はっぴの焼印

森の町様からのご依頼ではっぴのデザインの焼印を製作しました。はっぴの下の部分に森の町内会と文字が入ったデザインではっぴの背中の部分には、森という漢字を表す木が3本たっていて、その下に人が3人いるデザインをはっぴらしく丸い輪で囲んでいます。はっぴ(法被)は今ではあまり見ることがなく、よく消防の出初式の映像ではっぴを着ている姿を見るくらいです。消防では、はっぴは、今でも消防団の制服で、町火消しの頃から続く伝統でそうなっているとのことです。そういえば、デパートの売り込みセールの時にも赤と白のはっぴを着た販売員の姿を見ますし、野球の応援のテレビ中継でも見ますね。はっぴ自体をあまり見なくなったのではなく、目にしても認識していないのでしょうか?昔は、よくお祭りでもはっぴ姿でお神輿を担ぐ若者の姿を見ましたが、最近の町内のお祭りでは神輿を担ぐ担ぎ手が集まらずに、トラックに神輿を載せているので自然と忘れてしまったのかもしれませんね。お祭りといえば昔は、小さな子供達が背中に祭と書かれた紅白のはっぴを着て、鼻にお粉を塗った姿を見ましたが、今は全然見かけなくなったのも寂しいですね。少子化のせいなのか?それとも生活様式が変わり、お祭り自体に参加する人が減っているせいかはわかりませんが、原風景の一つになっているお祭りの風景も変わってしまうのは残念です。
お祭りといえば、近年、地元のお祭りから出店の数が減ってきています。数年前に青少年を非行から守ると称して、テキ屋の排除を始めた事が原因になっていると思います。確かに昔のお祭りでは、見るからにヤクザのような出店もありましたが、今ではそんな出店は見かけることもなくなりました。その影響か、昔ほどの賑やかさもなくなり、つまらなくなったのも事実です。よく、「水清ければ魚棲まず」といいますが、少し強面の店があったほうがお祭りとしては、盛り上がるのではないでしょうか。今の日本は、何か問題が起こらないようにと事前に対処のしすぎで、いわば過保護状態にあると思います。色々な人が混在するから発展がある事も事実ですので、もう少し寛容な必要もあると思います。
同じような事が原因だと思うのですが、近年、アレルギーの子供が増えているのも、生活環境がよくなりすぎて、清潔になりすぎて、菌との触れ合う場面が減ったのが原因ではないかと私は考えています。文明が発展して、生活が便利になり、色々な脅威から事前に守られるようになればなるほど、自然に生きる動物として元々もっていた自然治癒力のような力を失っていくと思います。これは仕方ないことなのでしょうか?それとも、この事も進化に一端なのかもしれませんね。

森の町の焼印
はっぴのデザインの焼印

写真ははっぴをデザインした森の町様の焼印の試し押し画像です。大きさは幅25ミリ×高さ29ミリで80W電気ゴテ仕様で作りました。印面自体は結構小さいので押すときにあまり焼印の温度を上げすぎると綺麗に押せなくなる可能性があります。