ライオンの焼印

宝来屋様からライオン(獅子)の焼印製作を依頼されました。可愛らしいライオンの焼印で、タテガミがなければかわいい犬のように見えます。動物園でライオンをまじかに見たことがあります。迫力があり、どう見てもネコ科とは思えませんでした。獅子というと、獅子は生まれたばかりの子供を深い谷底に落として這い上がってきた生命力の強い子供のみを育てるという言い伝えがあります。勿論、言い伝えで実際に獅子がそのように子育てするのではありませんが、愛情深い親は子供に試練を与えてその子の成長を願うという事を表した言い伝えです。この言葉を聞くと野球漫画「巨人の星」を思い浮かべてしまいます。主人公、星飛雄馬の父親の星一徹が、息子と敵対するチームの監督になり、何度も飛雄馬をどん底に落として、飛雄馬の成長を願うというスポーツ根性漫画で、昭和も世相を表している素晴らしい漫画だと思います。私の小さい頃は、スポーツ根性漫画が沢山ありましたが、日本が高度成長して余裕世代になるにつれてすたれていきました。獅子と言えば、手塚先生原作のジャングル大帝レオも名作だったと思います。レオも色々な試練に立ち向かい成長していく様子を漫画化したもので、手塚先生が言いたかった事が見ているものにダイレクトに伝わりすごい作品でした。再放送されれば是非とも見てみたい作品の一つです。

宝来屋様焼印
宝来屋様の獅子の焼印

上の写真は宝来屋様からの依頼で製作しました獅子の焼印をシナベニア板に試し押しした時の写真です。大きさは、幅30ミリ×高さ26ミリで、和菓子屋さんなので、焼印の仕様はいつも直火式で柄を90度曲げたもので納めています。