イカの焼印

イカスタジオ様からイカのデザインの焼印製作を依頼されました。小さなイカが右端に入っていて、左側にIKA STUDIOの文字が入っていますが、全体の高さが8ミリ程で、文字部分は高さ3ミリ程しかない小さなものです。
近年、イカの不漁が問題になっています。私はイカの刺身が大好きで、おろしたショウガを入れたしょう油で細く切ったイカの刺身を食べるのがもっとも好きな食べ方で、イカがとれる時期になるとイカ刺しが待ち遠しくなります。元々、漁港育ちなので、イカ釣り漁船を何度も見たことがあり、イカ釣りに使う特殊な針も触った事があります。先端に先を曲げた太い針が何本も束ねて取り付けてあり、赤い鼓型の胴体部分部分の針がついている逆側に糸をかける部分があります。イカ釣り漁船は、夜に漁をしますので、イカをおびき寄せる集魚灯を沢山取り付けて漆黒の海を照らしてイカを集めて、特殊な針のついた仕掛けを巻き上げてイカを取ります。イカ釣り漁の時期の夜に海の方を見ると、遥か水平線の先に明るく光る漁船の集団を見る事ができました。イカの不漁でイカに値段が上がり庶民の食べ物ではなくなるのではと心配しています。不漁の原因もハッキリとはしておらず、地球温暖化による海水温の上昇、中国、韓国の漁獲量の増加、海水の汚染等色々言われていますが、一つの原因ではなく複合的な影響ではないかと思います。今後は、もっと漁獲量が減っていくと思います。北海道の地場の味であるホッケやイカがいつの日か食べられない時が来るのは非常に寂しい次第です。

イカスタジオ様焼印
イカのマークの入った焼印

写真は製作しましたイカスタジオ様の焼印をシナベニア板に試し押しした時の画像です。大きさは、幅50ミリ×高さ8ミリの細長い形状で、100W電気ごて仕様で作りました。イカのロゴの足の部分が非常に小さいので焼印を押した時にうまく出るか心配でした。通常であれば、押しやすい用になるべく台座部分の小さくするのですが、今回、文字部分の高さが3ミリ位しかなく、全体でも8ミリ程ですので、100W電気ごての軸棒(8ミリ)の大きさと、印面の形から、全体の高さから四方に1ミリずつオフセットをとって、長さ52ミリ×高さ10ミリの台座にしました。