フードステージの焼印

ハット様からフードステージの焼印製作を依頼されました。フードステージという言葉自体あまり聞きなれないと思います。調べようとしましたが詳しい説明があまり出ていませんでした。なんとなく使われて根づいてしまった言葉だと思います。フードはその通り食べ物の事で、ステージは、舞台を表す英語で、イベント等での区切りも表していますので、フードステージとは、食べ物を舞台上のように展示して販売しているスペースという事になるのでしょうか。デパートの地下食品売り場のように、区切られたスペースで、色々な食品を展示、販売し、売り子の人がお客さんを引き付けるかけ言葉や商品説明をして、ステージさながらに演出している姿を見るとフードステージという言葉に納得できるような気がします。各地方の物産展や食品関係のイベントでも、調理の過程や食品自体を見せる事と販売員のパフォーマンス等を考えると、一つの芸術の域に達していると思いますし、演劇の舞台のように食べ物の晴れ舞台という感じがしますので、フードステージという言葉は的をえていると思われますね。昔は、デパートの食堂等も店先に、食品サンプルを展示していて、それを見て注文するというパターンだったのですが、近ごろは、様変わりして、色々な食べ物屋さんがスペースの一角に集まっていて、その中心部に椅子やテーブルを並べたスペースがあり、食事をしようとするお客さんが、周りを見て自分の好きな食品を販売している店から買い、中心部のスペースで食べる形式に変わってきています。この事自体が演出された舞台のようで、知らず知らずの内に、店側の演出に乗せられて食事をしているような感じがします。食の世界も自分で選ぶ時代から、誘導されて知らないうちに選ばされる時代になったのでしょうか? こんな食の変化ですが、おかげで、お焼きや饅頭に押す為の焼印が売れるのも事実ですので、感謝もしています。

ハット様の焼印
フードステージハット様の焼印

写真は、フードステージ、ハット様の焼印の試し押し画像です。80ミリ丸の大型の焼印で、電熱式をご希望でしたので300Wの大型電気ゴテ仕様で作りました。
中心部分の帽子のロゴとHATSの文字を見ますと帽子屋さんかと思いますが、フードステージだという意外性が面白いと思います。