牧場の焼印

榎本様からご注文で、「TATESHINA  馬 BOKUJYO」の焼印製作を依頼されました。親戚に牧場を営んでいる人がいるのでたまに遊びに行きますが牧場の仕事も大変な仕事です。それでも今では、機械化が進んでだいぶ楽にはなってきたと言っていました。我が家には、小さな庭がありますが、私が、あまり手入れをしないので、雑草がはえ放題で荒れ放題でした。そこで、牧場の干し草を1ロール貰ってきたことがあります。干し草ロールとは、皆さんも見たことがあると思いますが、トイレットペーパーのロールのように草をトラクターに取り付けた専用の機械で、圧縮して巻いたものです。直径が150cm位ですが、重さは300kg以上あります。牛や馬も好みの干し草があるようで、あまり食べない種類があるそうで、親戚の牧場で干し草が足りなくなり、買ってきたところ、牛がその干し草をあまり食べないとの事で譲ってもらいました。軽トラックにトラクターで干し草ロールを1個積んできて、庭に下ろして広げてみました。実際に広げるまでは、1個で足りるのかと思っていましたが、干し草を圧縮して巻いているので1個のロールを広げるとすごい量で、庭全体が、厚い干し草のベットのような状態になりました。干し草を引いた庭は、日が当たらないので、雑草もはえず、3年位は持ちました。北海道の場合、冬は雪が積もるのでひと冬過ごすと、敷いたふわふわの干し草も潰れてしまい一面倒れた草地のような状態ですが、日の光が遮られることで雑草は生えませんでした。又、干し草は自然と分解されるので体には安全ですし、分解された干し草は肥料になります。親戚には干し草を貰ったお礼に木製品に押す牛の顔の焼印を1本プレゼントしました。
自然に囲まれた牧場にいると心が穏やかになります。草の匂い(動物の臭い匂いもたまにしますが)と広い見晴らしの良い場所にいると、小さなことはどうでも良くなり、清々しい気分になれます。残念ながら親戚の牧場では馬は飼っていませんが、もし馬がいるのであれば、広い牧場の中を走りまわりたいと思いでしょう。西部劇で出てくるようなカーボーイの格好をして、腰にガンベルトを巻き、45口径のコルトシングルアクションアーミーをぶら下げて、ウインチェスターのライフル片手に馬で疾走している姿を想像しながら物思いにふけるひと時でした。

蓼科牧場焼印
蓼科牧場の馬の焼印

上の写真は製作しました蓼科牧場の馬の焼印の試し押し画像です。大きさは幅33ミリ×高さ30ミリで100W電気ゴテ仕様で作りました。この焼印の製作データはイラストレーターファイルをテキスト化したデータでもらいました。初めてのデータだったので少し戸惑いましたが、上手く製作できました。