紋章からの焼印

フレームワークのワイバーン様よりの依頼でドラゴンのデザインの焼印を製作しました。フレームワークとは簡単に言いますと物事の骨組みを作る事をいいますが、組織の運営や会社の経営等でも、方針や社風といったひとつの方向性を示した指針がありますが、これも広い意味ではフレームワークを言えると思います。又、コンピュータのソフト開発でも、基本的な仕様があって、その仕様に手を加えることで色々なアプリケーションを作りますが、この基本的な仕様の事をフレームワークと呼んでいます。メタルアートのフレームワークといえばロストワックス鋳造になると思います。この鋳造方法を基軸にして焼印やその他の金属製品を作ります。一般的に流通している製品やサービスでも、1から組み上げて作るのには大変な労力とコストがかかりますので、一番近い使用例を元に計画や予算配分、人員配置等を決めて行動に移します事から、どんなビジネスや研究でもフレームワークと呼べるものがあると思います。そして、社名のワイバーンにも意味があり、イギリスの紋章等に使われている想像上の生き物の竜をかたどった図柄をワイバーンと言うそうです。

ワイバーン様焼印
ワイバーン様の竜の焼印

上の写真は、ワイバーン様からの依頼で製作しました竜の紋章が入った焼印です。見たとおり、Wの文字部分が竜の頭部と体を表しており、ワイバーンの元の意味の竜の紋章をかけ合わせてデザインされています。上の英語で書かれたFramework Factoryの文字部分は飾り文字を使っているので、ヒゲ部分が細かったので、多少太くしての製作となりました。龍の体部分も細かな白い部分が多かったので、余白を広く取れるようにデザインを工夫しました。試し押しでは木に焼印を押していますが、革に押す予定ですので、もっと綺麗に押せると思います。今回の焼印の大きさは、幅87ミリ×高さ29ミリで、200W電気ゴテを使い電熱仕様で作りました。