アリの焼印

昆虫の蟻がデザインされた焼印を作りました。蟻の体全体が出てきますので足の部分が非常に細く長くなりますので足が製作可能なサイズで作る事になります。このように焼印を作る場合には、一番製作が難しい部分を基準にして大きさを設定するか、大きさが決まっている場合には、作りにくい部分の線幅を変更する場合があります。蟻を嫌っている人も結構いますが、日本に昔から住んでいる蟻は益虫として、色々な害虫を捕食してくれるので役にたつ昆虫だと思います。只、近年、外国から毒を持ったヒアリが入ってきたりしています。ニュースを見ていると日本全国でヒアリの巣が発見されているようで、見つかる度に、駆除している様子が放送されていますが、日本各地で見つかるという事は、もう日本に定着していると見た方がよいと思います。北海道でも、苫小牧の港でヒアリが発見されニュースになりました。只、ヒアリは南方系の昆虫で寒さに弱いようで、北海道の冬を乗り越える事はできなようですので、北海道には定着しないだろうと放送していましたので一安心しました。でもそのうちに北海道にも定着するかもしれません。その理由は地球温暖化と寒さに対する耐性をもった個体が出てくる可能性がある為です。私の学生の頃は、北海道にはゴキブリが住んでいないと言われてましたが、近ごろは、札幌や地方の都市でも見かける事があるそうです。昆虫の進化もありますが、暖房設備が整ったことにより一年中ゴキブリが活動できる温度の場所が増えたからのようです。快適性や利便性を追求する人間が、結局自分たちの害になる生物の生息環境を整えているのは皮肉的なことですね。

アリの焼印
アリの焼印画像

上の写真は出来上がったアリの焼印を木の板に試し押しした時の画像です。左右対称に整ったアリの足を見ると、展足板で足を整えた昆虫標本のようです。大きさは画像からもわかるように幅35ミリで100Wの半田ごてを使った100W電気ごて仕様で作りました。