、光学顕微鏡から電子顕微鏡に変わってきた近年では、細菌は思ったよりも大きな部類に入り、その下にウイルスがあり、さらに原子、さらに核子や素粒子等、小さなものにも限度がないように思えます。理論上はもっと小さくしていくと最終的にはエネルギーになるとの事ですがなんかピントきませんね。
殊更焼印の場合は、小さくしても押せる事が前提になりますので、押しやすいデザインの場合でも5ミリ前後が限界になると思います。それより小さな物の場合には、焼印ではなくレーザー加工機での焼き付けになってしまいます。