一馬力の焼印

下井様から一馬力と書かれた焼印の製作依頼を受けました。何馬力という言葉は、車の性能を表すときによく使いますが実際には、どの位の力の事を言うのか殆ど知られていないと思います。昔は、馬1頭の力が一馬力だと言っていたようですが、実際には、馬は、サラブレットのような場合、疾走しているときの馬力は数十馬力になるそうですので、一馬力=馬一頭の力という事にはなりません。それどころか、人間でも活動している内容によっては、1馬力位の力を出している時があるそうです。元々は蒸気機関を発明したジェームスワットが蒸気機関の力を表すために、荷役用の馬1頭分を1馬力としたことから始まるようで、正確な力量からすると、重さ550ポンドの荷物を1秒間に1フィート動かす力のことです。もう少しわかりやすくすると、重さ75kgの物を1秒間に一メートル動かす力になるそうです。ワットの表記にすると735.5ワットになります。例えば、D51で有名な蒸気機関車で1400馬力で、N700系の新幹線で23,200馬力になり、F15戦闘機で200,000馬力(鉄腕アトムの2倍?)、ロケットエンジンのLE-7Aで3180,000馬力になります。

下井様焼印
一馬力の焼印

写真は、下井様からのご注文で製作しました一馬力の焼印のシナベニアへの試し押し画像です。写真を見れもらうとわかるように馬の文字がわざと逆になっています。面白いデザインですね。白と黒の部分の割合が良く押しやすい焼印だと思います。大きさは、幅36ミリ×高さ17ミリで、電熱式での製作でしたので、100W電気ごてをつけて作りました。