2文字漢字の焼印

お客様から汐風という2文字の漢字の焼印の製作依頼を受けました。汐風と塩風は意味が違うのでしょうか?日本語には同じように使いまわしの難しい文字が沢山あります。汐風と書くと、なんとなくロマンチックで綺麗な海辺を吹く清らかな風というイメージを描きますが、塩風と書くと塩分を含んだ風が塩害をひき起こしそうに聞こえます。案外と塩害は多い用で、小樽市は海に面していますので場所によっては車にさびが発生するのが早いとか、屋根のトタンがさびやすい等影響があります。面白い事に中古車を売ろうとする時には、小樽のどの辺に住んでいるか聞かれることがあります。海沿いの祝津や高島に住んでいると買取価格にも多少影響するようです。実際に中古車屋の友人がいるので聞いてみたら、海に近い場所に住んでいても車体のさびの影響はほとんどなく、それよりも道路に融雪剤としてまくエンカリ(塩化カリウム)の害の方が多いそうで、昔からの習慣を利用して中古車を安く買い入れるための手段に使っているのではと言っていました。エンカリの害の話が出た所で、北海道では、車検の時に車の下側の地面に近い箇所に黒い錆止め塗料を塗るのが普通です。毎回車検の時に車屋さんに聞かれます。私の場合、新車を買った後の最初の車検の時には塗ってもらいましたが、以後は塗っていません。結構下回りには錆が出てきていると思います。
錆止め塗料だけでなく雪国では車の維持費も結構かかります。一番大きいのは冬タイヤだと思います。冬にすべった経験のある方でしたらわかると思いますが、
冬道で思ってもいないときに滑ってスピンする事があります。一度、怖い思いをすると冬タイヤには気を使いますので、大体、3年から4年位で買い変えると思います。私の場合も4年目に冬タイヤを買い替えて、夏タイヤの代用としてはいています。本当は夏タイヤを買えばよいのですが、夏タイヤを買い変えるくらいなら冬タイヤを買い替えようと思うのが雪国のドライバーだと思います。
小樽にいると良くロシア人が中古タイヤを買って輸出している話を聞きます。ロシアのタイヤより日本の中古タイヤの方が性能が良く人気があるので輸出しているそうです。最もロシア人が中古タイヤを輸出するようになってから、タイヤの盗難も増えているそうです。メタルアートではタイヤに押す焼印を作った事がありますが、ある札幌の業者さんの場合、ロシアに中古タイヤを輸出する場合、廃棄になったタイヤだと関税が安くなるそうで、そのために廃棄処分したタイヤである事を示すために中古タイヤのメーカー名部分を焼きつぶす必要がありそのための焼印が必要だと言っていました。汐風から話が脱線しすぎすみません。

汐風焼印
汐風の焼印画像

写真は出来上がった汐風の焼印をシナベニア板に試し押しした画像です。大きさは幅40ミリ×高さ17ミリで150W電気ごて仕様で作りました。