矢羽の焼印

弓矢の矢羽を丸で囲んだようなデザインの焼印を作りました。ひょっとしたら、家紋か屋号かもしれません。矢羽は弓から射られた矢の弾道を安定させてなるべく真っすぐに飛ぶようにするためのものですが、今の航空力学にもかなった構造になっているそうです。矢のような長い棒を飛ばす場合、空気抵抗により弾道が安定しなくなり何処へ飛ぶのかわからなくなりますが、矢羽のような空気の流れを調整する機構があれば弾道を維持できるそうです。ライフル銃や拳銃の場合にも弾道を安定させる必要がありますが、この場合には、空気の流れを利用するのではなく、ジャイロ効果と言われる独楽が安定して回る原理を利用して、弾丸に回転を与えて弾道を維持します。このジャイロ効果を利用するために弾に回転を与える仕組みがライフリングで、拳銃やライフル銃の銃身の穴には、らせん状の溝が切ってあり、この溝を利用して回転を与え弾道を安定化させています。只、このライフリングがある事により摩擦が大きくなり、弾の初速が落ちてしまう為に、戦車の大砲のような大きな火器の場合、ライフリングのない銃身を使い、矢羽のような安定翼の付いた砲弾を使う事があるそうです。又、近年では、撃った弾が自分で目標に向けて飛ぶ方向を変えるようなハイテク弾頭もあるので驚きです。

矢羽焼印
矢羽のような焼印

上の写真は矢羽のような焼印を木の板に押した時の画像です。三日月のような輪の中に矢羽がデザインされており、大きさは、20ミリ丸で80W電気ごて仕様で製作しました。