焼印を革に押す

薄いベージュ色の厚さ2.5ミリ程の革に出来上がった焼印を押してみました。色々な革に焼印を試し押ししてみたいと思い、オークションで色々な革の端切れの詰め合わせを売っていましたので買って押しました。革の種類は牛革との事ですが、どのような染色方法で染められたものかはわかりません。今まで、色々な種類の革に焼印を押してきましたが、同じ薄茶色の革でも綺麗に押せる革とうまく押せない革がありました。材質も同じ牛革でしたので、染色方法に違いによるものだと思います。革の染色方法についての知識がありませんので、その点の解説は出来ないのですが、焼印に向かない染色で染めた革もある事を知って頂ければと思いました。只、あまり染色されていないヌメ革であれば数種類試しましたがどれも綺麗に押せましたので、ヌメ革であれば大丈夫だと思います。ちなみにヌメ革とは、植物等に含まれる渋のもとになるタンニンという物質を使って革をなめし、型押しや特別な染色をしないでナチュラルな革の風合いをそのまま生かした革の事です。焼印を押すときの革ですが、適度な厚さ(3ミリ程度)がある場合であればそのまま押した方が良いのですが、薄い革の場合には、下に柔らかい物をして押すと焼印に印面が当たっている部分が沈みこみすぎて余計な部分まで焼ける可能性がありますので、薄い革に焼印を押す場合には、本や雑誌のような少し硬めの物を下に引いてから押した方がより綺麗に押せるようになります。

newhope焼印
newhopeの焼印画像

薄茶色の革に実際に押してみた画像です。この焼印の大きさは、幅30ミリ程で80W電気ごて仕様での製作です。写真からはわかりにくいのですが鳩の羽の部分には細い横線がありますが、革に押した画像からは見えなくなっています。