札幌の工務店様の焼印

㈱藤城建設の焼印製作

札幌東区中沼町にあります㈱藤城建設様の焼印を作りました。建築関係の焼印を作る機会は多いのですが、ほとんどが本州の会社で道内関係では久しぶりの製作になりました。㈱藤城建設様(フジキケンセツと読むそうです。)は、じもと工務店として地域のお客様に密着したアットホームな注文住宅を作っている会社です。設計と現場はもとよりアフターサービス専用スタッフや女性の大工さん、現場監督さんもおり、それぞれのマンパワーを集結して技術力+人間力でお客様に満足いただける住宅を提供しております。

焼印とデザインの変更

最初に頂戴しましたデータは白抜き文字で背景が黒のデザインで製作サイズが100ミリと大きめでした。

藤城建設様デザイン
頂戴しました藤城建設様デザイン

上の画像は頂戴しましたデザインです。イラストレーター形式のパスデータでしたので助かりました。只、問題が二つあり、一つは100ミリ角の大きさでは、半田ごて仕様の焼印を作れない事と(無理をすれば500Wの大型半田ごてで作る事が出来ますが、こて自体が重く、扱いにくいのでお勧めしていません。)、仮に作ったとしても黒い中に白い細い線のあるデザインですと、黒い部分から大量の放射熱がでるので細い線が焦げて変色して判読できなくなる事です。そこで、お客様に相談して、白黒反転させて文字を黒くして、幅100ミリで製作する事になりました。

製作用デザインです。
藤城建設様製作用デザイン

確定したデザインになります。幅で100ミリなので、印面が小さくなった分、ひとつ下の300W用の半田ごてでも大丈夫になりました。

出来上がった藤城建設様の焼印

焼印の印面は、押しやすさと電気ごての容量を考えて6ミリの深彫にしました。又、温まるまでの時間をなるべく短くして少しも使いやすいように、焼印の台座部分のオフセットを出来るだけ小さくして、台座の厚さも必要最低限に薄く作りました。

藤城建設様焼印印面
藤城建設様の焼印印面です。

上の写真は、印面を前方から撮ったものです。印面の鋳造が終わった後に、半田ごての軸棒(19ミリ)にロウ付けしますので、多少、変色してしまいます。

藤城建設様焼印試し押し
藤城建設様の焼印を厚紙に試し押し

厚紙に出来上がった藤城建設様の焼印を試し押しした画像です。焼印を押した時の力の加わり方が、下の方が少し強ったので、inc. の文字が濃いめになっています。これは、「.」の部分があるので気持ちだけ下の方に力を入れようと思ったのがアダになったしまいました。

後ほど、藤城建設様より掲載の承諾を頂き、実際に押した時の画像ももらいました。

頂戴した藤城建設様画像
頂戴しました藤城建設様が押した画像

上の写真は、頂戴しました実際の画像です。お尋ねしたところ、ナラの集成材に押した時の画像だそうです。あまり集成材に押した事がないので参考にさせて頂きます。