網目の焼印

ちから様から網目のデザインの焼印製作を依頼されました。網目のデザインの焼印は、バーベキューの時に焼いた肉に使う用途で製作することがあります。又、お菓子のワッフルや蒲鉾用の網目の焼印も作っています。大体は、規則的に並んだ四角やひし形の物が多いのですが、星を並べて網目模様にしたり、数字や文字を並べる変わり種の網目焼印もありました。私は、網と言えば漁師の人が使う漁網を思い出します。小樽は元々、漁業が盛んで、北洋漁業の基地でもあったことから多くの漁網を作る会社がありました。その後、漁業の衰退が進み、今では、販路を拡大した海外向けの漁網や商品構成を変えて漁具全般を取り扱っている規模の大きな漁網会社のみ生き残っています。私の親戚が昔、北洋漁業の船主でしたので、よく漁網を修理している様子を見る事もできました。網針という先が尖った矢羽のような器具を使い、網の破れた箇所を手際よく直していく様子をよく見ていました。そういえば、木製の魚針にも、屋号の焼印が押してあったと思います。又、網を扱う漁師の人はとても手が器用で、漁具を積み込んでいる時に、荷物を縛る手順をみては感心していた記憶もあります。私も、台車に荷物を積んだ時に、荷崩れを起こさないように縛る方法を教えてもらいました。のちに引っ越しの時に荷物を固定するのに大変役立ったものです。

ちから様焼印
ちから様の網目焼印

写真は、ちから様からの依頼で製作しました網目焼印をシナベニア板に試し押しした時の画像です。網目というよりは格子柄といった方がよいですね。この焼印の大きさは、幅70ミリ×高さ30ミリで150W電気ごて仕様で作りました。