英語表記の木の焼印

岸上様からのご依頼で、Lindenbaumという英語表記の木の名前の焼印を製作しました。Lindenbaumとは日本語にすると、西洋菩提樹といわれるシナノ木科の落葉高木で、別名、セイヨウシナノキともいわれます。高さは30~40mにもなる木で6月~7月に淡黄色の花が咲き、ミツバチが好んで花に集まるので、大事な蜜源となる木です。又、木の皮の繊維は、衣類や縄、籠等に利用され、木本体は漁具や彫刻木、楽器作り等に使われます。さらに樹液は糖分をとるために使えますし、花はリンデンというハーブティーとして利用されており、鎮静作用があり、健胃、消化促進、安眠、強壮作用があります。このように利用価値の高い木です。菩提樹と聞くとお釈迦様が悟りと開いた木として有名ですが、残念ながらそれは、インド菩提樹という木で西洋菩提樹ではありませんが、シューベルトの歌曲集、冬の旅の菩提樹はこの西洋菩提樹です。花言葉は「夫婦愛」、「結婚」といわれれおりその所以は、ギリシャ神話の神々の王ゼウスに仕えたフィレモンとバウキスという老夫婦おり、この二人は死によって離ればなれになるのをおそれ、フィレモンはカシの木にバウキスはボダイジュに変わり、永久に仲よく暮らしたとされることからきています。

岸上様焼印
岸上様のリンデンバウムの焼印

写真は、岸上様からの依頼で製作しました焼印をシナベニア板に試し押しした時の画像です。外枠の輪郭の一部として英字でlindenbaumと書かれています。このデザインのように、文字数が多く、印面のサイズが小さい焼印の場合には、丸い外枠の一部として文字を配置する方法は有効です。焼印のサイズは直径18ミリ丸に収まる大きさで、電熱式をご希望でしたので80W電気ごてを取り付けて作りました。