丸づくしの焼印

丸(〇)を6つ集めて三角形を描いた焼印を製作しました。丸は焼印の枠としてよく使われる図形です。面に力が均一にかかる形なので、焼印にすると押しやすい焼印になるので好まれると思います。丸というと円周率の話になる事がありますが、円周率をどこまで知っているかという事が度々、テレビ番組でも見る事があります。普通は、3.14までで大丈夫だと思います。私は、色々な小物を作るので円周率から巻き付ける材料の必要な長さを計算する事があります。例えば9ミリの棒材を丸くまげて輪を作る場合には、作る輪の内径を仮に50ミリとしますと、50×3.14としたい所ですが、実際には、丸棒の太さがありますので、太さ9ミリの棒の場合には、棒の半径が4.5ミリになりますので、棒の中心部分は、内径50ミリ+4.5ミリ+4.5ミリになり、計算上は、59×3.14で約185ミリとなりますが、私の場合には、曲げる時の誤差も含めて190ミリとして材料の長さを決めます。
先日、テレビ番組で、小学生のゆとり教育を取り上げ番組を放送していたのを見ましたが、驚いた事に、円周率を3にするべきと言っている人が出ていました。
この人は何を言っているのか?と疑問に思いました。確かに教育上は扱いやすいようになるかもしれませんが、本来は、円を求め物を作るのに必要な情報で教育の為に左右されるべきではないと思い、半分あきれて見ていました。学校教育については色々な問題が提起されていますが、根本的に日本の教育は余計な規制だらけでかなり歪んでいる結果だと思います。

丸づくし焼印
丸で構成された焼印

上の写真は丸づくしの焼印を木に押した画像です。この焼印、丸を6個集めて三角形の形に配置していますが、印面の台座部分も余分な所が押すものに触れないように三角形にしています。実は、三角形の焼印は頂点部分に力が加わりやすくなり、その部分が濃いめに焼けてしまうので、綺麗に押すのが難しくなります。今回の写真も見てもらえればわかると思いますが、写真の左下の丸部分だけ太く二重になっているように見えますが、この部分に力が集中したのでこのような焼け方になってしまいました。押した時の力の配分で言うと、時計の文字盤にたとえると5時方向に力が入りすぎてこのような歪な印影になってしまいました。上の写真は、今回の焼印を試し押しした時の最初に押した画像で、次に押した時には、最初の画像を確認して修正し、11時の方向に力が向くように意識して綺麗に押す事が出来ました。このように焼印のデザインにより、押しやすい力配分がかわるので、最初に使う時に何度か試し押しをすることをお勧めしています。