焼印カスレ文字

カスレた文字の焼印を作りました。筆文字等でカスレがある焼印は多いのですが、シッカリとした書体で所々カスレを入れるのは珍しいです。おまけに文字が読めませんでしたので、漢和辞典をひいて調べました。「筥崎とろろ」という文字ですが「筥」が読めませんでした。筥崎ではこざきと読みます。只、パソコンの変換で同じ漢字が出てきませんでしたので、別の読みの「きょ」とうちましたら出てきました。筥崎とろろは、福岡市の自然薯の事で所謂、とろろ芋の事です。私もとろろは大変好きで、とろろに生卵をかけてしょう油をいれかき混ぜて熱いご飯にかけて食べるのが最高です。本当は、自然薯の方が粘り気が強く味も濃くて好きなのですが、値段が高いので普段は普通のとろろを食べています。
山いもやとろろ芋はすりつぶす事により粘りがでますが、これは、細胞内にある粘質物が、細胞が壊れる事により外にでて水分と反応して粘るそうですが、芋の中のマンナンとタンパク質との関係で起こるの反応だという事以外、まだよく解明されていないそうです。又、山いもやとろろ芋等が皮膚につくと痒くなるといわれていますが、これは、芋に含まれるショウ酸カルシウムの結晶が針状になっていて皮膚を刺激するためです。とろろを食べると精力がつくとよく言われますがこれは、とろろにビタミンやミネラルが豊富に含まれていて、食べやすい事から言われているそうです。普通の芋は生で食べると消化不良をおこしてしまいますが、とろろ芋には、アミラーゼという消化酵素が含まれておりデンプンに一部がこのアミラーゼで分解されるので生で食べても大丈夫という事です。

とろろ焼印
とろろの焼印画像

上の写真は筥崎とろろの焼印を木に押した時の画像です高さ40ミリ程の焼印で、100W電気ごて仕様で製作しました。とろろをすったりするのに使われる木製のスリ棒には焼印を押す事がよくあります。