製作者の銘の焼印

川上様の焼印

川上様からの依頼で製作者の銘の焼印を作りました。作った焼印は、利休作という文字と四角い枠で出来ています。日本では、著作権は法律でしっかりと守られていますが、(それでも海賊版の漫画等はでていますね)中国では、法律はあるようですが、実際にコピー商品が蔓延しており政府も本気で対策に取り組んでいるようには思えません。このコピー商品の問題は線引きが難しい所もあるようで、昔、日本もコピー大国だと言われた時期があり、日本は、他の国で作られた商品にさらなる付加価値を加えることでコピー大国と言われた汚名を返上してきましたが、中国では、商品のコピーだけではなく、ロゴマークやキャラクターといったブランドイメージを構築する大切な資産もコピーされている所に問題があると思います。ある意味、中国のコピー技術は、世界一だともいえるかもしれません。それでもアメリカから技術を盗んだとして制裁金を科されたりしていますので、近い将来には、中国もコピー大国から脱却できるかもしれませんね。

川上様焼印
川上様の焼印画像

上の写真は、川上様からのご注文で製作しました焼印をシナベニア板に試し押しした時の画像です。大きさは、幅25ミリ×高さ10ミリで80W電気ごて仕様で作りました。掛軸であれば作者の銘の入った落款を押すことの方が多いようですが、掛軸を入れておく木箱の場合には、落款の代わりに焼印を使用している場合も結構あります。銘とは使い方が少し違いますが、焼印の別の使い方と致しまして、ガラスの器の裏側にガラスが柔らかいうちに焼印を押しあてて印を刻む方法もありますし、ガラスの町小樽では、結構行われています。同じような使い方として陶芸家が自分の作品に銘を入れる時にも、ゴム印ですと柔らかすぎてうまくいかないので、焼印を温めないでそのまま使う事もあります。