picoの焼印

小久保様から、ロゴマークがついたPICOという文字の焼印製作を依頼されました。PICO(ピコ)といえば極小を表す接頭辞で、10のマイナス12乗という小さな単位です。1pmといえば、0.000000000001メートルの事で、普通の電子顕微鏡では捉えることが出来ない小ささです。小さいことで知られるウイルスでさえ小さいものでも数十nm(ナノメートル)というピコよりも千倍大きなナノという単位で表される位です。もっと小さなもので皆が知っているものとして原子等がありますが、原子の大きさが1×10のマイナス10乗メートルですので、ピコで表すと100pm(百ピコメートル)になります。もっと小さな陽子や中性子で1.2×10のマイナス15乗メートルですので、ピコで表すと0.0012pmになります。ものすごい小さな物を表す単位で普段見ることはほとんどありませんが、コンデンサー等を扱う電気の世界ではpf(ピコファラット)という単位も見かけます。又、ピコを表す漢字もあり、1ピコを漢字にすると1漠と書くそうです。ピコは1960年に制定された接頭辞で、もっと小さいヨクト(y)という接頭辞が1991年に制定されて1×10のマイナス24乗を表し、漢字では1y=1涅槃寂静と文字を当てるそうです。漢字を見るとすごい事が必然的にわかるような気がします。

小久保様焼印
小久保様のPICOの焼印

上の写真は、小久保様からの依頼で製作しましたPICOの焼印をシナベニア板に試し押しした画像です。大きさは、幅30ミリ×高さ10ミリで電熱式で80W電気ゴテを使いました。この場合のpicoは会社の名前を表す焼印で、接頭辞ではありませんがピコという言葉はよく聞きます。ピコたろうも?