苫東の焼印

苫東(苫小牧東部地域)は、国家プロジェクトとして開始された大規模開発地域で総面積10,700haを誇る産業地域は高規格道路が整備され、苫小牧東港や千歳空港とも隣接しており、地域内には、3200haの緑地もあり、自然との調和を大切に開発されています。あまりうれしくない事ですが平成30年の9月に起きた地震により全国的に有名になりましたので、皆さんの記憶にも新しいと思います。簡単に追加説明しますと、北海道全体がブラックアウトした原因になった北電苫東厚真火力発電所がある所です。そもそもの原因は、東日本大震災以後、北海道電力唯一の原子力発電所である泊原発が停止して、その泊原発の停止による電力不足分を補うためにフル稼働していたのが厚真火力発電所でした。地震の影響で、厚真火力発電所がダウンして北海道はブラックアウト状態に突入しました。この地震があったのは、明け方前の午前3時過ぎでしたので私は寝ていましたが、地震に驚き起きた時には、もう停電が始まっていました。その後、もう一度眠りについて、朝起きましたら停電が続いていました。日ごろから停電の準備をしていなかったので、どうするか迷いつつ、情報を集めるのに車のエンジンをかけラジオを聞きました。その後、急ぎの注文があった分をキャンセルするために電話が通じないので携帯電話でお客様に連絡していたら携帯電話の電池が切れてしまい、仕方なく、私の実家に行き黒電話を借りて連絡をしました。その後、すぐ停電は解消るだろうと思っていたら、隣の人が断水になる恐れがあると伝えてくれましたので、バケツ等を集めて水の確保にあたり、停電が長引く恐れがあると思い、車で近くの電気店やコンビニを周り乾電池を確保しようと思いましたがもうありませんでした。自宅に戻り、停電が続いた場合を考えて妻と二人で対策をねり、なるべく冷蔵庫を開けないようにして、温度を保ちつつ、足の速い食べ物から食べていきましたが、その日の夜になっても停電が続いていましたので、ロウソクで明かりをとり早めに休みました。次の日もまだ電気が開通していなかったので、仕事は休み、今晩を過ごす為に仕事で使う焼印製作用のワックスを溶かして綿糸で芯を作り手作りのローソクを何本か作りました。結局、電気が戻ったのが3日目で、その間に冷蔵庫の生ものや冷凍食品は食べれなくなり、廃棄処分にしました。小樽市はあまり地震や災害のない街でしたので普段から準備をしていませんでしたので、その後は乾電池やいざという時に必要なものを用意する事にしました。

苫東焼印
苫東の焼印画像

上の写真は出来上がりました苫小牧東部地域の焼印を厚紙に押した時の画像です。ロゴは二つのTの文字(苫小牧のTと東部地域のT)を表しており、又、苫小牧地区にある風力発電の羽にも似せているようです。この焼印の大きさは、幅45ミリ×高さ30ミリで150W用の半田ごてに取り付けて150W電気ごて仕様として製作しました。