英字の焼印製作

中尾様よりご注文頂き、「CAVECROCHET」という文字の焼印を製作しました。この英字の意味はわかりませんでしたので、どこかの会社のロゴか商品名かという程度に考えていました。定期的にデータを管理していますので、その時に目にして気になったの調べてみました。CAVECROCHET(カーブクロッシェ)には、いくつか意味があるようで、一番先に出てきたのは「くまの耳」という言葉でした。これは、赤ちゃんの防寒用に使うクマの耳がついたダウンケープという事で、寒くなるとよく見かける、お母さんが、赤ちゃんをお腹側に抱っこして、赤ちゃんの体全体を包み込んでいるダウンケープの事だそうです。
次に出てきたのは、カーブクロッシェをカーブとクロッシェの2つの文字に分けた時の意味でした。カーブ(CAVE)は、洞穴、洞窟という意味でクロッシェは、織物の編み方の一つでカギ針編みのことです。赤ちゃんがCAVECROCHETに包まれている様子が、赤ちゃんからすれば洞窟の中にいる状態なのでしょう。それに昔はお母さんが赤ちゃんの為に手編みで作っていたので、このような名称になったと思われます。

中尾様焼印
中尾様の英字焼印

上の写真は、中尾様依頼の焼印の試し押し画像です。大きさは70mm×13mmで150W電気ゴテ仕様で製作しました。横に長い焼印を、電気ゴテ仕様にする場合、普通の電気ゴテですと発熱する丸棒の中心部分から周りに熱が放出されますので、端には熱が回りにくくなってしまいます。そこで、印面の台座部分を厚くして全体的に熱の周りを良くする方法をとるか、平たい発熱部分を持つ特殊な電気ゴテを使うかになります。
今回の英字の場合もそうなのですが、英字は、日本語より書体(フィント)の数が圧倒的に多いので、手元に同じ書体がないことがよくあります。その場合、お客様からフォントをもらって作るか、画像ファイルから輪郭をトレースして作る事になりますが、トレースするとその分デザイン補正料が発生する場合がありますので、フォントをご用意頂けるとその分安価に作れる場合もあります。