50周年記念の焼印

とあるホテルから開業50周年記念の焼印製作を依頼されました。何周年記念の焼印製作というのは、結構あり、3周年、5周年、10周年、15周年、20周年、30周年、40周年と100周年位まで色々と作らせて頂きました。焼印の使用目的は、記念行事の時にお客様に配布するどら焼き等のお菓子に押す場合と木製のコースターやスプーン等の記念品に押す場合が多いようです。メタルアートも20年を超えましたので、20周年の時に焼印割引販売をしましたが、とかく日本人は何周年記念という行事が好きなようです。この他に記念行事用に作る焼印には、上場記念、開業記念、新社屋落成記念や変わったところでは、100万人達成記念の焼印を作ったことがあります。それと多いのが結婚記念の焼印で、結婚記念でお客様のお土産品に焼印をおして渡すのは、印刷とは違い、簡単に消えないことから末永く幸せにという意味合いから使われます。又、結婚記念の焼印の場合、焼印の印面部分を金メッキした物もあり、今まで、2例程ですが、金メッキではなく、金製(18金)の焼印を作った事もありました。近ごろは、結婚式をあげないカップルが増えていますので、(実は私の所も結婚式を挙げていません。)今後は下火になると思います。一つ忘れていましたが、近年、小中学校の閉校記念の焼印も多くなってきています。少子化により、統廃合する学校が増えているのが原因かと思いますが、閉校記念とはなんとなく寂しい感じがします。閉校記念で作る焼印の場合、多いのが学校名と閉校日が記載されたもので、校舎の木部の一部を使った記念品に押して配る用途が殆どです。

50周年記念焼印
50周年を記念して作られた焼印

上の写真は、完成した50周年記念の焼印をシナベニア板に試し押しした時の画像です。50の文字が一続きの文字になっていますが、末永く途切れずに続きますようにという意味が込められています。この焼印の大きさは、37ミリ角に収まる大きさで通常であれば、100W電気ごてで大丈夫な大きさですが、記念品に大量に押すとの事でしたので、150Wの一回り大きな電気ごてにして、温度コントローラを併用しての仕様となりました。