地球温暖化の焼印

福島様から「地球温暖化」とデザインされた焼印の製作を依頼されました。地球温暖化が叫ばれてからだいぶ経ちますが、この頃、周りの環境が変わってきている気がします。特に食べ物で、魚類の分布が違ってきていて、北海道では名産のホッケの漁獲量が極端にへり水温の高い海水を好むブリ等の魚が取れたりもしています。温暖化に限らず変化というものは、限界までは、殆ど兆しを表さず、ある限界点を超えた段階で、影響がでるので、私たちの環境もその変換点に差し掛かっているのかもしれません。気象も変わってきたと言う実感もあり、今年の冬は雪が結構多く降ったのですが、平年に比べて雪解けが異常に早かったようです。これは、冬場に気温が高い日があったことにより、降った雪がたまりにくかった事と、春先の気温上昇が大きかった事が原因と言われています。私の家の隣人が家庭菜園をしているのですが、今までは、北海道では育たないと言われていたサツマイモが近年、とれるようになり、ホームセンターでもサツマイモの苗が売られていると言ってました。このまま温暖化が進むと、ある段階でもっと大きな環境変化が起こるのではと思います。今からでも真剣に考えなければならない問題なのですが、世界的にみるとアメリカのトランプ大統領が、地球温暖化はでっち上げだと言って、co2削減に反対したり、アジアでは、周辺環境を顧みない生産性、経済性重視の開発が行われています。このまま人類は行きつく所まで行ってしまうのでしょうか?、今すぐにでも人類全体の意識が変わらないと取り返しのつかない事になりかねないと思います。多分、同じような考えを持っている人は沢山いると思いますが、実際に、文明の恩恵にあずかっているとその生活水準を落としてまで、環境優先にすることは無理なのでしょうか?
よく、文明は何度も発展と滅亡を繰り返してきたという学説を聞きますが多分、私は当たっていると思っています。

福島さんの焼印
地球温暖化の焼印

写真は福島様からの依頼で製作しました地球温暖化の焼印を杉の板に試し押しした時の画像です。杉の板は、焼印が綺麗に映える木種で、木肌の白さと年輪の堅さ、板自身の堅さがちょうどよく、少し熱めの焼印を短時間あてて押すとより綺麗に押せます。製作しましたこの焼印の大きさは、幅50ミリ×高さ13ミリで電熱式をご希望でしたので、150W電気ごて仕様で作りました。