年輪の焼印

守田様からのご注文で年輪がある木の切り株の焼印製作を依頼されました。切り株の周りにmountain tableと文字を丸く配置し、年輪の部分に山場という文字を入れてありますので、木製のテーブルの事だと思います。私の友人の陶芸家で木に詳しい人がいます。前に彼の付き合いで余市の農協へ行ったことがありました。陶芸家の彼は、原野の土地が欲しいので、安くて広い土地を探しており、実際に原野を安く購入した人からの情報で、農協で、農業機械の購入時に土地を担保にしていることが多く、遊休地を持て余している事があると聞いたので、余市の農協に問い合わせした所、いくつかの土地があることがわかり、私に農協について行って欲しいとの事で、農協へ伺いました。彼は赤井川に土地が欲しいと思っていたので、赤井川の2件の物件について彼と一緒に現地へ行って見てきました。その一つは、土地も広く、綺麗な沢が流れていて金額的にもいいところでしたが、冬になると雪で道が閉鎖されてしまうのでNGでしたが、もう一方は、近くに除雪が行われる道路があり、小さな谷川と綺麗な水も確保できる場所でしたが、除雪される道路とその土地の間に川が流れており、自分で橋をかけないと利用できないものでした。結局は、橋を自分でかけてその土地を買うことになりました。その土地は一部分は平らでしたが、ほとんどが原野で木々が生えており
活用は大変だと私は考えていましたが、彼の考えは違い、生えている木々を見て回り、木の価値の方が、土地代よりもはるかに高いと判断したそうです。勿論、木を切り出して売るには、道路をつけたりしないとなりませんが、彼は、自分でなんでも行う人で暇なときに少しずつ切り開いて行くことが楽しいと言っていました。勿論、必要な橋も自分でかけたのは言うまでもありません。今年もその場所に行ってきましたが、少しずつですが作業は進んでいるようでした。いずれはその土地に工房を移転して、羊を飼いたいと言っていました。

守田様の焼印
木の切り株の焼印

写真は守田様からの依頼で製作しました木の切り株の焼印です。木とわかるように年輪を入れています。大型の焼印で高さ84ミリ×幅83ミリで300W電気ゴテ仕様での製作となりました。メタルアートで焼印用に使っている電気ゴテでは、これが限界サイズですので、これ以上大きな焼印は、電気ゴテ仕様ではなく、直火式でしか作る事ができなくなります。