礼文の焼印

REBUNという文字の焼印を作りました。このREBUNは礼文島の礼文からとっています。礼文島は、北海道の北側にある離島で、礼文島、利尻島と2つの島が並んでいます。小樽に住んでいて実家が水産関係の仕事をしていましたので礼文島、利尻島とは色々なつながりがありました。皆さんはホッケの産地としてどこを思い浮かべますか?多分、殆どの人がラウスというと思います。確かにラウスも良いホッケが採れますが、北海道の質の良いホッケの3大漁場と言いますと、ラウス、船泊、香深の3か所になります。このうちの船泊と香深は、礼文島にあります。元々、ホッケは冷たい海にいる魚です。近年は、地球温暖化の影響により海水温が上昇して漁獲量が極端に減り、大衆魚から高級魚へと変わってしまいました。北海道では元々、どこでもホッケは取れましたが、産地によってはローソクホッケ(小さくて痩せているホッケをそう呼びます。)しか取れないので、蒲鉾や練り物に使っていましたが、近年のホッケの高級魚化で、魚屋さんの店先にはローソクホッケもよく見かけるようになりました。私の小さい頃は、漁村には、ナヤバと呼ばれる魚を干す場所があり、寒い時期になるとホッケやタラ等を干していました。この冬場に外で天日干しした開きホッケは非常に美味しく今でも忘れない味になっています。残念なことに今、売っているホッケは、乾燥機という機械で干したもので、天日干しの味には及びません。
年を追うごとに北海道の漁業規模も小さくなっているようで、どこの漁村も昔ほど活気がなくなっています。魚箱が木で出来ていた頃は木箱に押す焼印も良く作りましたが、今は発泡スチロールの魚箱なので焼印は使わなくなってしまいました。残念です。

礼文の焼印
礼文の焼印画像

上の写真は、礼文の焼印を木に押した画像です。大きさは、幅30ミリで80W電気ごて仕様で製作しました。