テトリスのような焼印

和菓子屋さんのどら焼き用焼印

広島県にある和菓子屋さんからどら焼きに押す為の焼印製作を依頼されました。その焼印のデザインが四角形が沢山並んでいて昔懐かしいテトリスを思い出しました。私個人としては、テトリスには深い思い入れがあります。大学時代の履修していた科目に「コンピュータと科学」という講義があり、それに触発されて、一番最初に自分でプログラミングして作ったのがテトリスでした。今のようにカラーではなく液晶画面だったポケットコンピュータという電卓の親分のような機械で作った簡単なものでしたが、友人が欲しがってコピーした記憶があります。

6ミリの深彫の焼印

和菓子屋さんの場合、焼印を押す専門の職人さんがいる所があります。その職人さんにより違った仕様での製作になる事が多く、今回ご注文頂きましたお店の場合も焼印の印面の彫の深さはいつも6ミリと指定してきます。直火式で柄を曲げたタイプというお菓子屋さん仕様の焼印です。

テトリス?の焼印
テトリスを思い出す焼印

上の写真は鋳造後の焼印の印面画像になります。下の方に白く見えるのは埋没材という鋳造用の型材(石膏系)で、その後取り除いて面だし(鋳造の場合には、鋳型が平らでも、金属が固まる時の収縮により微妙な凹みが生じますので、その部分を平らに削る作業の事です。)を行い裏面に穴を開けてタップでねじ切りして仕上げます。

試し押ししたお菓子用焼印

テトリス?焼印試し押し
厚紙に試し押ししたテトリス様焼印

上の写真は出来がった焼印を厚紙に試し押しした時の画像です。私がテトリスのような焼印と言いましたが、実際のデザインがピンとくる方いますか?
答えは、25周年を意味する「25th」を台形型にした焼印になります。