人型のロゴ入り焼印製作

白抜き文字焼印

稲葉様からのご注文で人の形とIの文字を白抜きにしましたデザインの焼印を製作しました。白抜きのIの文字を白抜きの人型が取り囲むようなロゴの形で、Iの白抜き線を太くして、逆に人型の白抜き線を細くし強弱をつけています。

稲葉様焼印
稲葉様の焼印画像

上の写真は稲葉様からご注文頂きました焼印を杉の板に試し押しした時の画像です。杉の板は木肌が白く焼印も綺麗に映えますが、写真をよく見てもらうと、年輪部分とその間の部分に段差があり線の太さが変わっているのがわかると思います。年輪と年輪の間は木質が柔らかく焼けやすいために太めで濃い印影になりますが、年輪部分は硬くて焼けにくい為に細目で薄い印影になるのが普通です。このように素材の密度や硬さが変わるものに焼印を押すと境目がハッキリとわかるようになる場合があります。今回の杉板の場合、正目の綺麗に製材された木でしたので年輪との境目があまり大きくありませんでしたが、鋸で輪切りにした木に焼印を押す場合には、表面が凸凹している上に年輪による焼け具合の差が重なりずれが大きくなることがあります。そのような訳から、丸太を切ったコバに焼印を押す場合には、細かなデザインのものは避けた方が良く、又、年輪部分が焼けにくいので、綺麗に焼印を押すには、高めの温度の焼印を短時間で押すのが良い為に電気ごて式の焼印ではなく、直火式の焼印で、力が加わりやすいように真っすぐな柄のものが向いています。焼印をご注文頂く時に丸太のコバに押したい事を伝えて頂ければ、直火式でも通常の棒(6ミリネジ棒)よりも力の入りやすい太い8ミリのネジ棒に変え、木製の握り部分も太めの物に変えさせて頂きます。
ちなみに今回製作しました稲葉様焼印の大きさは、幅55ミリ×高さ16ミリで、150W電気ごて仕様で作りました。