篆書体の焼印

妻倉様からのご依頼で瑞雲という文字の焼印を製作しました。焼印の製作で好まれる書体の一つに篆書体があり、今回も篆書体での製作になりました。瑞雲というと色々な意味があり、一般的に使われる意味では、何かおめでたい事のおこる前兆として空に現れる雲の事いいますが、ロールケーキの先駆けとも言われるスポンジとパイ生地を重ねて作った、京都の桂月堂さんが販売しているお菓子も有名です。 又、旧大日本軍帝国海軍の飛行機で、瑞雲という機種がありました。翼の下に2つのフロートをもった水上偵察機で、連合軍のコードネームでは、ポール(PAUL)と呼ばれていました。太平洋戦争の後期に航空戦力不足に悩まされていた海軍が、大型の空母からではなく、比較的小さな巡洋艦クラスにも搭載可能な航空機として開発し、偵察機としてだけではなく爆撃機としても使えるように設計されていたそうです。1942年3月に試作の1号機が完成し、1943年8月に正式採用されるまで合計220機が生産されて、その性能は、最大速度が時速463km、最大航続距離が2500km、急降下爆撃機としての能力も備えており、60kg爆弾2発か、250kg爆弾1発を搭載できたが、水上機として開発されたことが逆に弱点となり、ダイブブレーキを使うとフロートが損傷する事があり、あまり運用されなかったそうです。

妻倉様焼印
妻倉様の瑞雲の焼印

上の写真は、妻倉様からのご依頼で製作しました瑞雲の焼印の試し押し画像です。大きさは高さ33ミリ×幅13ミリで80W電気ゴテ仕様にて製作しました。