北海道タモの焼印

木の名前のタモという文字を入れた北海道タモという焼印を製作しました。焼印が一番使われるのが木材で、木の種類により焼印は綺麗に押しやすい木と押すのが難しい木に分かれます。木の種類が多いので全部をあげることができませんので、一般的に言いますと、木肌が白っぽく、繊維の密度が高く、少し硬めの木が押しやすい木質になります。只、あまり硬すぎると、焼け目が付くのに、熱めの焼印を短めに押す必要が出てきますので、その分、コツが必要になります。
タモはヤチダモとも呼ばれ、品種としては、モクセイ科トネリコ属の落葉広葉樹です。北方系の樹木で、中国やロシアに多く、日本では北海道に多い木の種類です。木目は細かく真っすぐできれいですが、木肌は粗く木質としては、少し重めで硬いのでその分狂いが少なく加工しやすい素材ですが、その硬さから初心者には向いていないようです。木肌の色は薄い褐色をしています。又、タモの木は、湿った場所を好むので、湿地タモと呼ばれてることがあり、その読みからヤチタモと呼ぶ業者さんもいます。使用目的としては、家具や建具、造作等の広い用途で使われており、特に成長の良い重硬は木の場合には、靭性、弾力性に富んでいますので、スキー板やバット、ラケット等のスポーツ用に利用されています。
北海道内でも、日高、十勝地方の産地のタモ材が質が良く優良とされておりますが、ロシアや中国のタモ材も国産品とそれほど変わらないうえに、価格が安いので、近年、輸入材が増加して国産のシェアは狭まってきています。

北海道タモの焼印
タモという木種の焼印

上の写真は、製作しました北海道タモの焼印の試し押し画像です。焼印の温度が高めで押しましたので印影は、はっきりとしていますがその分、周りの変色が多くなっています。大きさは、幅50ミリ×高さ12ミリで、電熱式での希望でしたので普通であれば150W電気ごてを取り付けるのですが、タモ板に押す目的で使うとの事でしたので、タモ板は硬いので、少し熱めの焼印の方が綺麗に押せることから、大きめの200Wの電気ごてを使うことにしました。