勾玉の焼印

本木様から勾玉のデザインの焼印製作を依頼されました。勾玉(まがたま)とは、丸に尻尾が生えたような形で、古墳や遺跡からも出土するものですが、古代の勾玉には呪術的な使い方があったようです。動物の骨や翡翠、土器と色々な種類の勾玉が出土しています。なぜこのような形になったかは諸説があり、月の形を真似たもの、胎児の形を模したもの、魂の形からきたもの、壊れたイヤリングを直して使ったのでこの形になった等々のいわれがあります。近年のパワーストーンブームで、パワーストーンが持つ石本来の力を強める働きがある形として、色々な鉱物の勾玉も作らてれいます。そんな勾玉ですが、世界中で出土されているわけではなく、日本、韓国、北朝鮮に限って出てきているそうです。日本人と韓国、北朝鮮の人の文化が似ている事も何らかの関係があるのかもしれません。そう言えば韓国の国旗は対極旗とよばれ旗の中央部分に赤と青の勾玉が2個くっついた形をしていますが只のデザイン的な意味ではなく儀礼的な意味合いを感じます。宇宙は陰と陽からできているという論理もあります。例えば目に見える物質と目に見えないエネルギー、光と闇、物質と反物質というように、相反する2つの事象から出来ているという理論です。現在の物理学では、全ての物質はエネルギーから出来ている事がわかっていますので、案外と真意をつているかもしれません。 最も、そんな現在物理学ですが、大元のエネルギーについてはまだよくわかっていないようで、エネルギーの本質が判明すれば、人類もエネルギー問題から解放されるかもしれませんね。

本木様焼印
本木様の勾玉の焼印

写真は本木様からの依頼で製作しました勾玉のデザインの焼印の試し押しの画像です。勾玉の中央部分の白い筋がアルファベットのMの文字にも読めますのでひょっとしたら、本木様の頭文字のMを表しているのかもしれません。大きさは幅20ミリ程で電熱式での以来でしたので80W電気ゴテを使いました。又、一度に焼印を沢山押す事を前提していましたので、普通なら40Wの電気ゴテで足りるのですが、ひとつ上の80Wの電気ゴテにして、温度コントローラーも付属しました。上部の白丸部分は勾玉に最初からある穴の部分だと思われますが、穴が開いていたということは、紐を通してペンダントのようにして使っていたのでしょうね。古代の呪術師のおばあさんが首から勾玉の連なったものをぶら下げて、呪文を唱えている姿が目に浮かぶようです。