印鑑のような焼印

認め印として使うような10ミリ丸の焼印を作りました。高橋という漢字を縦書きにした焼印で、画像ファイルからデータを作成しての製作になりました。焼印と印鑑はある意味殆ど同じで焼印も加熱しないで、朱肉をつけると印鑑としても使用できます。印鑑屋さんは警察に営業の届け出を出しておいた方がよいと聞いたことがあります。印鑑偽造に知らないうちにかかわっていないようにとの対策からだと言いますが、焼印を作る我々も、しらない内に偽造に利用されないような注意は必要かと思います。今回造ったような、画像から製作する場合で、印鑑としても利用できるような場合にはお客様に使っても大丈夫かの確認はとるようにしています。メタルアートでは、焼印ではなく、銀や金で作る貴金属の印鑑も作っていますので、印鑑の場合にはさらに注意しています。実は、印鑑ではありませんが過去に警察から注意を受けたことがあります。ある日、突然、大阪府警から電話があり、お客さんの事を聞かれました。警察手帳のデザインが切り替わる時期で知らずに警察手帳のバッチ部分の一部を作っていました。

バッジの依頼図
製作依頼のデザイン

上の画像は、製作依頼の時に頂戴しましたデザイン画でこれを基にして金属で同じものを作ってほしいとの事でしたので、この画像の線部分を抽出して3DCADのソフトを使い立体化して原型を作り銅合金で鋳造しました。

出来上がったバッジ
バッジの完成写真

上の写真が製作しましたバッジです。ご注文を受け30個程納品しましたがこの時点では、何に使うものか解らずに納めました。納品してから2月~3月位経った頃に大阪府警サイバー班という所から電話がきて、色々と聞かれて初めて警察バッジの土台部分だとわかりました。注文をしてきたお客様が、必要な部材を方々に頼んで警察手帳を作ってネットで販売していて捕まって、大阪府警から電話があった訳です。その後、注文の記録やメールのやり取り等を提出して、このバッジの原型は廃棄処分にしました。

警察手帳
警察手帳の写真

上の写真が実際に使われている警察手帳のサンプル写真です。この写真で言いますとしたの金色のバッジ部分の土台を知らないで作った事が問題でした。大阪府警には散々叱られましたが、知らずに作った事と、製作デザインからは、わからなくても仕方ないとの事で、注意だけで他のおとがめはありませんでした。この時、うまく出来ていると警察の方に言われたので少しうれしくなった事も事実です。すみません話を元に戻します。

左の写真が、焼印のデザインとして高橋様から頂戴したものです。このデザインの文字を使い枠の部分を綺麗な丸で焼印を作りたいとの事でした。
右の写真は、出来あがった焼印を木の板に押した画像です。大きさは10ミリ丸で80W電気ごて仕様で製作しました。