古い民具に焼印

兵庫県南あわじ市にあります古材工房きたやさんの焼印を製作いたしました。きたや様は、江戸後期幕末期から明治時代に建てられた民家を手作業で丁寧に解体して、柱や梁の木製品や、敷石や土台、床板や屋根材、使われていた民具に至るまで、活用販売している工房です。近年の古民家ブームや、喫茶店やレストランで、落ち着いた雰囲気を醸し出す為につかう昔の道具類等の需要の急増を受けて小物から大きや蔵の部材まで扱っています。ご主人は元々、土木測量や設計業を営んでおり、史跡公園建設関係の仕事をした事をきっかけにして、古材に惹かれていったそうです。
主に東北、中国地方や北近畿、北陸地方まで古材を集めて周り、今では、見れらなくなった樹齢数百年の大木から作られた太い大きな梁や長年囲炉裏の煙によって色づいた、黒光りする柱等普通には手に入らない材料を沢山集め、今では、日本全国ならず、中国や東南アジアのお客様からも問い合わせがあります。
古い蔵を解体していると昔の焼印も出てくるそうで、古い焼印も沢山持っておられます。

きたや様焼印
きたや様の屋号焼印

上の写真は古材工房きたや様からご注文を頂きました屋号の焼印です。大きさは30mm丸に収まる大きさで、100W電気ゴテ仕様で製作しました。解体しました古い商家の屋号で、焼印が押された古い民具もあったそうです。当時は、屋号を用いて商売をしていたので、当時の屋号を使うために、屋号の焼印を作ったそうです。